海からの来訪者? 突然のことに暁光帝はドギマギしちゃいます。
我らが主人公、暁光帝♀は水着で海水浴場をウロウロしています♪
無敵だし、無双だし、人間からするとはた迷惑にしかならないんですが!
正体を見破って「おまい、実は暁光帝だろう? はた迷惑だから帰れ!」なんて言おうものなら「ばぁれたかぁ!」と人化を解きかねません。
その場合、街は一瞬で消滅しちゃいますのでwww
そんなわけで誰もそういうことは言い出せないわけです。
歩く爆弾?
すげぇな、♀主人公☆
それで人間達がもやもやしていたら何やら海の中からやってくる者が!?
来訪者?
バオーなの?
寄生虫ちゅるちゅるしながら「バルバルバル!この臭いを止めてやる!」なの!?
かっけぇ☆
まぁ、そんなロマン展開にはなってくれませんが、一大事です。
さぁ、我らが主人公、暁光帝♀の活躍をお楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
突如、海水浴客の間から悲鳴が上がる。
「キャーッ!!」
波打ち際を水着で遊んでいた子供達と両親の家族だ。
「ギャオォォォーッ!!」
波間から異形の怪物が現われ、吼えている。
身体全体を視界に入れるには見上げないといけない。それほどまでの巨体だ。胴体はない。額から一本の角を生やした単眼の巨大な頭だった。1つ目の両側から長い耳が伸びてジャラジャラとピアスがやかましく音を立てる。たくましい両腕は顎の後ろから生え、首のあるはずの部分に短い足が伸びている。口は人間の1人や2人は丸呑みにできそうだ。
縮れた焦げ茶色の毛に覆われていて、たくましい腕で掴み掛かる。
「うわぁっ!! 異形妖族だぁっ!!」
でっぷり太った父親が絶叫を上げる。あわてて子供2人を抱えて転がるように駆け出す。
「あなた、待って!」
妻も叫ぶが、自分で発言の非常識さに気づいたのか、振り返ることなく必死で駆け出す。
命がけだからなかなかに速い。
もしも、妻に請われてデブ父が待っていたら化け物に捕まって子供達も殺られる。程なくして妻も後を追うことになっていただろう。
「うがぁっ!!」
父親は必死の形相だ。
「グォォッ!!」
怪物も叫ぶ。
しかし、腕に比べて貧弱な足はそこまでスピードが出せず、必死のデブ父に追いつけない。
「エカル! ばろーる、エカル!」
「グゲェー! ケツカレヌ!」
「オベド! ヒト、オベド! アンギャー!」
その背後、白波の間から意味不明の言葉を叫びながら新たな怪物が次々と湧いてくる。
手首から足が生えて立って歩いているような怪物が左右を見渡す。目玉は人差し指と薬指にそれぞれ1つずつあり、ギョロギョロと動いている。
青白い肌の双頭の巨人が吼える。ヒグマよりも大きく、禿頭のいかつい顔だ。
2本足で歩く秋刀魚は目蓋のない魚眼で海水浴客を観察している。
「フォモール族だ! どうして!?」
ビョルンはあわてて立ち上がる。
だが、今は海を見に来ていたので魔術杖を持っていない。
「くっ!」
歯噛みする。
アスタが龍の巫女を創り出した理由はこれか。
特異な超感覚で海から上がる怪物の集団を感知していたのか。
けれども、肝心の龍の巫女は悪童の退治で出掛けてしまっている。
「これは…どうすべきか……」
悩む。
フォモール族は魔気容量の平均値が50gdrとかなり多い。冒険者ギルドのモンスター等級で“五番手の竹”として扱われる幻獣だ。それなりの知能があるため、単純に対応するだけでも中級冒険者パーティーのフルメンバーで6人が欲しい。討伐を考えたら1パーティーでは足りず、複数のパーティーで掛かる必要があるだろう。
それが今、4頭もいる。
すこぶる不味い事態だ。
危険な猛獣が4頭、街中に現れたと単純に考えるわけにはいかない。
奴らには人間並みか、それに近い知能があり、魔法を使うこともあるからだ。
それが何を意味するのか。
囮に惑わされず、罠にかからない。遠距離から弓を射ても魔法で反撃してくる。その上、個々が人間よりもずっと強い。
兵士の犠牲を覚悟しなければ街は奴らを排除できないだろう。
只、強くて凶暴なだけの猛獣とはわけが違うのだ。
その上、幻獣にしては珍しく、フォモール族は社会性があり、互いに協力して1つの目標を達成すべく行動することがある。何が目的かわからないが、4頭に協力されては非常に厄介だ。
しかも、今の自分は武器を携えていないので何もできない。とにかく兵士を呼ばねば。
緊急連絡用のマジックアイテムを掴んで魔力を込める。
「眼鏡は紅い! 眼鏡は紅い! 私だ! ビョルンだ! 海水浴場にフォモール族が現われた! 大きさはクマ以上で数は4頭! 至急、兵隊を寄越してくれ!」
符丁を2回繰り返して、城の詰め所に待機している兵士長に告げた。
「天使は灰羽! シニョール・ビョルン、守備隊の兵士長サリエリです! 10ー4、承知しました! すぐさま、兵隊を送ります!」
緊急事態の発生を受けて、担当の兵士長があわてる様子が伝わってきた。
「10ー10、よろしく!」
短く通話を完了させる。
非常に危険な状況だ。
住民の非難を誘導したいが、人手が足りぬ。
攻撃魔法の得意なナンシーは主戦力だから、今は自分が指揮を取るしかない。
それでも海岸の様子を観察しながら、同時に視線をアスタへも向ける。
フォモール族は瓦礫街リュッダを脅かす、凶暴な幻獣だ。これまで幾度も港が襲われたが、いずれもリュッダ海軍に撃退されていた。
だから、驚く。
まさか、海水浴場が襲われるとは。
当たり前だが、海水浴場に重要な施設はない。軍事的にも、商業的にも何もないのだ。
何で狙われたのだろうか。
水棲のフォモール族は人間を醜い似顔絵化したような異形の姿と幻獣らしからぬ集団行動が特徴だ。無目的に暴れるなどということはまずないだろう。
それならば何かに惹かれてやってきたに違いない。
「…」
隣で紫色のロングヘアーを金属光沢で輝かせる、ド派手な童女を見つめる。
非常に目立つ。
彼女がフォモール族を引き寄せたのか。
瓦礫街リュッダを滅ぼすために。
「いや、有り得ない」
言葉が自然と口を衝いて出る。
童女アスタの正体は超巨大ドラゴン暁光帝。たかが人間の街1つを滅ぼすためにフォモール族の力を借りるわけがない。そんなことは小指の爪で引っ掻けば済むのだ。たったそれだけで街は地上から削り取られる。どうして他の幻獣の力を借りよう。
だいたい、暁の女帝様はご本人1頭で全て完結した存在だ。何でも自分の力だけで成し遂げるのである。
この襲撃が暁光帝の依頼によるものだとしたら、むしろ、そちらの方が論文の題材になるだろう。
「むぅ、すると、もしや表敬訪問か!?」
アスタが呼んだのではないとしたら、単純にフォモール族の方から暁の女帝に敬意を表しにやってきたのではないか。
「十分、有り得るか……」
暁光帝は全ての幻獣を統べるドラゴンだ。ならば、お忍びであっても女帝様がやってきたのだから幻獣どもは敬意を表するためにやってくるのではないか。
人間からすればえらい迷惑だが。
童女の表情を注意深く観察する。
「ふぅん…異形妖族は太ったおじさんが好みなんだ。美味しいのかな?」
金持ちの中年男を追い回す、大頭の怪物を眺めてアスタは首を傾げている。
他の3頭は思い思いの行動を取っている。
双頭の巨人は意味不明の言葉で吼えながら連接棍棒を振り回している。
2本足で歩く秋刀魚は海岸をウロウロしているが、特に何かを狙ったり襲ったりする様子はない。
歩く手首、巨腕の怪物は人差し指と薬指を揺らしながら、それぞれに付いた目で獲物を探しているようだ。
「……」
童女は厳しい視線を向ける。
巨腕の異形妖族に。
あいつは焚き火の方に向かっている。あの周りではウミケムシが人間の残飯を漁っているはず。
だが、アスタはウミケムシの名誉をまだ回復していない。
幼女クレメンティーナに紹介する前にウミケムシがフォモールに踏み潰されて果てたなどという事態は万が一にも許されないのだ。
これ以上、近づいたら本気で引っ掻いてやろう。
怪物を睨みつける。
その真剣な眼差しに博物学者は大いにおののいている。
「アスタさん、フォモール族はどんな奴らですか?」
恐る恐る尋ねる。
「親切な奴らだねー」
意外なことに童女は明るい調子で答える。
只、視線は厳しく手首の怪物に向けられている。
「そ…そうですか……」
ビョルンは懸命に考え、同時に視線を周囲へ巡らせる。
童女が“親切な奴ら”と評したフォモール族。それはつまり『自分にとって友好的な集団』という意味になってしまうのではないか。
そうであれば戦闘の激化に伴い、どちらに味方するのか、アスタが判断する材料になるとも限らない。
非常に危険な状態である。
人間と幻獣の衝突、世界は今、危うい均衡の上に乗っているのだ。
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キャロルが仲間に向かって叫ぶ。
「目玉の大頭は無理! 頭が2個あるデカブツを押さえるよ!」
的確な判断である。人手も武器も足りていない状態で強敵に挑むことは厳しいと考え、フォモール族の二番手である双頭の巨人を向かうことにしたのだ。冒険者パーティー“荒鷲団”はそれぞれに得物を構える。
別に逃げても構わないのだ。フォモール族撃退の依頼を受けたわけでもないのだから。
だが、荒鷲団は退かない。
冒険者はいざという時、市民を守って幻獣と戦う。それ故に警邏でもないのに街中で帯刀を許される存在なのだ。
明文化されてはいないものの、そういう不文律なのだ。
それ故、市民からの信頼もある。
何より、冒険者としての矜持がある。
冒険者が、荒鷲団が、どうして人々を見捨てて逃げられようか?
「オレが引き付ける! 撹乱してくれ!」
鎧がない。水着のパンツ一丁だが、男、ハンス、ここにあり。冒険者としての義務はきっちり果たす。小型丸盾と護身用のショートソードを構えて怪物に立ち向かう。
「グギャギャ! 魔法陣ヲ描ク! 炎ノ矢ヲ撃ツカラ時間ヲ稼イデクレ!」
こう見えてゴブリンのビ・グーヒは荒鷲団で随一の上級魔導師だ。中級の炎魔法フレイムアローなら3発は撃てる。すぐさま、携帯用魔術杖で砂地に魔法陣を描き始める。
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自由民も上流階級も危機に敏感だ。
「がんばれ、冒険者!」
「荒鷲団だな! 彼らは強いぞ!」
「海の平和は頼んだ!」
海水浴場に様々な声援が飛び交う。
「任せましたよ!」
博物学者も激励する。
同じく水着のパンツ一丁である自分は攻撃魔法も苦手なので指示を出して応援するくらいしかできることがない。
荒鷲団の判断はよい。
人数は半分の3人だし、守備の要である戦士もいない。ここで無理をせず、できることをするに留める。この場は強敵に挑むことを避けて、二番手の怪物を押さえ込むことにしてくれた。
それでいい。
戦いは何よりも結果を出すことが重要だ。強敵に挑む姿は勇敢で格好いいが、それで『全滅しました』では困る。
キャロルが賢明な判断を下してくれたことには感謝しかない。
次は妖精人の方へ目を向ける。
「こっちは任せて!」
ナンシーはカバンから携帯用の短い魔術杖を取り出し、構えていた。とっさにアスタの側に寄って。
その視線はしっかり童女を捉えながら、海岸を襲う怪物も警戒している。
「ふむ」
さすがはエルフ。こちらも賢明な判断だとビョルンは感心する。
先ず、警戒すべきはアスタであり、フォモール族は二の次である。脅威としては童女の方が万倍も大きいのだ。いや、“万倍”で済めばまだマシなのだ。
そんなアスタが警戒するフォモール族。
ヤバイ奴らであることは間違いない。
そうなると問題はどうヤバイか、だ。
あれほど険しい目で見ているということはアスタの手にも負えない可能性がある。
「!?」
大変なことだぞと目を剥くビョルン。フォモール族はあの童女が手こずるほどの強敵らしい。
それはつまり、今のままの童女では駄目だということ。
解決するには本来の姿に戻るしかない。
超巨大ドラゴン暁光帝に。
すでに青褪めていた博物学者の顔がより蒼白になった。
アスタが人化を解いたら確かにフォモール族の4頭など敵ではない。
だが、そうなれば街だって只では済まない。
龍戒にもある通り、暁の女帝はそこにいるだけで人間が死ぬのだ。
それどころか、只、歩くだけでも。
いや、寝るだけで大勢が死ぬ。
人間が死ぬだけでは収まらない。
運河は潰れ、港も破壊される。市壁だって砕け散って、街を守るものがなくなってしまう。
よくて、この街の半分くらいが壊滅するだろう。
悪くすれば、住民が1人残らず潰されて死ぬ。
よしんば、アスタが街の安全を考慮して、上空で人化を解いたとしても危ういことには変わらない。
海水浴場を襲う、あのフォモール族を暁の女帝様がどうやって排除なさるのか。
凶暴な幻獣程度ならエーテル颶風も破滅の極光も使わないだろう。代わりに、小指の爪でカリッと軽く海岸を引っ掻けばいい。
たやすいことだ。
それだけでフォモール族の4頭くらいは一瞬で消えてなくなる。
けれども、その程度ですら街は耐えられない。
暁の女帝様ご本人としては“ちょっと引っ掻いた”つもりの爪痕だって深い谷になる。そこへ海水がなだれ込み、海岸は使えなくなるだろう。衝撃で起きた津波が沿岸を襲って、大勢が溺れ死に、建物も数多くが倒壊する。爪がかすっただけで港湾施設も破壊され、使い物にならなくなるに違いない。津波の衝撃でやはり市壁は破壊され、やがて、街は幻獣の群れに侵略されて果てる。
つまり、配慮してくれようが、くれまいが、いずれにせよ、瓦礫街リュッダは滅亡してしまう。
“暁光帝”とはそれほどまでに規格外の超存在なのだ。
「うむむ…クレメンティーナさえいてくれれば……」
ビョルンの視界に幼女はいない。
あの龍の巫女がいればフォモール族の4頭などどうにでもできることだろう。最大級の精霊魔法でなくても、中級の魔法だけでたやすく撃退できたはずだ。
ところが、幼女は悪ガキども3人と神父を担いで行ってしまってここにはいない。
まさか、あんな取るに足らない連中のために街が滅亡しかける羽目に陥るとは。
「いや、いない者を嘆いても仕方ない。何としても……」
何としてもアスタが人化を解かないようにしなければならない。
そのためには今ここにある戦力だけで4頭のフォモール族を押さえ込まねばならない。
ドラゴン城から兵隊が来るまでの間。
「ギリギリですね」
状況を見てそう判断する。
まともな戦力は妖精人のナンシーと荒鷲団の3人だけ。
敵はフォモール族の4頭だが、幸いなことに統率者がいない。幻獣にしては珍しく集団行動を取るフォモール族なのだが、今回はリーダーを欠いているらしい。
おかげで4頭それぞれが好き勝手に行動しているので対応しやすく、何とか時間は稼げそうだ。
大頭から手足の生えたフォモール族は明らかに強敵で、今は太った金持ちの男を追い回している。先ほどまで子供を抱えて走っていた男だ。どうやら子供は仲間に助けてもらえたらしい。一緒に別の金持ちも追い回されているが、これまた膨れ上がった腹がブルンブルン揺れて苦しそうだ。
助けてやりたいが、今の戦力では余裕がなくて厳しい。
2本足で歩く秋刀魚のフォモール族はだいぶ陸に上がってきたものの、瞬かない魚眼を左右に動かすだけで人間を襲う様子はない。そもそも、胸鰭はあっても腕はないので襲うこと自体が無理なのかもしれないが。
アスタがもっとも警戒する歩く巨腕の怪物は焚き火に興味を失って串焼きの屋台を興味深げに覗いている。人差し指と薬指の先端に開いた眼球が不気味だ。手のひらの口から細かい牙が覗き、涎を垂らしている。
こいつらは今すぐ危険というわけでもない。
残る双頭の巨人が問題だ。
怒れる男の頭が2つ、青白い肌のたくましい胴体に乗っている。ヒグマほどもある巨体はそれにふさわしい大きな連接棍棒を握りしめている。鎖の先に付いたトゲだらけの鉄球で殴られたら鎧を着ていても只では済むまい。
ところが、こいつに立ち向かう荒鷲団のメンバーは全員が水着。ほぼ全裸なのだ。
それでも、海水浴客を追いかける双頭の巨人フォモールは喫緊の脅威だから、荒鷲団が対応しなければならない。
「う〜ん……」
博物学者は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
人々が襲われて流血があれば血を見たアスタが興奮するかもしれない。
それは避けたいものだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
ところで、うちの『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』は異世界ファンタジーだけど転生してないからMKSA単位系が使えません(^_^;)
今回の目玉&頭から手足が生えたフォモール族も「体重550kgの怪物が現れた!」なんて描けないわけですwwww
そこで、今回、登場する体重550[kg]の怪物を表現するのに……
「ヒグマくらいの」…ヒグマの体重が300kg程度なので使用不可。
「シロクマくらいの」…イメージが可愛すぎて不可。
「水牛くらいの」…水牛の体重が700kgオーバーなので不可。
「フタコブラクダくらいの」…ちょうど500kgを越えるくらいなのでOK。でも読者がフタコブラクダを知っていなさそうなので不可。
「魔獣オウルベアくらいの」…丁度いいけれど、オウルベアそのものの説明が不可欠ww
いろいろ思い悩みましたが、結局、作中のような表現に落ち着いたわけです。
オウルベア、マイナーですよね〜〜
いや、一応、度量衡は考えているんですよ。
「キュビット」ってのが長さの単位ですw
えっ、知らない?
先史時代、ノアが方舟を設計するのに使った由緒正しい単位なのです☆
『ドリトル先生』シリーズに出てきましたっけ。
そういや、ビックリ!
『ドリトル先生』シリーズの原著は人種差別表現がすぎるってんで図書館から排除されてしまったらしい…ショック!!
まぁ、確かにドリトル先生一行が漂着したアフリカの国の王子が「ボクは白人になりたいのです」「ボクの黒い顔を白くしてくれたら牢屋から出してあげます」ってな展開もありましたからね〜
当時は「ふぅん」くらいにしか思ってませんでしたが、その後、王子は英国の学校に通い、「靴は足を痛くします。幾何は頭を痛くします」なんて愚痴をこぼしていましたから白人になって学校に無事通えたようです。
けっこうなことじゃありませんかねぇ…なんて図書館から排除されちゃうんだか。
子供の時分に読んだ内容や表現を大人になった今でもしっかり憶えているんですから、それだけ印象的だったということで名著の証左だと思うんですけど?
さて、そういうわけで次回は『何という♀×♀体験!? 暁光帝はもう胸のドキドキが抑えられません☆』です。
請う、ご期待!




