閑話
茜は疲れた顔で歩いていた。
「はぁ..................」
彼女が考えていたことは、初恋の人。
つまり蒼介のことである。
なかなか仲良くなれていないからである。
だが、その時同じようなため息が聞こえてきた。
誰だ!と思ってそっちを見てみると金髪で目が水色の同じ歳くらいの女の子がいた。
おそらくあちらもこっちに気づいていたんだろう。
その子はこっちに近づいてきた。
どうしたんだろうな~くらいの感じだと思ったら違った。
『助けてほしいの!』
何か切迫した状況みたいだ。
「どうしたの?何をしたらいいの?」
『実は.........』
少し言い出すことを躊躇っているようだ。
顔が少し赤い?
『賢治くんに何を買ってあげたら喜ぶかわからないの.......』
まさかの色恋沙汰!?
私も恋愛で悩んでるんだけど!
「えーっと......何買ってあげようと思ってるの?」
『わかんない。』
......会話続けられないじゃん。
「うーん......その人はなにが好きそうなの?」
『.......シャーペンと消しごむ?』
まさかの勉強大好きな人とは.....
「じゃあ、ちょっとお高めのシャーペンを買ってあげるっていうのは?」
『なんだか、ありきたりすぎてよくないかなって......』
どうしたらいいのぉぉぉ!
.....一緒に悩むこと数分
そうだ!
「マグカップお揃いでかったら?」
『賢治とお揃い?』
美少女がデレデレしているところはいがいと目の保養になるのかもしれない。
茜は少し気分がよくなっていると自分で感じていた。
茜は気づいていない。
自分がおっさんの思考に近づいていることに........
女の子がマグカップを買った後、二人で解散しようとした時に急に女の子がこう言った。
『あなたもさっき悩みながら歩いていたけどどうしたの?』
ええーっ!
恥ずかしいなぁ.....
.......でも蒼介くんと繋がるためには
.....やるしかない!
「実は......」
これまでの自分のアプローチしたこと言ったら女の子は、
『...その男の子鈍感すぎじゃない?』
「.......そうかも」
『あなた、相当すきすきアピールしてるじゃない』
「もうこうなったら、口で.....」
『あなた急展開すぎよ!』
「うん。」
『たぶん、そんな感じでいいからちょっとずつ攻めていけばいいのよ。』
「そうね!頑張るわ!」
『それじゃあ私帰るね』
「あっ、一緒にLINEを交換しない?」
『いいわよ。ちなみに私は賢治くんと同棲してるよ。』
そういうと彼女はくっくと笑いを押さえるように笑った。
同棲してるの!?
負けた......
いや、年齢が絶対20代こえてるはず!
まだ負けてない!
見た目が若いだけ!
「あなたたち何歳なの?」
『高校一年生っていうものらしいわ。』
負けた!?
しかも同年代に!
「......まあ、交換しよ。」
『そうね。』
そうして私は同年代の恋愛の大先輩ができた。




