大発見☆ 暁光帝は地上に隠された宝石を見つけ出しました♪ さっそく学会に発表しなくては!
絨毯屋や酒屋や飴売り探訪が一段落し、獣人街の市場をふらふらうろついている暁光帝とその一行に新たな試練が舞い踊ります☆
創作の世界だと“神の試練”は“イベント”と言い換えることも出来ますけどね。
そういや、C++統合開発環境の取扱説明書を読んでいたら“イベント”って単語が頻出して首を傾げました。
人間の操作やポップアップの生成を全部“イベント”ってゆーんですね〜〜
わかりにきぃ〜〜
その点、惑星ヴォイドはエレーウォン大陸で起きる出来事はちゃんとわかりやすいのです。
えっ、世界の危機?
まぁ、いつものことですね。
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
本日も獣人街の市場は盛況であり、初夏の太陽が少しばかり傾いたところで人通りはいささかも減ることがない。
アスタら、一行の後ろには物好きな獣人達がまとわりついている。
最初は紫の金属光沢に輝くロングヘアーをなびかせる麗人を警戒して近寄ってこなかったのだが、景気よくカネをばらまく様を見て一気に警戒心が雲散霧消したらしい。
樽酒を一気に飲み干したり、重いオルジア絨毯の束を髪の毛だけで持ち上げて拡げたり、奇っ怪な行動も芸の一種だと思われたのかもしれない。
しばらく歩いていると、向こうから陽気な音楽と歌が聞こえてくる。
「はて? 面妖な…ここは市場で商売の場だよね? 音楽会は催されてなかったと思うんだけど?」
アスタは手で髪をかき分けたりしない。髪の毛が勝手に動いて耳を露わにし、大気中の音を拾おうとする。
「ふぅむ…誰かが歌っているようだね」
麗人は興味津々だが、露わになった耳の後ろから白く透き通った角が伸びていることが明らかになってしまう。
曲がっていない、真っすぐの角が左右の耳の後ろから3本ずつ直に生えているのだ。
髪飾りなどではない、正真正銘、本物の角である。
「おい、耳の後ろに……」
「あれは角? 角が肌から直に生えているわ!!」
「白く透き通った水晶でできているような角、それもほとんど根本まで透けて見えるんだぜ!」
「凄ぇ! 凄ぇよ!!」
「もしや、あのお方は……」
周辺の獣人達が騒ぎ始める。
「これは…ちょっとやかましくなったか!?」
「ううん。ヒトのまちじゃないでち。ここならおちょらく……」
ギュディト百卒長と幼女クレメンティーナが眉をひそめるが、当のアスタは民衆のざわめきに気を取られることなく声のする方へ集中している。
そして、幼女の予想通り、民衆はすぐにおとなしくなる。
「やっぱり。じゅうじんにはいろんなやつがいるでち。だから、なかにはたまにつののはえてるのもいるんでち。ふぅ……」
主の正体が露見するようなことはなさそうだとクレメンティーナは胸をなでおろす。
もしも、万が一、民衆がそれについて騒ぎ出したら覚悟を決めねばならないところだった。
最大級轟雷放散稲妻をこの辺りの獣人どもに放てば全員を人事不省に追い込むこともできるだろう。しかし、その場合、少なくない人数が心臓麻痺で三途の川を渡ってしまうことだろう。
死人が出ると面倒だ。
そのような事態を引き起こさずに済んだことで幼女は安堵のため息を吐いたのだった。
「角…まぁ、角は角だけどね、角より耳だわ。アスタの耳って少し尖っていて私達のに近い」
およそ哺乳類に縁のないと思われる透き通った角については言及せず、エルフのナンシーは麗人の耳に注意を向ける。
今の今まで豊かなロングヘアーに隠されて外から窺えなかったが、ヒトの耳ではなく、エルフの耳に近いことが確認できた。
大人の女性に変化する前の幼女の姿の頃からそうだったのかは定かでないが、美しい容姿と合せてアスタがエルフのようにも思えるのだ。
「むぅっ、あれは!!」
そんな周囲の喧騒に目もくれず、突如、アスタは目を見開く。
そして。
「制限解除レベル3!」
思い切りよく肉体を戦闘モードに切り替える。
「えぇっ!?」
これにはナンシーも目を見開く。
アスタの曰く、「“レベル”は日常生活を無理なく楽しむための筋力の制限だよ」とのこと。
“レベル2”が平均的なヒト族の成人男性を基準にしていて、童女の姿でも現在の麗人の姿でもほぼ男性と同じくらいの腕力を得るらしい。
問題は今、宣言した“レベル3”だ。
日常生活を考慮しない、完全な戦闘モードであり、著しく筋力が増大する。
それは海水浴場を襲った幻獣、5頭の凶悪な異形妖族をことごとく一方的に叩きのめすほどの威力を見せた。
それも一切、魔法を使わずに、だ。
文字通り、とんでもないパワーアップであり、レベル2からレベル3へ一段階の上昇に過ぎないが、2割、3割といった常識的な増加率ではない。
この辺も人間と価値観を共有しないドラゴンの感覚であり、おそらくは孤高の八龍が珍重する数“23”を基準としているから元の強さの23倍なのだろう。
何とも非常識な話だ。
だが、そんな異次元の強さを持ち出したアスタの様子は目を爛々と輝かせて金属線のロングヘアーを大きく広げている。
「盗賊? 敵軍? 豚人? いや、人間のわけがないか! それじゃ別の幻獣?」
新たな脅威が瓦礫街リュッダに迫っていると直感してナンシーは麗人の視線の先を追う。
人間では暁光帝の相手にならない。
異形妖族以上の化け物、梟怪熊や牛頭魔人の姿を想像して怖気を振るう。もしも、冒険者ギルドで4番手に格付けされている幻獣が市壁の内側に入り込んできているのなら、少なからぬ犠牲を覚悟しなければならない。
しかし、いくら目を凝らしてみてもそのような脅威は見当たらない。
獣人達はにぎやかに商売を続けていて誰もあわてて逃げ惑ったりはしないのだ。
「ほへ?」
金髪エルフが当惑していると。
ヴォン!
アスタの姿が土埃とともに消え失せていた。
麗人が走り出したのだ。
レベル3の筋力は凄まじい上にアスタの頑丈な足は鉤爪の生えた指を地面にめり込ませて走ることができる。
普段から裸足なのはこういうときにも役に立つ。
あまりの速さに大気の収縮がついていけず小さな真空ができてそれが耳障りな音を立て、巻き上がる旋風が土を吹き散らしているのである。
「おや、アスタさん? どちらへ?」
「おいかけるでち!」
百卒長と幼女もあわてて走り出す。
「あ…」
『待って』とは言わない。無駄口を叩いている場合ではないのだ。全力で麗人を追いかけなければ。
ナンシーは人混みの中に舞う土埃を目印に走ることにする。
大杖を抱えたままで走るのはきついが、今は町の危機だ。
文句を言ってはいられない。
先行する百卒長と幼女に負けまいと疾走する。
しかし、エルフの魔導師が生粋の武人である百卒長に追いつけるわけがない。
もっとも、口にしてしまえばそれもまた無駄口だ。
息を切らしながら駆ける。
それにしてもアスタは何という動体視力を持っているのか。
大勢の人混みの間を瞬時に判断してすり抜けている。
「何だ?」
「今、何かがあたしの隣を通り抜けたような……」
「嫌な風ね」
ざわめく獣人達だったが、あまりの速さに麗人の姿を捉えられないのだ。
「くっ!」
走りながらナンシーは歯噛みする。
無敵の暁光帝があそこまであわてるとはどれほどの脅威が迫っているのか。
とにかく必死で追いすがっていると目的地にたどり着く。
「えぇっ!?」
思わず、声が盛れる。
「そんな!?」
「なるほど、しょういうことでちたか」
先行した2人も驚きながら納得している。
そこには他の露店と同じような食べ物屋が営まれている。
魚や肉と毛皮が並べられ、ついでのように森で採れる薬草のたぐいも置いてある。
だが、それだけではない。
そこは店員が特殊なのだ。
彼らを見てナンシーは理解する。
「あぁ、こういうことだったのね……」
そして、大いに納得させられるのであった。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
はい、新たな一大イベントが始まりました。
一体、何が起きたのでしょう?
ようやくこの新章<<路地裏の興行! 脳みそログアウト中の酔っ払い下級冒険者どもが挑んできたぞ!>>も本格的に始動です。
始まるのが遅い?
他所様の作品を読んでいるとド派手なクライマックスがガンガン押し寄せてきてスペクタクル!!
面白いんですよね〜
小生自身、そういう作品が大好きです。
でも、うちは前代未聞のラスボス系♀主人公ですから(^_^;)
世界征服を企む大魔王とか、人類を絶滅させんと暴れる邪神とか、登場した途端に暁光帝が一言「邪魔」と小指の先でプチッと潰しちゃいますので(>_<)
本物の世界の危機がうろついている世界にそ〜ゆ〜クライマックスは訪れんのですわwwww
イベントを考える方も大変ですゎ☆
インターネット小説投稿サイトの作品を読み漁っていて個人的にとても面白かったので「こりゃぁ、自分でも書くしかない!」と筆を執った次第です。
とにかく「ネット投稿作品は主人公が努力なしで強い」「主人公が万能でとんでもなく強い」「オールマイティの主人公が美少女からモテモテになる」と散々批判されていますが、小生、そういうのが大好物です。
なので、どうすれば万能無敵の主人公を無理なく活躍させられるか、考えましてww
「ドラゴンが主人公ならいいゎー」と思いついた次第。
個人的に「冴えない大学生や苦労人の社畜が美少女ドラゴンにTS転生して大活躍」って展開が大好きなんですが、自分じゃ描けないので主人公は“暁光帝”になっちゃいました(^_^;)
何ででしょうね?
自分で転生チート満載オールマイティ主人公を考えるのも、作中で動かすのも、「あ、無理〜」と感覚的にわかるんですよ。
他所様の作品を読むのは楽しいんですけれどね。
不思議不思議。
こうして生まれた暁光帝は好き放題に活躍してくれてます。
4日間ほどwww
正確に言うと作中の時間では3日と14時間くらいしか経過してませんぉwww
リアルの執筆時間は6年以上経ってますけどね\(^o^)/
ちなみに作品プロットだと6日目の午後くらいに物語が完結することになっています。
何だろう…先が果てしなく長いよう思えてくる…………
世界観の設定書と登場人物のキャラクター解説書と過去編あらすじと現代編あらすじを読み込んでもらって続きは大規模言語モデルAIに書いてもらうってのは可能かな?
検討したくなってきました(^_^;)
さて、そういうわけで次回は2026年10月22日『ロマンチックな出会い☆ これこそが暁光帝の求めていたものなのです♪』です。
請う、ご期待!




