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『響と鳥さんと"魔法戦争"って!?』←(おいww



さてさてまだまだ続きますこのとんでも話な今回は?


いよいよこの話での主役事。響くんに忍び寄る怪しげな輩の正体とはっ?

そしてこのアミューズメントパークを巻き込み本来のサンタ退治の目的を通り越し。意外な展開にっ!


そんな訳でっ


『サンタ×オカルト部』


哲也「…ふっ。始まるよ…」


 



 午前11時25分…

 とある舞浜市。駅から遥か先に広がる広大な敷地内。そこにアミューズメントパーク『マンジロウランド』がある。

 更に南側ゲートと西側ゲートを繋ぐ地点に見え隠れする展望台がある。

 物語はその展望台の遥か上方に映る人物のシルエットから始まる――




    ▲▽




 12月24日。暖かな日差しが降り注ぐアミューズメントパーク。その広大な敷地中央付近を一直線に結ぶメインストリートが見える。 時刻的にも午前11時を回り、ランチの一時を過ごす為に訪れた家族連れやその他の人々で賑わいを見せている。



 その様子を、商店街の一角から一望出来る展望台の屋上付近。

 そこから下方を見つめるある人物が映るのだ。



 雲一つ無い青空から振り注ぐ日差しで多少気温的には暖かな筈なのだが。

 地面から約30メートル上方付近では時折吹き込む風が、地肌に冷たく突き刺さる。



「(やはり、人が集まる場所に奴等が現れると言う情報は正しかったな)」



 何処からともなく吹き込む風にバタバタとライトグレイを主張とした独自の軍事用に特化した分厚いコートが激しく暴れる。

 ア●ゲロイ連邦?と唄われる伝説の鳥をモチーフにしたマーキングが目立つ露骨な黒いバックをリノリウムごしの冷んやりとした床に物音を殺しながら設置する。



「(ったくよ。カレンの奴。この俺の腕前を見透かしたように先陣を切れとか軽く言いやがって…ま。お目当ての輩を始末さえすれば、結局手柄を独り占め出来んだけどな)」




 突風に独自の突き立てられた特徴のある金髪を揺らせながらその場で屈み込む。

 すかさず手前側に寝かされた黒長のバックに数箇所設置された留め金を慣れた手付きで外して行く。



 そこから赤いクッションに沈み込む妖しくも黒光りを放つ"ナニカ"が顔を出す。



 その"ナニカ"をゴソリと両手で丁寧に取出し、ガチャリと渇いた音を響かせながら器用に組み上げて行く。



「(よぅ〜し上出来だ。後は――じっと奴等が来るのを息を殺し。すかさずロッ●オ? いけねっ。ついつい"ネタ"が)」



 ふっ…と自身の口内から漏れた一言を苦笑しながら特徴ある切れ長な両瞼を細める。

 カチカチとバインダー越しに、視界に映り込む様々な人々を確かめる。

 この場所に訪れるであろう。水色髪と黒髪を揺らす特定のターゲットを探すスナイパーなのである。




    ▲▽




 一方遥か上方の一角からとある次客に狙われているとは全く分からずのターゲット事。"響とマリオン"はというと?




「ほらほらっ! 私のにらんだ通りだよっ。ね? この時間帯ならみんなランチに出張ってるから空いてるでしょ?」



「うぅ〜…いくらなんでもマウンテン下りを10回も。俺…"ナニカ"が体内から産まれそう」



 普段からこういうアトラクション関係は初めてなのか。両手を一杯広げながらくるくると水色ショートの髪を揺らしながらはしゃぎまくる彼女。

 そのマリオンとは逆に、うだれ気味な青ざめた表情を浮かべる。

 更に覚束ない足取りで後から付いて来る響と、完全に彼女のハイテンションにまったく付いて行けずの彼なのだ。



 時には絶叫マシンで無邪気にはしゃぎ、時にはくるくる回る魔法のカップ内にて本気で魔術を行使し、とんでもな事態になる。

 当然係員に睨み付けられられふらつく響を無理やり引っ張り逃げて来る始末なのだが。



「キャハハハッ! ねぇ響っ。今日は本っ当にありがとねっ。私っ、今までこんな場所初めてだったしねっ」


「はぁ〜…まったくマリオンさんったら。落下する筈の滝下りをまさか逆走させちゃうって」



「あれっ? マリオンさん?」


「ふぅ〜ん? そうなんだ…ったくさぁ〜いい度胸だよっ! あったま来た!!」



「ひぃっ? ご…ごごめんなさ?」



 響にとっては、産まれて初めての憧れと、一目惚れ的な先輩事。マリオンなのだが。



 その彼女を怒らすと、一体どうなるかを常に彼女と共に居るもう1人の先輩事。光雄を見て身をもって知っいるのだが。

 一体自分が彼女に対してなにを言ったのか…楽しい一時の筈が突然の彼女の罵声によって恐怖に変わる。


「あのっ。マリオンさん、俺…ちょ?」


「危ないから伏せなさいっ!!」


「――いぎっ!」



 目の前で厳しい表情の彼女の形相を見た瞬間突如頭をガシリと捕まれる。

 一体何事か分からない内に自身の半径数メートルを円形に眩しく輝く何かしらの模様が現れ目の前の視界が眩むのだ。



 響きは両瞼を閉じぐっとこらえる。マリオンに怒られると必死に身を屈め、次に来る筈の強い衝撃に身を強ばらせる。 しかし響のマイナス思考とは裏腹に、気が付けばやんわりとした暖かな感触と鼻に触るほのかな香水の香りに包まれていたのだ。



 一瞬停止した思考を覚醒させる中を一際耳に突き刺さる遥か彼方から聞こえる炸裂音と地響き。そして自身の回りに居るであろう人々の騒めきが支配する。



「ねえ。響、さっきは本当に恐がらせちゃってごめんね。でも大丈夫だよ」



「――え?…ちちちょっとマリオンさんっ!当たって…」


「ん? なに?」



 そう。様々な思考が彼の脳裏を駆け巡る中。1つだけ確かな事実を覚る。未だ回りを騒めく人々を横目に彼女の懐からゆっくりとした素振りで立ち上がる。



 先程激しく炸裂したであろう遥か南側に聳える未だ煙が立ち込めている展望台を仰ぎ確信した。

 自分は何者かに狙われ、そして今現在白いコートを器用に叩くマリオンに守られたという事実を。




   ▽▲




「ふふっ?。まったくさぁ〜響の奴運がいいですよ。あの邪魔臭い……おっとアタイにとってキライな部長事始末出来ると思いましたがね」



「うぐぅ…」



「ったく使えね〜焼き鳥だこと。氷漬で伸びてやがるし」



 南側に設置してある半壊した展望台の屋上。そこに何かしらの魔法が溶けぴくりと伸びるオカルト部のメンバー事。

 哲也を回収しながら不適な笑顔を溢す輩の姿が映る。



 光雄を筆頭にする通称『ピンクチーム』

 更に今現在遥か西側の下方から未だ煮え切らない表情で見上げるマリオン筆頭の『水色チーム』

 更に未だひっそりと身を潜める本来の目的である『サンタ?』を巻き込みつつ

 ここアミューズメントパーク『マンジロウランド』を舞台に三つ巴になる魔法戦争の火蓋がゆっくりと切って落されたのである?



 果たして一体どうなる事やらww



 更に無理矢理だが

次回へ続くっ!?


 〜後書きコーナー〜




カレン「まったくもぅ! ほんっと使えね〜鳥だ事」


哲也「わっ…悪うござんしたねっ! ていうか俺達。何時から悪役に?」



カレン「にゃはは〜wwまぁまぁ気にするなって」



カレン「絶対今度こそあの邪魔くせ〜"水色"を始末?」


光雄「あのなぁ〜ww.アンタ等なぁ〜にを勘違いしとるんだ? かりにもマリオンじゃなく」



カレン「ひっ!?」



響「酷いですよみんなしてっ!」



マリオン「そうだよっ! でさぁ…所でさぁ〜"哲也"と"カレン"ちゃ〜ん!!!!」








    ◆◇




マリオン「はれっ? みんなは?」



響「ええっと…誠に言い辛いんすけど。部長の顔見た瞬間あちらの裏口から(汗)」


マリオン「ピキッ!……ふぅ〜ん? 待てやゴルァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」









響「ひぃ!?……多分。次回…かなり修羅場の予感がぁww」




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