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21話

項垂れる少女を見てジークがこっそり耳打ちしてくる。

「…知り合いじゃないんですか?」

知り合いだと言えば楽になる。苦しませる事もない…が、しかし……


振り向き様俺はジークに告げる。

「…重騎士に気をつけろ」

「…っ!?…はい…」


「サテ…」

咄嗟についた嘘を事実にする為に拳銃はインベントリ深くにしまい、五月蝿い刀の柄を

『五月蝿いってひどくないです?兄さん…って痛ぁぁ!』

柄を握りつぶす勢いで握る。えぇい…重要な時以外喋るなと…

『ワイ、祝福刀ぞ?不敬?不敬ぞ?不敬じゃない?不敬だと思うなー!ふっけーい!!』

うるせぇ元大呪刀がよぉ!!

神棚に奉納するぞ!?


『堪忍してくだぁさい…ワイが悪ぅござんしたぁぁぁ!!』

ったく…まぁ賑やかなのは嫌いじゃないがな…

『おっ!?兄貴、ツンデレですか?』

神棚。

『すんませっ…』


「おまたせしましたわー!!」

耳を劈く高音域の声。その声の主はピンク色フリフリのドレスを着た金髪美少女。

「ニーニア……」

ジークの会いたくなかった顔からして、こいつがこの国の王女でジークの妹なんだろう…はぁ嫌だ。

「まぁ!負け犬お兄様!よくぞお帰りになりました!!…他の皆様は城の応接間にいらっしゃいます。ご案内します。どうぞこちらへ」


皆ニーニア王女に近付く。直後指パッチンの音が空間に響き…次の瞬間には全員城の応接間の椅子に腰掛けていた…なるほど空間転移か…


「ごぐごご…」

なぜだかジークはすごい高い椅子に座った、そのジークの上にニーニア王女が座っており悲鳴が口から漏れ出ていた…

「…なんのこれしき…ぐほぉ!」

ジークは暗黒闘法で耐えようとするが、更なる追撃に顔が歪む。追い重力魔法とは…ひでぇことしやがる…


「さて本題に入らせて頂きますわ!【燐光覇】の皆様と、お兄様の従者様には共に王国の不思議なダンジョンに一緒に入っていただきますわぁ!!迷宮!!ロマンですわぁ!!」


なるほど、ロマン。ロマンなら仕方ない。

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