作戦会議開始
ー奏ー
魔王城から鐘がなる。
ゴーン、ゴーン。
「どうやら魔王候補招集の鐘だな。という事は・・・。」
フェリドさんの言葉に今日の目的を思い出す。ミスズを探し出すこと。そしてミスズ自身が魔王候補な為探す手間が省けたという事だ。
まあ、この招集に応じればの話だけれど・・・・。
「考えてても仕方ない。行ってみればみすずが居るかどうか分かるよ。皆!行こう!」
ふと、エメリアを見ると、はっ!としていた。昨日打合せしていたのに、まさか・・・。
「エメリア・・・。まさか・・・。」
「え?ナンノコトカナ?」
「今日集まった目的忘れていたでしょう?」
「・・・・・そんなことないよ。」
「「「・・・・・・・・・・・・・。」」」
めっちゃ良い笑顔。絶対忘れていたやつだ。
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エメリアは外で待ってもらっている。どうやら、部外者は立入禁止という事らしい。
急いで魔王城につくとそこには・・・・。
他のメンバーは皆既に居た。
つまりそこにはミスズもいる訳で・・・。
「いた!ミスズ!」
声を掛けようとしたら・・・。
「おい新人!俺らを待たせて、謝りもせずに更に他の奴に絡むたーいい度胸じゃねーか。」
「今はロドスさんに絡んでいる暇ありません。」
鐘が鳴って直ぐに来たんだ。フェリドさんに空間魔法を使ってもらって来たから殆ど時間が経ってない。
「二人ともいいから私の話を聞きなさい。」
魔王代理が殺気を放ち意識を引いた。仕方なくそちらを向く。
魔王代理が皆注目を集めた事を確認してから話始める。
「お互い積もる話があるのは分かりますが、緊急事態ですー。現在、この魔王城に向けて魔物の群れが一斉に侵攻してきておりますのー。数は凡そ10万体。」
「じゅ、十万!!!」
魔王代理の言葉にフェリドさんは頷く。
「先ほどロドスが魔物に嗾けてみたけれど、全く効果が無かったわー。ロドスより強い魔物の洗脳・誘導等が出来る者が居るとは考えにくいのですがー、対処出来なかったのも事実ぅ。つまりこの十万の軍勢を倒す事が急務なのですー。しかももう直ぐそこまで来て・・・。」
すると、扉が開き兵士らしき人が入ってくる。
「報告します。三方向魔物の軍勢と接敵しましたが、至って歯が立ちません。至急戦力投入をお願いいたします。」
戦力投入?なにか怪しい。何故一介の兵士が戦力投入を催促するのか・・・。ん?
「そうですか。では魔王候補の皆さま。全員魔物の討伐に向かってください。現在魔物の軍勢は3手に分かれております。勢力分布は北からの魔物4万、東からの軍勢3万、北西からの軍勢2万よー。北にロドスとフェリド君、東にカナデとレイフォード君。北西にミスズさんにお願いするわ。私もミスズさんと同じ所に行きますわー。」
「「「「了解!」」」」
「・・・・・。」
他の魔王候補は了解!と返すが、自分は了承していない。
「あらー、カナデー。どうしたの?」
「・・・・・。質問を。斥候の兵士さん。」
「はい、なんでしょう?」
「今の魔王候補の配置聞いてなんでニヤッとしたんですか?」
「え?」
その兵士に注目が集まる。
「それは、魔王候補様方が来て頂ければ戦力が大幅に上がりますので・・・。」
「それはこの部屋に来た時点で分かっていたでしょう?魔王候補達の顔を軍部の者が知らない訳がない。それでは質問を変えます。貴方の耳についている魔道具はなんですか?」
「それは戦いで耳が聞こえにくいので、集音の魔道具を・・・。」
「それ、遠距離無線通信魔法ですね?」
「・・・・・・・・。」
兵士は魔道具を耳につけていた。この国に来てから遠距離通信の魔道具を見たことが無い。
全て何か合図を出して、直接会うか、手紙の様なやり取りをするかしか無い。
「もう一つ聞きます。貴方、この国の人の魔族の模様と違いますね?どこの国の魔族ですか?」
「くっ!」
急にその兵士が逃げ出した。が、そんなこと許す訳が無い。
「ぐは!」
その兵士の動きが急に止まる。体が傷つき兵士は見えない何かで引っ張られているようだった。空中でもがくが、全く動けないようだ。。
ワイヤー。目視しにくい様つや消しや、細くても強度がでるように『強靭』の魔法をかけてある。これを部屋にある突起物に引っ掛け、兵士を拘束している。ちなみに紙に書いた魔法陣で起動している為、空間魔法の要領で収納してある。
ワイヤーを引っ掛ける突起物(シャンデリアやカーテンレール。テーブル何かでも可能。)は折れたり移動したりしないよう、『強固』の魔法をかけてある。その為びくともしない。テーブルもその位置に固定出来、問題なく拘束できる。
「ふふ、さすがかなで!僕のフィアンセ!」
「フェリドさん、嬉しいけど、僕、了承していないですよ?」
「・・・・まさか真面目に返されるとは・・・。」
フェリドさん。馬鹿なこと言ってないで、大変な状態ですから。
「あらー。カナデ。状況を説明願えるかしらー?」
「了解しました。」
こうして僕は魔王候補の前で気づいた違和感について話す。
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「先ず気が付いたのが、一介の兵士が、『至急戦力の投入をお願いいたします。』というのがひっかかりました。普通報告し、指示を仰ぐのが兵士の務めだと思っておりましたが、いかがでしょうか?。」
「ふむ、良くそこに気が付いたな、新人。」
「ロドスさんも右眉動いてましたよね?気が付いていましたよね?」
「・・・いや、俺は違和感を覚えただけだ。」
どうやら違和感を覚えていただけで、特に疑問には思わなかったらしい。
ちなみに現在はレイフォード君が兵士だった魔族を簀巻きにして拷問(読心中)している。
「続けますね。その上で魔力探知をしてみるとその人の模様がこの国の人のパターンと違ったので、この国の人では無いのでは?と思いました。それで疑問に思ったのですが、この部屋から南の方へ微弱な魔法の波動が感知できました。それを解析したところ、どうやら遠距離で会話できる通信魔法であるらしい事が分かりました。」
「なに!仕組みは今はおいて、それで、内容はどうだったの?」
「・・・・そこまでは・・・。」
魔王代理は珍しく間延びしない話し方をしている。
通信魔法に気が付いていても、内容はさっぱりだ。だって、魔法の波動が出ているという事と、それが、ボイスレコーダーや、音楽聞くときに音声の波形が出る。あんな風に揺れていたから気が付いただけだ。
皆に内容は分かっていない事、そして・・・・。
「この部屋にも盗聴器が・・・。」
「おそらく僕がこの部屋に始め入った時にぶっ壊したので、新しい盗聴器を設置しに来たという事でしょう。」
「いつの間に・・・・。」
「初めてこの部屋に魔王代理に話に来た時です。」
「・・・・・・・・・・・・・。何故その時に話さなかったの?」
「話そうとしたら、攻撃されたので。で、その後話をしようと思ってて・・・。」
「「「「「・・・・・・・。」」」」」
「てへ!」
「「「「「かわいく無い!」」」」」
全員に突っ込まれてしまった。
どうやらレイフォード君が突っ込みに参加しているという事からお話は終わったらしい。
「魔王代理様!大変です!」
「レイフォード君!何が分かったの!?」
「隣の国のファルム帝国からの侵略です。どうやらこの国を侵略するつもりの様です。しかも、『透明化』の魔法を使用して、南からの奇襲だそうです。」
「一介の敵スパイなのに何故そのような情報を持っている・・・。ちび。どういう事だ。」
「ち・・・。レイフォードかレイと呼んでください、ロドスさん。どうやら盗み聞きによって得た情報のようですね。」
どうやらこの敵国の兵士。その国の戦略会議について盗み聞きしていたらしい。そんな情報も引き出せるとかレイフォード君マジパナイ!敵に回したくありません。
「ベッドの下の魔法の書の中ね・・・・・。」
「そこは僕の聖域だから立入禁止。」
「お前たちは何の話をしておるのだ?」
ベッドに男の秘密を隠すのは、皆やっている事だよね?女の子は知らないけれど。
「弱みゲット。」
「その前に口封じしようか・・・。」
「いい加減になさい!」
「「す、すみません。」」
レイフォード君とハモってしまったけどしょうがないよね・・・。
すみません。暫く空きました。構想をより深く練り直しております。ご了承ください。
また、国の名前を変更いたしました。ご了承ください。




