第19話:再起と“羞恥を超えた覚悟”
「……あ……」
崩れかけた街の中で、
私は膝を抱えたまま、
ずっと震えていた。
胸の魔力紋は、
まだドクンドクンと脈打ってる。
でもそれが、
今までみたいにただ恥ずかしいものじゃなく、
なんだか少し、
暖かく思えた。
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「リゼット……?」
レイナが、そっと覗き込む。
その瞳に、
私が映っていた。
「……やだ……見ないで……」
顔を覆って、泣き笑いみたいな声が出る。
「……でも……
こんな私でも……
まだ……守りたいものがあるの……」
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胸に手を当てた。
そこはもう装甲なんかじゃなくて、
心臓の鼓動がそのまま響く場所。
羞恥も、快感も、全部――
私が生きてるから感じるもの。
「……恥ずかしくても……
苦しくても……
それでも私、まだ……
戦える……」
そう呟くと、
また胸の魔力紋が赤く光った。
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「リゼット……」
レイナがそっと私を抱きしめる。
その腕の中で、また涙が零れた。
「平気よ。
全部、私が見てあげるから。
どんなに恥ずかしくても、
どんなに醜いって思っても、
……全部、私だけのものだから。」
「……っ……」
「だから、戦いましょう。
あなたのその羞恥も、覚悟も――
ぜんぶ、私が抱きしめる。」
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胸がギュッと苦しくなって、
でもその奥から熱が溢れてくる。
「……ありがと……レイナさん……」
泣きながら笑った。
それだけで、
胸の奥がまた強く脈を打った。
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(……もう、逃げない。)
極薄のPSUが、
私の心臓の鼓動に合わせて波打つ。
羞恥も快感も、全部抱えて、
私は――
「……行こう……!」
レイナが力強く頷いた。




