街に入って本人に成りすましてみた
原稿も順調に書き溜められてきたので、次回からこの章の終わりまで毎日更新で行こうと思います。
と、言うわけで街に入ってまず水分補給兼食事をした後、情報収集として図書館でこの世界の成り立ちを書いた本を読んだわけだが・・・
これの初版がどうやら6年ほど前らしいので今は融合から約16年といったところか・・・俺が生まれたあたりで融合したのか。
図書館には【冒険者の心得】という本もあり、この世界がまだ【フィアル】だった頃から決まっている職業としての【冒険者】の手引きが書かれているらしい。
曰く
一つ、【冒険者】とは魔物を刈ることを生業とし、それによって報酬を得る物の宗匠であり、【冒険者】になる際に、人はまず何かしらの職業につくことになる。
二つ、【冒険者】になった者は、互助会である【ギルド】に登録し、駆除対象であれば持ち込み、討伐以来があればそれを受け、達成を確認する事で報酬を受け取る事が出来る。
三つ、仮に【ギルド】に登録しなくても駆除対象を持ち込んで報酬を得る事は出来るが、その対価は登録者の半額となる。
四つ、【ギルド】に登録する際は、必ず何かしらの職業に就かなくてはならない。(ちなみに【ノービス】は厳密には職業ではないらしい)
五つ、【ギルド】に登録した物は、【ギルド】の法に背かない限り国家からさえも守られる権利を持つ。
六つ、【ギルド】は登録者を可能な限り守る義務を負う。
七つ、【ギルド】への登録の制限は無いが、特別な職業以外では就職をするためには16歳になる必要があるため、必然的に登録の基準は16歳以上となる。
【ギルド】の法というのは基本的に法律などと大差ないので、国などから守られるパターンというのは、例えば不敬罪等の理不尽な罪から守ったり、国・街ごとのローカルルールをうっかり踏んでしまったときに「知らなかったのだから」と匿ってくれると言う事らしい。、
特別な職業というのは、基本的に子供が跡を継ぐような、長い修行を必要とする職業で、成人を迎えるまでには資格を得られる場合が多いため、そういう職業についている者は早いうちから登録が出来る事があるらしい。
しかし、通常は成人を迎えてからそれぞれ師匠の下について、約1年修行をする事になるため、就職できる頃には16になっているらしい。
問題は・・・こいつもう16なのに無職だって事だな。
しかし【ノービス】ながらLvは10だ・・・何かしらの修行をしていたのだろうか?
もしかしたら何かの修行はやっていて、最終段階だったか物にならなかったかで行き倒れていたのかもしれない。
【スキル】から考えると・・・戦士か魔術師・・魔法剣士というところか?
【逆引き・職業選択のススメ】という本もあったし、そちらを読んでみるか。
【剣術】を必要とする職業:【戦士】【剣士】【魔法剣士】
必要スキル
【戦士】:【剣術】【格闘術】【弓術】【杖術】【斧術】【槌術】【槍術】いずれかの習得Lv.3以上
【剣士】:【剣術】の習得Lv.5以上
【魔法剣士】:【剣術】【魔術】の習得Lv.3以上
【魔術】を必要とする職業:【魔術師】【魔法剣士】【魔闘士】【僧侶】【回復士】
必要スキル
【魔術師】:【魔術】の習得Lv.5以上
【魔法剣士】:【剣術】【魔術】の習得Lv.3以上
【魔闘士】:【格闘術】【魔術】の習得Lv.3以上
【僧侶】:【回復術】【浄化】を習得し、【格闘術】【杖術】【槌術】のいずれかの習得Lv.3以上
【回復士】:【回復術】【治療術】【解毒】を習得
【格闘術】を必要とする職業:【戦士】【魔闘士】【僧侶】【拳闘士】
必要スキル
【戦士】:【剣術】【格闘術】【弓術】【杖術】【斧術】【槌術】【槍術】いずれかの習得Lv.3以上
【魔闘士】:【格闘術】【魔術】の習得Lv.3以上
【僧侶】:【回復術】【浄化】を習得し、【格闘術】【杖術】【槌術】のいずれかの習得Lv.3以上
【拳闘士】:【格闘術】の習得Lv.5以上
【弓術】を必要とする職業:【戦士】【狩人】【斥候】
必要スキル
【戦士】:【剣術】【格闘術】【弓術】【杖術】【斧術】【槌術】【槍術】いずれかの習得Lv.3以上
【狩人】:【弓術】の習得Lv.5以上
【斥候】:【観察】【索敵】を習得し、【弓術】の習得Lv.3以上
・・・うん、実に中途半端だな。
【戦士】にはなれるが体力が無い、【魔闘士】になるには【魔術】のレベルが低い、【僧侶】になるには【浄化】が使えない・・・
ん?【浄化】?
【浄化】なら俺が使えるな・・・試してみるか。
っと・・・あの辺不浄霊が・・・【浄化】!!
うん、効いたな。
よし、とりあえず【僧侶】を受けるか。
だめだったら【戦士】を受けてとにかく就職だ!・・・守護霊になってまで就活かよ(汗)
次回は11/6の予定です