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クラン 魔を狩りし者へようこそ ~深淵を目指す英雄見習いコンビ~  作者: 鎖月 弥生
第2章 巻き込まれる英雄見習い

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第41層目

 Side カルマ


 取り巻き共をサクッと掃討して1号を相棒の元へと送り込んだが、まさか隠密スキル+空間魔法のコンボを無傷で捌くとはなぁ…。


 そら、1号もドン引きするわ。

 天の眼(スカイアイ)で観戦してた俺と3号も一緒にドン引きしたもん。


 それはさておき、あの調子だとあと5分くらいで1号が処されそうなので、それまでに報酬の回収や帰還後の処理が楽になるようにチェスト内の整理をしとくか。


 まぁチェスト内の整理については、2号を呼び出した時に暇があればコツコツとしてくれているから、そこまで時間はかからないかな。

 というか今も黙々としてくれてるしな。正直助かるが、そこに今からポンポン宝箱の中身を突っ込むのは申し訳ない気持ちはある。


 こればっかりは分身達だと宝箱が開かないのでいかしかたない。

 せめて一声かけてからいつもの場所に格納するので、それで許して欲しいところである。


「2号ー、宝箱の中身突っ込んでも大丈夫か?」


 宝箱の前からコロシアムを維持する3号の隣で黙々と端末をいじってた2号がこちらに視線を向け、両手で丸を作る。


 大丈夫らしいので宝箱の中身をとりあえずいつものところに格納していく。

 おっ、スキルオーブあんじゃーん。


 でもなぁ、半魚人達のスキル基本的に要らねぇんだよな。

 水中呼吸とかのスキルがあれば良かったんだが、エラ呼吸が基本のアイツらが持つのはむしろ陸上呼吸のスキルなんだよな。もったいねぇ。


 そんなことを思いつつ、ポンポンと報酬を突っ込んでいく。

 Fランクダンジョンのボス報酬くらいあるか?


 間引きで入手した分と合わせて、今回の収入凄そうだな。


 頑張れ、姉御。

 俺らの確定申告等々が楽になるかは姉御にかかってるからな…!


 格納も終わり、2号とチェスト内を整理していると3号がこちらへ向かってくる。

 どうやら向こうも終わったみたいだな。


 だいたい10分ってくらいか?意外ともったな1号のヤツ。

 ただその分、次回の呼び出しでボイコットをされそうだ。帰還したら1日ゲームでもさせるか。


「カールマー、お待たせー!」


「こっちもそろそろキリがつくところだから丁度いいタイミングだぜ、相棒」


「それなら良かった、意外と1号が器用でね、テンション上がって時間かかっちゃった」


「分身達の中でアイツが1番頭が柔らかいからな。俺の着てるコートの効果を空間魔法で擬似再現したのは俺も目を見張ったさ」


 1号達は俺の分身ではあるが、並列思考の1枠を明け渡してるだけあって、俺が考えたことない戦法を取る時がある。

 分身にできるということは本体の俺もできるということであり、参考にさせてもらう事が多々ある。


 今回の隠密+空間魔法のコンボも良い感じに昇華したいところだ。


「さてと、それじゃあそろぼち帰還するか」


「そうだね、16層の様子をちょっと覗いて帰還しよ」


 宝箱を開封したことで出現した階段を降りて16層に降り立つ。

 階段の横にはひっそりと帰還箱が存在しており、これを使えば問題なく帰還できるし、次回からはここから挑戦ができる。


 閑話休題(それはそれとして)


「相棒、嬉しい知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」


「えっ、じゃあ悪い方から」


「おっけー、覚悟しろよ。天の眼で軽く見える範囲だけで、半魚人と人魚が海面を埋めつくしてる」


「ははっ、それはヤバいね。ちなみに嬉しい知らせは?」


「んなもん決まってらぁ。こいつら掃討しながらここを攻略したら、残り半年サボっても姉御に文句言われないくらい稼げるぜ」


「それは確かに嬉しいお知らせだけど、でも僕らの場合は?」


「クランを結成できるDランクに昇格できるまで突っ走るから休みはないな」


「じゃあダメじゃん…。まぁお金はあって困るもんじゃないからいいけどさ」


「とりあえずこれも姉御に報告しないとな。あーは言ったけど、流石に分身込みとはいえ俺らだけじゃ厳しい」


「それもそうだね。でもどうしようね」


「まっ、そこら辺は姉御に頼ろうぜ。我らが敏腕美人秘書様がなんかやってるみたいだしな」


 まさかほんとに夏休みの課題をやってるとかじゃないよな…姉御!



 ーーーーー



 という事でウンザリする現実からは目を逸らしてDEAへと帰還する。


 チェストに格納していたスマホを取り出すと、電波が繋がった瞬間に怒涛の通知が届く。


 どうやら相棒も同じ状況のようで、驚いた顔でスマホを眺めていた。


 1週間も電波の遮断される環境に居たのだからある程度纏めて通知が来るのは分かるんだが、こんなに延々と終わりが来ない事態は初めてだ。


「いったいぜんたい、何があったんてんだ?」


「各種SNSから通知が来てるから詳しく追えないけど、どうやら秋音先輩絡みみたい」


「はぁ?」


 分身を消して並列思考の半分を動員して気合いで通知を読み込んでいく。


 どうやら姉御の身になにかあった訳じゃないらしい。

 ただ、姉御の覚えが良くなりたいヤツらが俺らをダシにしたいようだ。


 マジで何してんだ姉御…。

 事と次第によっちゃチェストの中身突き返して使用制限してやるからな。


 先生から聞いて知ってんだぞ、物置代わりにして季節外の服やら普段使わない調理器具を買って突っ込んでることを。


 これを突き返したら姉御の部屋はどうなるだろうなぁ?


「うわ、カルマがろくでもない顔してる」


 カッコイイ顔と言え、相棒


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