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プロローグ

 閑静な住宅街から少しだけ離れた、立派な洋風の家。

 門扉の抜けると小さな公園ほどの洋風の庭園があって、涼やかな芝が綺麗に刈られている。

 その奥に、二階建ての、明るい青色の屋根の家が建っている。

 壁は牛乳より白く、青い屋根と相まって、家は後ろの森から浮かび上がって見える。綺麗な家だった。

 それでも、この家にどんな人間が住んでいるのか、近隣の住民は誰も知らない。気にしてもいない、というよりも、誰も知らない。この綺麗な洋風の家があること自体、誰一人として知りはしないのだ。

 だから、回覧板も回ってこないし、セールスマンも訪ねてこない。

 そんな不思議な家が、あった。


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