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次期魔王に雇われたが何かがおかしい  作者: 宮路広子
人狼騎士と魔王女一行 ~村人はどこに消えた騒動~
39/201

38 検証が始まったが何かがおかしい②

 大会議場に集まった魔王軍の兵士達と事件関係者は、壇上に注目する。


「――さてお集まりの皆様。私がこの事件の情報と経緯をまとめた際、まず最初に感じたのは、『違和感』でした」


 そして大勢の異種族の前に堂々と立つ、小柄な人族(ヒュー)の娘、ケイトの言葉を聞く。


「それは一見些細な、そして何かしら理由を考えれば容易く解決しそうなほどの、小さな違和感に思えました。……ですが事件調査が進むほどその小さな違和感は、この事件の中で増え、そして強くなっていくのです。……そこはどんな意味があるのか? 事件の概要を調べた後、私はまずその違和感を正しく解決しようと試みました」


 恐ろしいはずの魔族、魔獣達を前にしてなおケイトの言葉は淀みなく、大会議場に朗々と声を響かせる不敵な姿は、静かな自信を見る者に感じさせる。


『この娘の自信は本物なのか?』

『それとも失態を曝してその自信は崩れ去るのか?』

『――なにより、本当に事件の真相を解き明かすのか?』

 

 期待と興味、そしてこれからが予測できない僅かな不安を覚えながら、大会議場の聴衆達は、ケイトの検証に聞き入っていった。


「――そしてそれを解決できたというのか?」


 そんな会議場の空気が気にくわないエアノールは、不機嫌を隠さない声でケイトに問う。


「はい」

「ならば、まだるっこしい前振りはいいからさっさと言えばいい」


 私は人族(ヒュー)風情の無駄話などに、付き合っている暇は無い。

 魔王女の手前自重しているが、明らかにそう続けたがっているエアノールに、ケイトは静かな笑みを返して返答する。


「その前にまず、私が感じた違和感についての説明をお聞き下さい。……全ての違和感の説明を終えた後、それを解決し出てきた私の仮説を、お聞きいただきたいのですエアノール様。……()()()()()()()()()()()()()、を、判らない方もいらっしゃると思いますので」

「……」

「無論貴方様は、既にお気付きの事でしょうが」

「……続けるがいい」


 ありがとうございますと頭を下げるケイトを、エアノールは渋顔で睨んだ。

 ――ケイトが何に違和感を感じたのか、実はエアノールは判っていない。


『ま――まぁどうせ下らない事だろうがな!! ハッタリに決まってる!! フェンリル達の有罪が揺るぐはずはない!!』

「――それでは皆様、中庭にご注目下さい」


 そんなエアノールからケイトは目線を窓へと移し、苦笑した。


「窓前にお並びの皆様は、どうぞ立っている木の後ろまでお下がり下さい。今からそれを使った検証を行いますので」


 続きを見たくて仕方が無い兵士達は、ケイトに大人しく従って窓から離れる。

 視界が開けた窓から見える中庭には、先程ドワーフの工兵達が一列に建てた、家屋廃材が並んでいる。


「最初の違和感を説明しましょう。――あちらは先程建てていただいたボッジ村の家屋廃材です。元々建てていた高さと同じように建てていただいております。問題はありませんでしたね、ドワーフの皆様?」


 あるわけないじゃろうっ、という答えが席から返ってきた。

 ケイトは頷き、今度は会議室の後ろにまとまって座っているフェンリル隊の中心に座る、ハウルグへと視線を向ける。


「それでは、ハウルグ様にお願いします」

「おうっ、なんだケイト。何をすればいい? なんだって任せろよ」

「はい。――では、第一、第二フェンリル特火力歩兵小隊の中で、もっとも小柄で力の弱い兵士を選び、こちらによこして下さい」

「へ? ……なんだ、俺じゃねぇのかよ。……弱い、小柄か……」


 少々残念そうな顔になったハウルグは、それでも頷き周囲の兵達を見回すと、その中の一人に目を留める。


「――うん、今はやっぱりお前だな。ディーグ、出ろ」

「はっ!!」


 勢いよく立ち上がった兵士は、壇上のケイトの前まで来ると、逃走防止のための手枷足枷を付けられたまま勢いよく敬礼し、名乗る。


「ハウルグ隊長にご指名いただきました!! 第二フェンリル特火力歩兵小隊所属!! ディーグ二等兵であります!!」

「え? ……君はまだ子供では?」


 人間ならばせいぜい十五、六歳。あどけない顔をした私服姿の少年に、流石に驚いたケイトは問い返した。

 むっとした表情で、ディーグは返す。


「父の死により家を継ぎ、初陣も果たしました!! もう幼獣(こども)ではありません!!」

「……そうですか。それは失礼しましたディーグ二等兵殿」


 少年期を切り上げなくてはいけなかった兵士に一瞬憐憫の視線を向けたケイトは、すぐに冷静な表情に戻ってエアノールに向き直る。


「これよりこのディーグ二等兵殿に、検証にご協力いただきます。彼の枷を外す許可を頂きたい」

「……判った。ただし不審な真似をすれば、その場で処刑もあると思え」

「大丈夫ですねディーグ二等兵殿?」

「はっ!! 闇神シューレとフェンリル族の名において、決して非礼は犯しません!!」


 エアノールに命じられ、エアノールの側に控えていた副官アンダナスが、ディーグの枷を外した。


「申し訳ありませんが、このまま万一に備え付いております」

「判りました。ではディーグ二等兵殿と大隊司令副官アンダナス様、中庭にお願いします」


 そう言って自らも歩き出すケイトに続き、少年フェンリルと老エルフは、窓の横にあるドアから中庭へと降りる。

 

「ディーグ二等兵殿、こちらへ」

「はっ!!」


 聴衆が家屋木材の列に注目するのを確認したケイトはその前に立ち、ディーグを隣に呼び寄せると、検証を再開する。


「――皆様、ではまずこちらの廃材につけられた傷をよく御覧下さい。これがフェンリル隊の有罪物証とされた『物証』、事件当夜、何者かによって村中に付けられた、四指の爪跡です!」


 夕日と灯され始めた砦の松明に照らされ、ディーグの顔面程度の高さに集中している、木材の傷跡が黒く陰った。

 聴衆はケイトの言葉を聞きながら、恐ろしいフェンリル達がそれを抉っている姿を生々しく想像する。

 しかし。


「――ですが、この傷跡を初めて見た時に、私は違和感をいくつか感じたのです」


 その想像を却下するように、ケイトは冷静な声で続けた。ざわめきが起こる。


「……それはどういう意味だケイト殿?」


 席から立ち窓際に寄ったエアノールが、厳しい顔でケイトを見下ろし問う。

 

「少し離れた場所で列全体、そしてディーグ二等兵殿を御覧いただければ、一つはお気付きいただけるかと思います」

「……全体を……だと?」


 首を傾げながらも、アンダナスはケイトの言う通り列を眺め、列全体の傷跡と、その列にケイトと並ぶディーグを眺めた。

 すると。


「っ――これは……っ」

「……なんと。……調査員が持って帰って来た、一枚だけでは判りませんでしたが……」


 驚くエアノールに続き、アンダナスも確かな違和感に気付いて声を上げた。

 

「あれ……」

「ああ……なんか変じゃね?」

「だってあの傷……フェンリルって……だろ?」


 そしてアンダナスに続いて中庭を眺めていた兵士達も、次々違和感に気付き囁き合い始めた。

 

「お気付きいただけたようですね。――そう、この木材の傷は、フェンリルが普通につけたにしては――『低過ぎるのです』」


 ケイトの言葉が、聴衆のざわめきに答えるように発せられる。


「木材に傷跡が最も高く、そして集中しているのは、『今現在の』ディーグ二等兵の、顔の高さほどです。記録によると、だいたい160~150(セン)程度。あとは殆どその下であり、170~180にいたっては、数える程しかありませんでした。……これがおかしい事は、今すぐに証明できます。――ディーグ二等兵殿、狼姿に変わって下さい」

「は、はい!!」


 ケイトに頷き、ディーグは一瞬でもう一つの姿へと変わった。


「……くっ」

「――おお」


 ケイトが『見上げるほど大きな』フェンリルの姿に、エアノールとアンダナスは思わず声を上げ、ケイトの言わんとしている事を理解する。

 一列になった木材の傷跡は、フェンリル隊で一番小柄なはずのディーグと比べても、明らかに低すぎた。


「ディーグ二等兵殿、その姿できちんと構え、軽く手を振り上げて、そして振り下ろして下さい――はい、抉る寸前でストップ。――この差がお判り頂けますね?」


 アピールするように、ケイトは木材に斬りかかる体制で留めたディーグの爪を指さし、聴衆に見せる。

 その爪は、木材についている傷跡よりも、人間の頭五つは高い場所にある。


「木材は倒壊しておらず、まだ建っていたものを選んで持って来ております。……つまりこの木材は、事件当日今と全く同じ高さで『フェンリル隊』の攻撃を受けたはずなのですが――それにしては御覧の通り、爪跡が異常に低いのですよ」

「――当たり前です。フェンリル族は狼の姿になると、人の倍以上巨大化するのですから」

「その通りですアンダナス殿。私もハウルグ様が狼から人に近い姿に『縮んだ』のを初めて見た時には、驚きました」


 ケイトは頷き続ける。


「――ディーグ二等兵殿、今度は爪跡の場所に爪を――はい、ありがとうございます。――御覧下さい皆様、この位置にこの角度で攻撃すると、明らかにディーグ二等兵殿は不自然に屈み込まなくてはなりませんね。これがフェンリル族の仕業ならば、何故フェンリル達は、わざわざそのような『不自然な体勢』で家屋を抉り続けなくてはならなかったのか、そこにどんな意味があるのか、私の違和感は、まずそこから始まりました」


 ケイトの言葉に反応し、聴衆達は感心するようなため息を漏らした。


「くっ……それは獲物を狙った時に、一緒に家屋を殴ってしまったからではないのか?!」

「おっしゃる通りですねエアノール様。確かに自分よりも小さな敵や獲物を狙ったならば、攻撃の際フェンリルの爪跡が、かなり下方にできてもおかしくはありません」


 それが気にくわないエアノールは、思いついた反論を試みた。

 それを否定せず頷いたケイトは、ですが、と返す。


「その場合切り裂かれた獲物の血や臓物が、家屋にべったりと飛び散ってもおかしくないはずですが、実は家屋にそれらしい後は殆どありませんでした」

「それは……避けられたのだろうっ」

「これだけ傷がついた、全ての攻撃をですか? 非戦闘員の村人達が、夜目がよく効き身体能力も高い、フェンリル隊の攻撃を? ……それが現実的だと、エアノール様はお思いですか?」

「……それは。……ぐっ……確かに、血跡は殆ど無いが……」

「ええ。……村に死体はあったのに、不思議ですよね。これが二つめの違和感です」

「……」


 ざわめく聴衆に対し、エアノールは悔しげな顔で一時口を閉ざした。

 そんなエアノールに、ケイトは更に言う。


「更に爪跡そのものも、実は奇妙なのですエアノール様。これが三つめの違和感です」

「……なんだと?」

「調査中にザイツ……ではなく仲間に、『爪跡で形作られた手の大きさ』をそれぞれ調べてもらったのですが……全ての手は、誤差はありますが、『殆ど同じ大きさ』だったのです」

「――それは」

「おかしいですよねエアノール様。フェンリル隊は成年男性だけでなく、ディーグ二等兵殿のようなまだ未成年もいますし、個体差だってあるでしょう。手の大きさが一律同じとは、普通は考えられない」

「っ――待て、それならば説明はつくぞっ」

「……とおっしゃいますと?」

「簡単だ。――村を襲ったフェンリルは一匹、もしくは手の大きさが近い数匹だけだったのだ!!」

「……数匹?」

「そうだ!」


 先程聞いた仮説を、エアノールは自信をもって披露する。


「進軍は暗闇、しかも視界の悪い森の中だったため、ハウルグが見逃したのだ!! 犯魔(はんにん)数匹はおそらく、最後尾にほど近い位置を進軍している途中ボッジ村を見つけて抜けだし、犯行後、何食わぬ顔で列に戻り進軍を続けたのだ。――どうだ、これは我が副官が立てた仮説だが、これならば手についてつじつまが合う!!」


 だが。


「あわねーよ。俺が見逃すはずがない」


 その説はハウルグがあっさり却下した。


「なんだと!! ハウルグ卿!! 貴殿は絶対見逃さなかったという根拠でもあるのか?!」

「あるぞ。――だって進軍中に最後尾を進んでいたのは、この俺だからな」

「――――はっ?!!」


 予想外の返答に、エアノールは驚愕する。


「嘘じゃねぇぞ。俺の隊は移動時大抵そうだ。作戦計画にも魔王陛下に提出する報告にも記載されてる」

「は――ハウルグ卿!! 本当か?! ――そんな馬鹿な!! 最後尾とは、先頭以上に危険な位置ではないか!! それを隊のトップたる、王庭騎士の貴殿が受け持っていただと?!」


 部隊のトップは安全な中程で、護衛に囲まれて進軍するのが常識だと考えていたエアノールを、ハウルグは笑う。


「それが一番安全に進軍できるからな。俺なら何にバックアタックされても、すぐに対処できる。効率的だろ」

「なんという……」

「とにかく、俺は突撃時は先頭に戻ったが、進軍の時は最後尾で列の全体を確かめながら移動していた。(フェンリル)は皆知っての通り夜目が効くし、いくら視界が悪いったってずっと見てるんだ。列から脱けようとするヤツがいれば、流石に判る」

「ぐぬっ……!!」


 ハウルグの言う事に反論しようとしたエアノールは、だが反論が見つからず呻った。


「なるほど、トップが後ろで睨みを効かせているのでは、確かに好き勝手なことはできませんね。……トップ自身が『村を襲うぞ』とでも言わない限り」


 反論するまでもなかったケイトが、やや皮肉げにそう付け加えると、エアノールは更に剣呑な表情になってケイトを睨み付けた。

 そんなエアノールに笑顔を返し、ケイトはまとめるように言う。

  

「ここまで、三つの違和感はよろしいでしょうか、エアノール様?」

「っ……確かにそれぞれ奇妙な点だという事は認めよう! だがケイト殿、貴方はこの違和感に、きちんとした理由付けができると思うのか?!」

「それは『全ての違和感』を説明した後、お答えします」

「まだあるのか?!」

「ええ、まだまだありますよ。……そしてこの木材の爪跡に対しては、最も強い四つめの違和感が残っております」


 そう言うと、ケイトはもう一度木材の列へと視線を移し、杖を取り出す。


「何をする?!」

「ご心配無く、ただ木材の強度を上げるだけです。魔王女殿下の御許可はいただいております」

「な!! そういう事は先に――」

「――……我真名と古の契約に基づき汝らに命ず 万物の根源たる四素が一柱 きたれ地素の精霊ノーム その力を示し 強靱なる大地の加護を与えたまえ……」

「話を聞け!!」


 面倒だったのか、ケイトはそれ以上何かを言われる前に詠唱を完了させ、魔法を発動する。


「精霊魔法――【対象強化(プロテス)】!!」


 一瞬松明の光が宿ったように木材が輝き、そのまま列は柔らかい光に包まれた。


「傷つけられた板一枚では強度がガタ落ちですが、対象強化(プロテス)をかければ、一時的に以前建築物となっていた時以上の強度にできます」

「せ、精霊魔法の効果くらいは知っている! それで、何をする気だ?!」

「違和感の実証です。――ディーグ二等兵殿」

【はっ!!】


 ケイトの後ろに、魔狼姿のディーグが立った。

 ケイトは木材列を指さし、そして命じる。


「――攻撃を。特に力む必要はありません、いつも通り、普段の貴方の力を、ここで見せて下さい」

【了解しました!! ――グルォオ!!】


 ディーグは一歩踏み込んで木材へと襲いかかり、そしてその巨大な爪で、一撃を放った。

 鋭い風切音と、木材に爪が食い込む轟音が中庭に鳴り響く。そして。


「……え?」

「えぇ?! 本当かよ?!」

「ああなっちまうのかぁ?!」


 唖然としたエアノールの呟きに、兵士達の驚きが被さった。


「――そう。これが私が感じた、爪跡の最大の違和感でした」


 ディーグが攻撃した木材は――列から抉り取られたように、木っ端微塵になっていた。


「フェンリルが『まともに』攻撃すれば、『こんな浅い爪跡程度では済まない』はずなんです」


 ケイトは言葉と共に、まだ残っている木材の爪跡を指した。


「私はハウルグ様が走る姿を一度拝見しております。あの高速で繰り出す事ができる爪攻撃の跡が、こんなに浅いはずはないと思いました」


 おお、という聴衆のどよめきが、それに応える。


「実際ハウルグ様には村で何度か検証に付き合っていただきましたが、狼状態なら直径5m(メイ)はある大木すら、爪の一撃で倒す程の攻撃力をお持ちでした。当然ボッジ村家屋の壁板など、粉々です。――では部下の方はどうかと問えば、『自分ほどではないが、この程度のボロ板、破壊できないヤツはいない』というお答えをいただきました。……それが正しい事は、今のディーグ二等兵によって、証明されたはずです」


 まだ非力なはずの少年フェンリルが見せた攻撃力は、ケイトの言葉に、何よりの説得力を与えた。

 ケイトはエアノールに向かい、まとめるように言う。


「――つまりエアノール様、この家屋に残された爪跡が本当にフェンリル隊が付けたものだったのならば、そのフェンリルはボッジ村中の家屋の下方を、身を低くして、まるで撫でるように弱い力で傷つけ続けた事になるのです」

「……」

「――それは不自然極まりない、奇妙な行動ではないでしょうか? これがフェンリルの仕業だとしたら、私は強い違和感を感じずにはいられません」

「――っ」


 沈黙するエアノールの顔が強張り、更に聴衆が沸いた。

 そんな周りに苛立ったように、エアノールは言い放つ。


「せ――戦争の緊張で、一時頭がおかしくなったのだろう!!」

「……ほう、狂気の沙汰とおおせですか?」

「それ以外どんな説明がつくと言うのだ!! ――ケイト殿、それとも貴方は、貴方の言うこの『違和感』に、やはり説明がつくというのか?! こんな異常な状況を!!」


 ケイトは、落ち着いて一言返す。


「――できます」

「――っ!!」

「これらの状況は、全て私の仮説で解答できるのです。――フェンリル隊が無実という、私の仮説でね」


 ケイトは瞳を輝かせ、好戦的に笑う。


「さぁ検証を続けます。そしてこの事件の全ての違和感を、全て私の仮説――真相へと組み込んでみせましょう。……エアノール様、最後までどうぞよろしくお願いします」


 エアノールは、返す言葉を失った。



『おぉ……本当に名探偵みたいですケイトさんファイトっ。……あとは……』


 その隣で、キョウはケイトの成功と、待ち人の帰還を祈っていた。



カンカネラ「まだ退屈なので、タテガミを編み込みしてあげるである~」

ガンバー【ヒヒ~ン♪】


2匹外待ち中…。

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