七章
★七章★
( ^ω^)「暇すぎる」
なんせ、死人にはゲームの様子が全く分からないのだ。
ただ、今が何の時間かということは、指示の声だけ聞こえるのでわかる。
( ^ω^)「でも、紙一重だったお」
きっと村人達はドクオに味方であってほしいという思いがあったのだ。
あれがきっと、ジョルジュやビロードなら僕が勝てたに違いないと思う。
そうだ。今回はミスというより、運が悪かったんだろう…
……暇である
次の作戦でも、考えておこう。
その時、ふと
「きっと今回もドクオのいるチームの勝ちなんだろうな」と僕は思った。
……遅い。
もう僕を含め3人は投票で死んでいる。襲撃も同数あったのだ。
残り4人になるまでの接戦なのだろうか。
【ゲーム終了だ。集会所に来たまえ】
嗚呼、やっと暇な時間が終わった。
【勝者は人狼側。配役はこれより配る紙を見たまえ】
「役職」
アニジャ 村人
オトジャ 村人
クー 人狼
シィ 霊能者
ショボン 人狼
ジョルジュ 村人
ツン 占い師
ドクオ 狂人
ブーン 妖孤
ビロード 狩人
('A`)「チッ…」
( ^ω^)「お疲れ様だお」
川 ゜ -゜)「何故、負けたのだろうか」
配役を見て僕は、人狼の勝ちと確信していた。
けれど――違った
('A`)「俺のせいっすわ、サーセン」
(´・ω・`)「ドクオのせいではないよ。こっち陣営はミスはなかったはずだ」
(´<_` )「ツンのファインプレイだな」
ξ゜3゜)ξ「なんだかラッキーだったわ」
( ´_ゝ`)「そこは俺だろ、常識的に考えて」
_
( ゜∀゜)「なにがなんだかわからんかったわ」
( ><)「けど、アニジャさんはなにもしてないのはわかります!」
( ´_ゝ`)「え…」
(*゜ー゜)「次が、ラストね」
どこかで何かが、引っかかっている。
けれど、わからない。
表面上は、何もおかしくないけれど……何かがおかしいんだ。
そしてもう一つ。
最初は、誰もが強制的にプレイさせられていた。
――負ければ何かされるのだろうか
――勝てば何もされないのだろうか
一切の疑問を無理やり押し込めて、プレイしていた筈だ。
が、今はどうだろうか?
この中に一人として、ゲーム以外の事を考えている者がいるのか。
【さて、予定より早いが最終戦を始めていいだろうか?】
確かに、まだ現実の時間では2日しか経っていない。
4日かかると言われていたことを考えると、少し早い。
( ^ω^)「早くやろうお!」
_
( ゜∀゜)「さっさといこうぜオラァ!」
だけれど、待てる訳が無かった。
もう僕らの頭の中に現実の事なんて無くて
( ><)「村人さんをやってみたいんです」
ξ゜3゜)ξ「次は何の役職かしらねー」
次に自分が何の役職なのか
(´・ω・`)「ドクオと同じ陣営がいいなぁ」
(*゜ー゜)「味方が頼もしいとやりやすいねー」
次は誰が敵か、味方か
('A`)「狩人COで…PP防止の…ブツブツ」
( ´_ゝ`)「魔法少女の…パンチラ…ブツブツ」
次に自分が何をすべきか
(´<_` )「やはり勝つのは気持ちがいいな」
川 ゜ -゜)「私もそろそろ一勝くらいはしたいな」
次は果たして――誰が勝つのか
それしか考えられなかった。
【では始めよう、自室に戻りたまえ】
<君の役職は 狂人 だ>
狂人。
実は、これが一番難しい役職なのではないかと思う。
妖孤と近いイメージだが、こちらは狼の足を引っ張ってはいけないのだ。
まずは初日にどうするかだけれど…ここは潜伏しておこう
となると夜は暇だ。
そういえばクーが全敗なのは驚きだ。個人の実力ならドクオ並みなのに……
練習試合を含めて全勝はいない。
2勝が「ドクオ」「ツン」「アニジャ」「ビロード」
全敗が「クー」で残りが1勝だ。
ツンとアニジャは納得だが、ビロードの2勝は運かもしれないな。
逆にクーは運が悪いというわけか。
さて、もうすぐ夜が明ける。
まず僕は――狼を見つけよう。