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悪役嫁、相談ウシ女と対決する

ざっと書いているので後で誤字脱字なとを発見したら修正します。

今、私は夫と共に近くのファミレスに来ている。

そして対面しているのは、相談自称美魔女だ。

いや、なんかもう美魔女はちょっとどこに行った?という「今」の私より年上のおばさんが前に居る。


「牛山さん、なんの相談ですか?」と夫。


そうだ、社長の名字が牛山だったから嫁のこの人も牛山だな。

相談自称美魔女が長いのでこれからは、相談ウシ女と心の中で呼ぶことにしよう。

それにしても以前見た時よりかなり年を取ったような?

よく見ると厚い化粧がハゲハゲで浮いている。

年相応なのかも。


「実は・・・」


相談ウシ女は、くねくねと体を揺らした。

ブルルンと胸が揺れた。

ホルスタインだったのか!

いや、よく見れば体も立派なホルスタインだ。

その後、私の方をチラッと見たけどすぐに夫の方を向いた。


「親の介護の事で相談にのってほしくて」


あら、やはり1回目と同じ内容なのか。


「何故、俺に相談するんですか?その親って社長のお母さんの事でしょ。俺じゃなくて社長と相談するべきでしょう」


あらあら、自分の親の事じゃなかったんですね。


「その夫が、全然真剣に考えてくれないんです!以前、内田さんの妹さんご夫婦が介護職だとお聞きしたのでご紹介いただけないかと」


ウシ女はまたクネクネと体を揺らして、目にうっすらと涙を浮かべた。


「姑は、寝たきりになったんですが口は達者で私に文句ばかり言うんです。夫は会社が倒産してから部屋にこもったきりで出てこないし、私はもう限界で」


社長さんって確か今の時点で60歳ぐらいだったような。

その奥さんの相談ウシ女は、その社長さんよりは一回りぐらい年下だったと聞いている。

という事は40代後半ぐらい?

確か以前に夫が「私、今日25歳ぐらいですか?」って声かけられたとキャピキャピしていたけどありえないな言っていたのを聞いた。

確かに全然そうは見えないですよ。


私の心の声が聞こえたのか相談ウシ女が


「今日は、何故内田さんの奥様も?」と私に声をかけた。


もしかしたら、心の中で思っていることが顔に全部出ていたのかも。


「はあ、お久しぶりです、夫が綺麗な奥様と二人で会うと言うので心配でついてきました~~」


と笑顔で返す。


綺麗と言われたのでちょっと機嫌よくなる相談ウシ女。


「あら、内田さんの奥さんはやきもち焼きなんですね」


「ええ、やきもちっていうより以前からたまに夫がひどいにおいで帰ってくる時があって、息子が臭い臭いと言うので夫に問い詰めたら、奥様が仕事中につけている香水がひどいのとボディタッチが多いのでにおいがうつると言ってまして、今日確かめようと。夫の言っていた事は本当だったんですね。」


私は鼻をクンクンして摘まんだ。



「確かにこれはすごい。近くにいたらにおいがうつりますね~。息子が臭がるのであまりお近くによらないように見に来ました!それに義妹の仕事に関しては夫より私の方が詳しいです。だからついてきました」


「!!!!」


相談ウシ女は絶句する。

夫も横で私の方を向きびっくり目になっている。


「介護職の義妹は、化粧もしていませんし爪も短く切ってます。不必要なアクセサリーもつけていません」


爪は長くハートのネイルアートがギラギラ。

指には殴られたら凶器になりそうにでかい石がついている指輪。

そして耳にはでかいジャラジャラ。

服はハデハデ。


実は私は夫の妹の愛子ちゃんとは仲がいい。

2回目で離婚した時も愛子ちゃんとだけは連絡を取り会っていた。

1回目で夫が愛子ちゃんが講師をしているセミナーを相談ウシ女に紹介したらしい。

愛子ちゃんがブリブリ怒っていたのを思い出す。


『あの人、何しに来ているよ!』と。


どうやら、社長の親の介護をしているのは本当のようだが、まず向き合う姿勢が間違っているし、相談する相手も違うだろう。


「で、でもわたしこうやって着飾って気分をあげないと何もかも嫌になってしまって!」


相談ウシ女が手で顔を覆う。

私はいつものフレーズだ!


「そこになおれ!」


ファミレスで平日なのであまり人がいなかったが、相談ウシ女、夫がビクッとした。

ついでにちょっと離れた所のフロアスタッフの人がちょっとビクッとしていたのも見えた。


「介護って確かに大変だし、自分の親だって腹が立つことがいっぱいあると思う。でもあなたの姿勢では初めからうまくいかないし、行くわけがない」


2回目で自分の母親を介護した私をなめるな!


「相談するにはまず家族から。そして、一人で抱え込まない。プロもたくさんいる。確かに義妹はプロだけど、住んでいる場所や地域でまず相談できるところを探すこと。うちの夫に相談すること自体が間違ってます」


相談ウシ女が大きく目を見開く。


「まずは自分の夫の社長さんをなんとかしなさい。引きこもっているんでしょ。今何もしてないんでしょ。分担しないと。出来ないなら『別れる』っていう選択もあるのよ。だって、お姑さんは社長さんの『お母さん』なんだから」


相談ウシ女はしばらく呆然としていた。


そして、急にニカッと笑って立ち上がった。


「そうね!その通りだわ!私はなんか間違っていたわ!帰ってケリをつけてくるわ!」


もうクネクネしていない。

そして、私に


「ありがとう!」と言った。


私「イイね」という意味で親指をたて「サムズアップ」をした。

あれ、今って「イイね」って通じるの?

帰ったら調べよう。


相談ウシ女も同じようにサムズアップして去って行った。


私がいつものフレーズを言った後、呆然としていた夫がはっと気が付いたように私に向かって言った。


「お前、すごいな。撃退したよな。俺、口を挟めなかった」


そうだ、相談ウシ女は夫に相談していたんだっけ。


「いつも、曖昧に受け答えをするのから駄目なのよ。ああいったタイプにははっきり言わないと」


そうそう、それで前回まで大変な事になっていたのだ。


「じゃあ、俺たちも帰ろうか」


と夫が立ち上がった。


そうねと私も立ち上がる時に机を見ると「会計伝票」が残っていた。


「ウシ女!相談するなら払って帰れよ!成敗してやる~~~!」


叫んだ私の口を夫が慌てて塞いだ。



後日、夫から元社長と相談ウシ女のその後を聞いた。

あれから、ウシ女(もう相談してないから省く)は一念発起して元社長を部屋から引っ張り出し、お姑さんとの実情を見せた。

そして、元社長が中心に介護をしないと出ていくし離婚だと怒鳴ったらしい。


その迫力にタジタジになり、ちゃんと二人で話し合ったらしい。

地域の相談できるところに行き、お姑さんの介護認定を受けたそう。


そしてウシ女は、元社長さんに家の中をまかせて自分は介護の勉強を始めたのだとか。

資格を取ってから働くのだと連絡が入ったと言っていた。


偉いな~、ウシ女。

いや、ウシ女さん。

結局、この人も実はいろいろと苦労はしていたんだなと思う。

だって、自分の夫の会社とはいえ事務、多分経理の仕事をしていてその上一回り年上の旦那さんのお母さんの世話をしていたんだもの。


あのきつい香水も実は介護の反動なのかもしれない。

いろんなにおいをごまかしたりするために振りかけていたのかも。

そして、元社長さんが頼れないから誰かに頼りたかったのか。

クネクネしながら。


と思ったが、やはり前回までのうちの被害を考えればちょっと許せないなと思うのだった。

今回は、まだウシ女さんが飲んだコーヒー代だけで済んだのでまあ良しとしようか。


【もっともっとの後日談】


あれから数か月たった頃息子とテレビのニュースをボーっと見ていた。

なんか介護施設の事をしている。

新しい試みなのだとか。


その事業を立ち上げた女性が出ていて喋っている。


「ええ、女性って『おしゃれ』をすることを忘れたら駄目なんです」


画面が切り替わり、入所の方に「かわいいネイル」をしたり、お化粧をしている場面がうつる。

皆さん、目をキラキラさせてとても嬉しそうだ。


また、画面が代わり最初に喋っていた女性が大写しになった。


あれ?あれ?

どこかで見たような。


ハッと気が付く。

ウシ女さんだ!


最初見た時、以前よりお化粧が控えめだけどお肌がツヤツヤで前に会った時より若く見えたのでだれかわからなかった。

ジャラジャラしたアクセサリーはつけてない。

爪はかわいいネイルをしているけど、前のように長い付け爪はしてなく短くきっている。

体は前はホルスタインだったけど、シュッとしまったように思う。


こ・・・・これは、まさしく美魔女かもしれん。


「いくつになっても『きれいになりたい』という気持ちを忘れては駄目なんです。私の夫の母もこうやってお肌のお手入れやお化粧、そして爪の手入れをしてあげるようになってから、以前と比べて見違えるように明るくなりました。

それで、わたしそれを多くの人に知ってもらおうと思ってこの事業を立ち上げたんです!また、介護の現場で働いている方たちが使えるようなものをどんどん取り入れて提案しています。働いている方たちにだって生き生きしていただきたいので!」


ウシ女さん、あなたはすごいよ、偉いよ!

私は今回だけは、負けを認める。

ウシ女さんが紹介しているものを一度買って試してみよう。

私が使って良かったら愛子ちゃんや母や姑にも買っていってあげよう。


また、画面にウシ女さんが大写しになった。


ウシ女さんは画面に向かってサムズアップ「イイね!」をした。


完敗である。


それでも、なんだかうれしかった。


【冬真の一言】


ママがテレビにむかってなんかいっている。


「まいりました!」


「あっぱれ!うしおんなさん!」


あっぱれ?ってなに?


そして、テレビにむかっておとうさんゆびをたてててをつきだした。


なになに~?

それおもしろいね。


ぼくもおとーさんゆびをたてて


「あっぱれ!あっぱれ!」といった。


するとママが


「イイね!だよ!」とぼくにいった。



それからママといっしょに「イイね!イイね!」といっておどった。


パパがかえってきておどろいていた。


ママがパパになにかいっている。

するとパパも


「イイね!」といった。


たのしくて


イイね!


次は夫の再就職。


ウシ女・・・実はモデルあり。

実際は独身のもっと若い子だったしクネクネしてないし、全然夫の退職とは関係なかったが、うちが一番大変な時に同じような事を言ってきた。

もちろん本物の義妹も怒っていた。

そういえば義妹の講座を受けたようだけど、その後連絡なくなった。

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