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仮面ライダー
「だ・か・ら、仮面ライダーだよ、仮面ライダー! アマゾンとか、ライダーマンとか、ブラックアールエックスとかさ……最近の若い子って、知らないのかな? 己の意に反して改造された、悲劇の超人って意味! バイクに乗って悪の組織と戦うんだよ!」
「それは……知ってるけども」
(なぜに、今、仮面ライダーなのだ?)
イフリート役がダンベルを置いて、口を挟む。
「僕は九重深央です。……あと、兄さん。ライダーマンは一応、自分の意思かつ自分の手で、自分自身を改造している。それに平成以降の仮面ライダーは、バイクじゃないものにも乗ってるよ」
「うるさいなぁ! ……とにかく、睦月。僕らの身体の……否死者の何を知ってるんだ?」




