なぜに!?
俺のいやな予感は大抵の場合当たってしまうのだ。
.....絶対に当てられても辞退するぞ!!
「ふむ、まず前提としていっておくが拒否権はなしだぞ。」
真っ向から逃げ道塞いできたな!?
「先生!さすがにそれはあんまりでは?」
クラスの人たちが次々に文句を言い始めた。
だがそんなとき、隆が
「皆、たぶん今文句を言っても今さらだよ。だから先生が指名した後に考えてみないかい?」
と言った。
おかげでクラスの騒動は落ち着いた。
やはり、この男いろんな所で救世主だ。
「あぁ、河野くんありがとう。私が指名するのは................」
と言って先生は1分ぐらい生徒の顔を見回しながら黙っていた。
いや、きめてなかったんか~い
なんやねん!
むちゃくちゃ脅すようなこと言ってたのに..........
「よし!決めたぞ。文化委員は橘と河野だ。」
よっしゃ!俺には当たらなかったぞ!!
ふと隣を見ると茜がほっぺを膨らませ、とても不満そうにしていた.........
なんかリスみたいだな..........
そのときになんと隆が、
「先生!少し話をいいですか?」
と言って隆はそのまま先生と一旦教室を出ていった。
何故か話している途中に先生がでかい声で「本当かね!!!」というふうに叫んでいる声が聞こえた。
そして、先生が戻ってきた後に急に
「文化委員の男子は、高橋とする。」
と言い出した。
何故だぁぁぁぁぁ!
俺は仕事なんかしたくないのに.........
隆、おまえだなぁぁぁぁぁ!
そのとき隆は俺のことを見ながらイケメンスマイルを浮かべた
ふざけるなぁぁぁぁぁ!
俺を指名するなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
だがモブの俺には抵抗権はない。
もう一度隣を見ると満面の笑みだ.........。
なぜ?
隆では不満なのに俺では満足するのかよ?
マジで不思議で仕方ないんだけど....
などと思っていると.....
「うふふ、蒼介くんよろしくね」
と上目遣いでこちらを見てきた........
破壊力がすごいな
回りの男子たちのなかにはなぜか鼻血を出している人がいるレベルだ。
「ああ、茜よろしく。」
「さて、劇の内容をどうするかの話し合いは、文化委員の二人を中心として行うように」
と先生が言い終わったあと、回りからの注目が集まったので、茜が皆になんの劇をやりたいかの集計をとり始めた。
俺にできることはない。
押し黙って事の成り行きを見守るだけだ。
最初にそもそも劇を0から作るのか?
ということや、童話にするかということで論点が分かれていた。
このようにして劇は決まった。




