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運命の赤い糸 四

   ※ ※ ※ ※

 12月。今日は一段と冷え込み、マフラーや手袋なしでは、外を歩けない1日だ。

 実は今日、俺、由利加、圭太は、ダブルデートの約束をしていた。何でも、前に付き合っていた幹子さんとも圭太は別れ、(まあ、俺はそのことを「運命の青い糸」で把握していたし、由利加も後で「私も知ってたよ。」と言っていたが。)今日は新しい彼女を、連れて来るらしい。

 「おっ、克也、由利加さん、早いねえ~!」

「いや、お前が遅いだけだろ。」

俺たちはそんなことも言えるくらい、仲のいい友達だ。

 「そっか~悪りぃ悪りぃ~!」

「で、お前の新しい彼女は?」

「あ、俺の運命の相手か!?」

『何が運命の相手だよ。』

俺は心の中でそう思い、由利加の方を見た。すると、由利加も同じようなリアクションをしていた。

 「あ、来た来た!」

「お待たせしました!」

そこに、現れたのは…。

「あっ、友香さんじゃん!」

「そ、改めて、俺の彼女の、井上友香!」

「お久しぶりです、由利加さん、克也さん!」

「え、でも何で…!?」

俺は、思った疑問を素直に口にした。

 「いや~私、圭太と別れて、気づいたんです。

 やっぱり私、圭太と付き合ってる時が、幸せだったなあ、って…。

 だから私、ちょっと勇気がいったんですけど、圭太に連絡をとって、『もう1度、付き合って欲しい。』って言ったんです。そしたら、圭太も元カノと別れたばかり、って言うから…。

 私たち、もう1度付き合うことになりました!」

そう言う友香さんの表情は本当に幸せそうで、見てるこっちまで、微笑ましくなるものであった。

 しかし、ここでイタズラ心が俺に芽生えた。それは、

 『どうせこの2人の間にも、『運命の青い糸』があるんだろう。

 どれどれ、何月何日だ?』

と、いうものである。

 そして俺は由利加に目配せをする。どうやら由利加も同じことを考えているらしく、こっちを見てニタッと笑う。

 そして、俺たちは注意深く、圭太と友香さんの小指を見る。

 その瞬間…、俺と由利加は、目を合わせて驚いた。

 『これって…、圭太と友香さんとの間の糸の色は…、

 『赤色』だ!」 (終)

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