プロローグ
ある時、地球を造った創造神であるガイアはこう思った。
「この地球に住んでいる人間たちは協力せず、争いごとや嘘に塗れている」と。
そしてガイアは考えた。人間という存在がどうすれば協力し、争いを起こさず、嘘をつかないで誠実に生きて弱い人間を助けることができるか。
ガイアは1人で考えても何も考えが浮かばないと思い、異世界の神であるベアトリクスに相談しに行った。
しかし、ベアトリクスは酒を飲んでいたため、ほとんどのことは適当に言っているような言葉だ。
「なぁベアちゃん人間どうしたら仲良くできると思う?」
「急にどったんだ〜ガイちゃん」
「いや、人間が協力しないで争いと嘘にまみれた生活ばっかじゃん。なんか見てて嫌になるんだよ。あとなんか才能がないとか言ってすごく落ち込んで無気力な可哀想な人間もいるし。」
「なんだ、そんなことかぁ〜」
ベアトリクスは酒を飲み赤くなった顔でドヤ顔をしながらこう言った。
「そんなもの共通の敵を作ってしまえばいいんだよぉ〜」
ガイアは困った顔をしながらこう言った。
「共通の敵って言ってるけど、人間同士で争ってしまえば変わらないし、共通の敵なんて今の地球は人間が支配してるようなもんなんだよ。」
ベアトリクスは少し考えた後に、急にどん!とテーブルを叩き、
「よっしゃ!あーし(私)がなんとかしたるわ。共通の敵としてあーしの世界から魔族の人たち連れて行ったらいいんじゃない?」
ガイアからすればあまり賛成できないような案であったが、物事は何か行動しないと何も変わらないということはわかっていたので少し迷った顔をしながら、
「わかった、おねがいするわね。」と言った。
その後ガイアは自分の世界に告知するためベアトリクスのいる空間から退出した。
だが、ベアトリクスは、(私の世界にいる魔王強すぎてこれまで勇者とかも召喚したことあったけど全員負けたし、もうガイアに全部任せちゃおうか。)としか考えていたのである。魔王やその一族である魔族一派が強すぎて、世界が滅びかけていたのだ。
さらに、酒を飲んでいた理由はやけくそになってイライラしていたからであり、どうしたら解決できるか考えていた。しかしそんなところにまるでカモがネギをしょってきたようだと思っていた。ベアトリクスは
「ぐへへ、これで日ごろの悩みがなくなって自由で楽しい日々が戻ってくぞぉ!」
と独り言を漏らしてしまうぐらい大変うれしく思っていた。
♦そのころの異世界の魔王ゼクシィ
「がっはっは、この前はまた勇者がひとり来たようだが、この俺の前に来る前に俺の部下によって処分されたようだなぁ、処分したのは誰なんだ?」
「はい!、僕です。ゼクシィ様!」
と新しく魔王軍の兵士となった魔族が言った。その魔族はまだ入って間もないような魔族である。
「ほう、そなたがひとりで倒したのか?」
「もちろんです。あんな人間は勇者と呼ぶのもおかしいくらい弱かったですけど、ほんとに勇者なんですか?」
魔王はその言葉を聞いてつい吹き出してしまった。そして、
「まさか入りたての兵士にやられるとはな、四天王ぐらいだと思ったが....これほどまでに人間は弱っていたのか。」
全将兵はその言葉を聞いて一斉に笑った。さらに、
「そのとおりだ!」「今すぐに人界を滅ぼそう!」「ごみを吹き飛ばせ!」と叫んでいた。しかし、その時に魔界全体が揺れた。
「何が起きた!!今すぐに原因のかいめいをし...」
魔王がその言葉を言い終わる前に魔界全体が強烈な光に包まれて消えてしまった。
♦現代の地球のとある高校
黒髪でオールバックの男がこう言った。
「おい!さっさとラムネ買って来いって言ってんだろごみくずが」
そこで気の弱そうな男の子がおびえた様子で、
「すみませんすみませんすみませんすみませんすみません」
と言った。男の子の体はボロボロで制服もところどころほころびている。
「うっせぇ!とっとと行けよ!」
「わかりましたぁぁ!すみません」
と叫んだかと思えば全力で自動販売機のほうへ走っていった。
というような典型的ないじめが起こっていた。
しかしその瞬間地球全体が激しい光とともに揺れた。
「なんだっ!」「なにがおきてるの?」「誰か助けて!」「前が見えない」
さらにその光と揺れが起こっている間は女性の声のようなものが全人類に聞こえていた。
「全人類にいる人間たちよ、聞きなさい。あなたたちは今まで争いごとやウソさらには弱いものをいじめるというような蛮行を常に犯してきたようですね。そこで私はあなたたちに試練を課すことにします。これからはこの世界にはダンジョンと呼ばれる存在と魔王と呼ばれる存在を呼び起こします。さらに人類にはこれから魔力と呼ばれる物質を供給します。力を合わせてこの試練を乗り越えなさい。」と。
当然のように恐れおののくものや「よっしゃぁぁ!だんじょんきたぁぁぁ!」
と叫んでるような黒髪オールバックの人もいた。




