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第1話 転生
俺の名前はタイラント・K・シルヴィオ 略してタケシ。
東京で海老の殼むき職人をやっている54歳男性である。
俺は毎日が退屈で仕方がない。
朝7:30に起き、顔を洗い、歯を磨き、伸びた鼻毛を切る。
そして職場に向かいひたすら海老の殻を剥く。
仕事が終わり家に帰ると、海老の殻をすり潰して粉末状にしたものを米にかけて食う。
そして15時には寝る。
このつまらない日常を延々と繰り返す終わりの見えないループ。
これが俺の人生だ。
このような日常に嫌気がさし、転職を考えていたある日のこと。
「大変だ!!! いますぐここから逃げろ!!!」
職場からとてつもない轟音が響く。
「何事だ!」 俺は言った。
状況を確認するため俺は職場の中へと急行する。
職場からは鉄の匂いがした。
そこにあったのは俺の同僚「だった」物体であった...
「ああ、これが俺の運命だったんだな...」
俺は悟った。これは俺がこれまで殻を剥いてきた海老の逆襲なのだと。
俺の視界に巨大な海老と思われる生物が映ったその瞬間、俺はこの世に別れを告げた。




