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穏便な学校生活の終わり

俺の穏便な学校生活は今終わりを告げた。

なぜなら俺の隣になった席の人は橘茜タチバナアカネ、この学校で1番可愛くて優しいと言われている人だ。もちろんそんな人の隣になれば周囲の人間からは嫉妬の目線が殺到する。また周りの男子たちは、


「ちっ、なんで橘さんの隣が…………。」「全くもって羨ましいぜ。」「俺も橘さんとお近づきになりたいのによぉ」


などという完全に嫉妬のもれた声が出てしまっている。俺はただ大好きなアニメを見て楽しく暮らせればいいのになんでこんな目に遭わなきゃいけねぇんだ!こんなのあんま…などと自分の不遇を恨んでいると、


「高橋くん、よろしくね」


と橘さんがまるで女神のような微笑みを浮かべていた。もちろん俺は、


「よっ、よろしくお願いします。」

と多少どもりながらも返事をちゃんとする。


♦︎橘side

やったー! 高橋くんの隣の席になれた!

これぞ神様の思し召しなのかな?


私たちはやっぱり運命の赤い糸で繋がっているんだよ。

………ちょっと言いすぎたかな。多分、高橋くんは気づいていないけど、私がこの前秋葉原で変なおじさんたちに絡まれているところを通りがかりに助けてくれたんだ。早く挨拶しないと………。ちょっと待ってすごく緊張する………。

よーし、勇気を振り絞って頑張って言わなきゃ嫌われちゃう。


「高橋くん、よろしくね。」


とできるだけ笑顔で挨拶した。ちゃんと高橋くんも少しどもりながら返事してくれた。すっごく嬉しい気分だなぁ〜。


♦︎

なんかすっごく橘さん嬉しそうに見えるんだけど…………。


これって俺のこと好きなのかな?…………いやっ、待てよそうだそういうことだな!


これが陽キャの距離感バグってやつだな…俺には全くもって理解することができない。

陽キャの距離感って一体なんなんだ。全く、紛らわしいわっ。あー期待して損した。

まぁ考えても仕方ないな。うー、次は………数学か、まぁ得意だしいいか…



キーンコーンとチャイムがなり授業が始まり、先生が話し始めるが、何やら隣でゴソゴソしている女の子がいる。さらに顔を真っ赤にしながらJKバックをかき回している。かなり焦っているがなぜだろうな?


そうか!

数学の用意を忘れてしまったのだな。うむうむ、それでは貸してあげよう………。


いや、まて!俺がなぜ美少女である橘さんに話しかけられるというのだ!


俺には不可能なミッションだったのかと思っていると、橘さんが、


「ごめんね、高橋くんちょっと教科書見せてくれない?」


と上目遣いで聞いてくる。こんな可愛い攻撃をされたらどんな人間もイチコロだ。


「もっもちろんです。僕のでよかったらどうぞ。」

というふうに魔王に献上するかのように教科書を差し出そうとすれば、橘さんは、


「ふふっ、私に渡されたら高橋くんが見れなくなるじゃん。私が席くっつけるから」


と言ってなんと俺の机に橘さんの机をくっつけてその間に教科書を置いたのだ。

その瞬間に教室の温度がマイナスになったかのように感じた。

恐ろしい、俺は一体どんな目に遭わされるというのだ。

あぁ神よどうか私をお助けください。というふうにしてるうちに数学の授業が終わった。

席を元に戻す時に橘さんが顔を真っ赤にしながらこう言ってきた。


「あの、、高橋くん………」


「どうしたんですか?」


「LINE、交換しない?」


…………………はァァぁぁ!?


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