第2話 ウルハの木
ウルハの木
お母さんの見つけた木
レアとセラが気球を使って秘密基地を作っている神域にある大きな世界樹みたいな木のことを、正式な名前では世界でウルハの木と言う名前で呼んでいた。
ウルハはレアのお母さんの名前だった。
この木はレアのお母さんのウルハが神域にやってきたときに見つけた新種の木だった。(だから発見者の名前をつけて、正式に学名として、ウルハの木という名前になったのだ)
大学エデンの中央大広間の掲示板のらくがき
会いたい人はいますか?
その人はどこにいますか?
とても大切な人ですか?
どうして、離れ離れになってしまったのですか?
そのことを後悔していますか?
なら、今から私と一緒に会いにいきませんか?
その人の幸せそうに笑った顔を見るために。
レアは世界でも最高とされている大学エデンに通っている。
大学は街が全部大学になっているような、水に浮かんでいるような外観をした、とっても大きな大学だった。(図書館や学部の建物。寄宿舎などのいろいろな建物や実験施設、大学の所有している土地などがあった)
世界中の天才たちが集まっている楽園のようなところだった。(実際に美しい湖や庭園や神殿のような建物もあった)
レアは大学の幻獣学の一つである神獣学の教室に通っている。その名前の通りに神獣を学ぶための教室だった。
そのためにものすごくお勉強をして、ものすごく難しい試験に合格をした。(本当に大変だった。でも合格できてよかった)
レアのお母さんのウルハはとっても有名な博士であり、冒険者だった。
世界最大の秘境と言われる神域に挑戦をした勇気ある冒険者であり、世界で初めて、神獣を見つけた天才でもあった。
その神獣を初めて目撃した歴史的な場所に、レアはお母さんのウルハと一緒にいた。
そのときのことを、レアは今も鮮明な記憶として、覚えている。初めて神獣を見た、あの嵐の日のことを。(私の運命が決まった日のことを)