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第六話 骨抜く麗人と、骨砕きの豪傑――乱世を征く事 ★現・最終話
――時は唐代、王朝の設立より百年が過ぎ、治世にも暗雲の如くに陰りが生じ始めた頃。
世の乱れが形となって顕著に表れだした、広大なる中華の大地にて。
〝骨砕き〟の豪傑にして、面相も精悍なる偉丈夫――李承宏へと。
〝骨抜き〟の絶技を修めし麗人が、名乗った。
「私は、楊――〝楊 玉環〟と申します。李殿、この乱世、共に参りましょう! よろしくお願い致します!」
「フム。名は体を表すというが……良く似合う名だ。楊殿、こちらこそよろしくお頼み申す」
こうして――
流転の如くに荒れ始める、この乱世において。
二人の特異なる武術家が、他の誰が知ることもなく、出会った。
果たして、これから先、彼らがどうなるのか。
荒れ狂う乱世の波に呑まれ、あえなく潰えてしまうのか。
あるいは、やがて乱世を治める、英傑となるのか。
それは――
「李殿、二人で悪漢共の骨という骨を〝砕き〟〝抜いて〟
〝新生物・爆誕〟! みたいにしてやりましょうね!!」
「楊殿、綺麗な顔してめっちゃエグイこと言いなさる!!」
――まだ、誰が知る事も無い。
ただ、今は。
骨抜く麗人と、骨砕きの豪傑、二人の道を――清冽なまでに眩い月光が、照らすのみであった。
~ 劇終 ~




