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第二十一話 作戦会議

会話が少ない。

ギルドマスターウォンデントとの会話の後、干し肉や干し飯などの食料、それから武器の修理、アイテムなどを買い、ウォンデントが用意した馬車に乗り込む。さすがはギルドマスターと言ったところか。以前俺たちが乗った馬車とは違い、緩衝材の上に、クッションが敷いてある。座って見ると、僅かにお尻が、沈み、例え馬車が大きく弾んでもお尻が痛くはならないことを教えてくれる。俺たちが乗り込んだことを確認し、御者台に乗ったギルド職員が馬車を走らせる。

ちなみに座っている順番は、


窓 エリシス 窓


際 冬華 俺 雫 際


と言った風に座っている。この馬車は、値段が高いだけあってかなり広い。まあ、今回は荷物がすこしあったために助かったが。


「ところでエリシス。となりの国とやらには何日で着くんだ?」


「えっと、この速度で行くとしたら…………大体三日、くらいね」


「三日!?そんな、三日もお風呂にはいれないなんて…………」


「不潔ね」


「あ……と、そう、だな」


エリシスの答えに反応したのは流雨ではなかった。やはり女の子にとってはお風呂に入れないことはきついらしい。喜怒哀楽がはっきりしている冬華だが、ここまで表情に出るのは珍しい。普段無表情な雫も、顔を顰めている。


「あ、あはは。えっと、途中で作ったらどう?」


「途中で?」


「ええ」


なるほど、その考えはなかった。でもどうやって?男は入浴中に見られたらすこし恥ずかしい思いをするだけで済むだろう。がしかし、今ここにいる人の男女比は1:4と圧倒的に多い。勿論1は俺な。女性は見られたら恥ずかしいなんてもんじゃないだろう。当然ながら俺は覗いたりはしない。ま、雫達もその辺は心配していないようだが、もしそこに盗賊達が突っ込んできたら、危ないだろう。雫と冬華の裸を見たやつは俺が殺して…………ってやばいやばい。なんかどす黒い感情に呑まれるとこだった。とにかく、そんなことになったらどうぞ襲ってくださいって言っているようなもんだ。実際には盗賊達が返り討ちになるだろうが。そこは土属性魔法で壁を作るとしても、問題はお湯をいれる物だ。土属性魔法でつくったら泥水になるだろうし、木ので作るっつても、そんな技術は生憎と持ち合わせてない。そのためそこをどうにかしないと入れないわけだ。ああ畜生。これが国の危機じゃなければなぁ。村とか街とかに寄って入れたりするんだがな。どうするかねぇ。


「ちょっと流雨?聞いてる?」


「え?あぁすまん。考え事してた」


どうやら思考の渦にとらわれているあいだに、話しかけられていたようだ。


「だから、そのワイバーンの群れをどうやって殲滅する?」


「は?正面切って叩き潰すに決まってるだろ?ちょこちょこと小手先ばかりやっても対したダメージにはならない。というか、そんな面倒くさいことやっていられないからな」


「まぁそれもそうだけど、叩き潰す?相手は空を飛んでるんだよ?そう簡単にはいかないと思うけどなぁ」


冬華が首を傾げながら質問する。そりゃ決まってるだろ。


「どうやってって、撃ち落としてだが。翼にどでかい穴を開ければ飛んでなんかいられなくて墜ちてくるだろ」


「なんて正直な………でもそれが一番効果的よね。それで?その役は誰がやるの?」


「それは」

「勿論」

「俺だろ」


エリシスの問いに、冬華、雫、俺の順番に答える。そんな俺たちを見て、エリシスはこめかみを抑えるように片手で頭を抱え、「そうよね。そうなるわよね。それを本当に出来るから異常なのよね」と呟いている。なんだかなぁ〜と内心思う俺であった。








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