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ガールワールド  作者: HOSHI
2/2

散歩

次の日、僕は朝早く目を覚ました。

昨日タツミに色々教えてもらい、夕べはご飯も作ってもらった。お礼に何か作ってあげることにした。

あと、新しい世界で新しい体を手に入れた。我ながら可愛い顔だ。

性格も明るくする努力をすることに決めた。

ドンドンッ

タツミ「むにゃむにゃ…」

僕「入りますよぉ〜」

時刻は七時。学校へは8時まで行かなければならない。

フライパンとオタマを手にエプロン姿で、音を鳴らした。

カンカンカンッ!!!

僕「起きろ〜朝だぞ〜!!!」

タツミ「うわあああごめんなさいいいい!!!」

寝ぼけたのか大声で謝るタツミに僕は大笑いした。

タツミ「な、なにしてんだよ…」

タツミは少し怒って布団から出た。全裸だった。

僕「…」

僕は顔を真っ赤にして叫びながら部屋を飛び出した。

僕「ごめんなさいいいい!!!」

部屋で待機することにした。

しばらく落ち着いた時に、タツミはやってきた。

タツミ「おお!!!飯作ってくれたのかサンキューな!!

あと俺裸じゃなきゃ寝れないからよろしくなw

一応女同士なんだしさ」

そうだ、僕は女だったのだ。

そして雑談しながら飯にした。

タツミ「今日はやいばなにすんの?」

僕「やぁさんでいいですよw

今日は街を見て回ろうかと思っています。」

タツミ「そうか、やぁちゃんな。改めてよろしく!

街を見て回るのは良いが、街は出るなよ。

なにが起こるかわかんないからな。」

僕「わかりました!」

タツミ「なんか元気だなwなんかあったか?」

僕「恥ずかしながらこんな暗い性格変えようかと。新しすぎる世界なので勝手にテンションも上がりますしw」

タツミ「そうかw無理はするなよ」

僕「大丈夫ですよ!」

タツミはご飯を食べ終えると、先に食べ終えていた僕のお皿も一緒に洗ってくれた。

僕「あ、ありがとうございます。」

タツミ「そんないいよ」

少し笑みを浮かべそう答えた。

タツミは、準備を終えて学校へ行った。

タツミ「いってきます!」

僕「頑張ってください!!」

そして僕も着替えて、外へ出かけた。

女物の服はまだ少し恥ずかしい。

迷わないようにスマホを手に、気の向くままに歩き出す。

とある川を通りかかった。そこには釣りをしている人が居た。僕は不思議と抵抗もなく話しかける。

僕「何か釣れますか?」

釣り人「釣れないの…」

僕「そうですか」

すると釣り人はこっちをにらみかけ、僕は他の通行人に腕を引っ張られた。

通行人「ちょっと

あの人少しやばい空気がするから関わらないでおきな」

確かに服は少しボロボロで髪もガサガサだ。

そして今気づいた。釣竿の糸が半分程で切れて居るのだ。

これでは釣ることが出来ない。放っておけなかった。

僕は近くの店で糸と針を買った。

そしてさっきの場所へ戻る。

僕「すいません、糸切れてますよ

よろしかったらこれどうぞ!」

僕はネトゲの中でだが釣りは結構好きだった。

フレンドとのんびりチャットしながら釣るのがほのぼのして楽しかったのだ。ゆえに自分の釣竿も買ってきた。

釣り人「…」

釣り人はこっちをにらみながら、僕の買ってきた糸と針を付け始めた。

ふと気づく、釣り人は耳を少し赤くしている。

もしかして糸が切れていることに気づかなかったのでは。

僕「あの失礼ですが、目が弱いんですか?」

釣り人「…」

釣り人は軽く頷いた。

そして二人で朝から夕方まで釣りをしていた。

僕「あの、僕そろそろ帰るよ」

釣り人「またね」

釣り人は小声でそういった。


タツミ「今日はカレーだ!!いっぱい食えよ」

僕「ありがとう!」

タツミ「今日はどこに遊びに行ってたんだ?」

僕「あ、お店と川に…ずっと釣りをしてましたw」

タツミ「釣りか、俺あんな退屈なの無理だw

ずっと一人で?」

僕「いや、…あ、名前知らないや」

タツミ「なんだよwとりあえず二人だったのか

友達出来て良かったな!名前聞いてないらしいがw」

僕「うっw」

そして就寝しようとしたが、なぜか釣り人が気になって仕方がなく。川へ向かった。


川へ着くと、なんとまだ釣りをしていたのだ。

僕「あの」

釣り人すると釣り人は、力尽きたように川へ落ちたのだ。

僕も川に飛び込み、救出を試みた。が、僕は泳げなかった。

タツミ「なにしてんだよ!!」

タツミの声が聞こえたと思ったら、川に飛び込む音がした。

タツミの肩に捕まり、タツミは釣り人を肩に乗せ、陸へ上がった。


そして家に三人で戻り、暖炉に当たった。

タツミ「なにしてたんだよ」

タツミはいつもより小さい声でそういった。

僕「友達が落ちて、助けようとしたけど泳げなくて…」

僕はなんとも言えない気持ちになって、泣き出してしまった。

タツミは無言になって、僕の泣く声を聞いていた。


しばらくすると、釣り人は意識を取り戻した。

釣り人「ご……はん…」

タツミ「…」

僕「あ、お腹空いてるのかな」

泣き終わっていたが、少し震えた声でそういった。

僕「ごはん残ってるはずだからレンジにかけてくるね」

冷蔵庫から余りのごはんを出して。

おにぎりを作り持って行った。

僕「食べられる?」

釣り人「…」

釣り人はほぼ動かない。きっと餓死寸前だったのだろう。

僕の口でおにぎりを噛んで飲みやすくし、口移しで食べさせた。


おにぎりを全て食べ終えさせると、釣り人は寝てしまった。

僕は釣り人の服を変え、僕の布団に移動した。

タツミ「一緒の布団でいいのか?」

僕「うん。あの、

さっきありがとう言いそこねてごめん。

ありがとう」

タツミは嬉しそうな顔はせず、行ってしまった。



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