表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

おまけ:浮気をなくす薬でザマァします



「出来た! これで世界中の浮気は無くなる」


 私、フランは、飲むと双子になる魔法薬、紅茶「ツイン・ズンズン」の開発に成功しました。



 私の婚約者である男爵は、私の他に愛する令嬢がいます。

 浮気です! 許せるわけがありません。


 私は、そのスジでは、天才と言われている令嬢です。

 この発明品を使って、断罪します。


 ◇


 男爵と浮気相手の令嬢を、屋敷の庭園でのお茶会に招きました。



 男爵は、金髪碧眼、イケメンです。


 浮気相手は、ピンクの髪の毛で、肌の露出が多い令嬢です。


 私は、銀髪で黒い瞳です。



 青空は澄んでおり、作戦の成功を約束してくれます。



「男爵様は、そちらの令嬢と浮気しているのですか?」

 単刀直入に問いただします。


 男爵は、困った顔をしています。



「浮気なんかじゃありません、真実の愛です!」

 令嬢が、割って入りました。


「いつから、そのような関係なのですか?」

「貴女が婚約する前からよ」


「貴女が、私から男爵様を奪ったの!」

 令嬢の大きな胸が揺れます。



 男爵の好きなタイプの令嬢に、これに、簡単に落ちたのでしょう。


 男爵は、この令嬢がいるのに、私に婚約を申し込んだのですね。



「そうですか」

 私は、簡単に引き下がります。



(作戦決行です)



「お茶会に招くのは、今日で最後になりそうですね」

「最後に、私の手作りの紅茶を召し上がっていって下さい」


 男爵は、素直に飲んでくれました。



「うぅ」


 分裂成功です。衣服まで分裂し、双子が出来上がりました。


「「俺が二人になった!」」

 男爵二人と、浮気相手が驚きます。


「これで、男爵様は二人で、二人の令嬢を愛せます」


「一人は、私がもらいますよ」

 驚いている令嬢に、言い放ちます。



「俺は、フランをとる」

「俺も、フランをとる」


 二人になった男爵は、私を取り合い始めました。



「どうなっているの? どちらも、私が好きなの?」


 時間で、薬の効果がキレました。男爵が一人に戻ります。


「俺は、フランをとる」

 男爵は、一人になっても、取られまいと、私の手を離しません。


「私の勝ちですね」


 横で、浮気相手の令嬢が、青ざめています。



「ざまぁ」



(まだ、終わりませんよ)



「フラン嬢、薬の効果を確認しました」

 突然、現れたのは、イケメンおじ様です。


 私は、男爵の手を振りほどきます。


「伯爵様、お褒め頂き、光栄です」


「貴女は、薬を完成させる約束を守りました」

 私は、そのスジでは有名な伯爵と、密約を結んでいたのです。


「私も約束を守ります」

 伯爵は、成功報酬としてお願いした約束を、叶えると言います。


「結婚して下さい、フラン嬢」


「はい、うれしいです」

 私は、伯爵様の胸に飛び込みます。



 男爵と浮気相手が、固まっています。


「まだいたの? クズどもが」

「さっさと出ていきなさい!」


 私が、浮気を許すわけ、無いじゃない!



 ━━ FIN ━━



お読みいただきありがとうございました。


よろしければ、下にある☆☆☆☆☆から、作品を評価して頂ければ幸いです。


面白かったら星5つ、もう少し頑張れでしたら星1つなど、正直に感じた気持ちを聞かせて頂ければ、とても嬉しいです。


ありがとうございました、読者様のご多幸を祈願いたします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ