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社会人の独り言  作者: 黒船雷光


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父との再会

少し前の話。


会社に居たスウェーデン人のスタッフが「黒船さんがヤッテル武道に興味アリマース」って言うので、どう説明しようか考えて、言葉の説明が面倒だったのでYoutubeで検索したら、昔にどこぞの民放が紹介した町道場の紹介する番組が上がっていて「あーコレコレ」って見せてたら…全国大会の様子がちゃんと紹介されてて…そこに生前の父が映っていた。

「あっ!」と声を上げる私に「ナンデスカ?!」と驚くスウェーデン人。

「いや、コレ私の父だよ!もう今はいないけど!」


その日の帰り、日は暮れていたとはいえ、とても寒い時期ではなかったのだが、急激に悪寒に襲われ、まともに歩くのもしんどい状態になり、這うようにして帰宅した。


帰宅した私を見た妻は直ぐに「仏壇に手を合わせてください」とだけ言った。


父が亡くなった後、仏壇はちゃんとしたものを購入した。妻がそういうものを大切にする人だったので、言われるがままだったが、仏具店が推すヒノキの仏壇は「最新のレーザーカッターで」とか言ってたけど、隣の黒い方が気になった、「そちらは桑の木でつくられているので少し劣りますが職人の手彫りで」「こっちにします」言い終わる前にそっちに決めた。父の実家が以前養蚕をしていたからだ。


と、まあ、一応それなりに今どきは少し少なくなってきている仏壇に父も母も位牌を置いて手を合わせる…のだが、実は少し私は深夜に帰宅することが多くあまり手を合わせていなかったのだ。


久しぶりに手を合わせ、父に詫びる。

「画面の中の父さんは老齢でも力強くカッコよかったよ」と感想を添えて。


その後寒気は一瞬でなくなり、体も軽くなった。


そういったものを信じない人から見たら滑稽な自作自演に見えるかもしれないが、体験した本人がどう感じでどうするのか…は自由だと思うので、「そういう事もあるんだ」的に思っていただければ。


ちなみに、父との絆であったその古武道は未だ続けています。

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