表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正義撲滅 魔王戦隊ダークトリニティ  作者: DD22


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/118

第21話『正義の檻』



ノクタリア中心街の一角に突如として設けられた仮設広場。 ジャスティスフェイスによる大規模な“正義集会”が開催されていた。


正義とは何か。 秩序とは誰のためにあるのか。


ユナイトレッドの演説がスクリーンに映し出される。


ユナイトレッド: 「秩序なき自由は混乱。 混乱の先にあるのは争い。 正義とは、争いを未然に防ぐための“枠組み”である。」


民衆は静かに聞き入っていたが、どこか不安げだった。


◆集会の裏側で


その広場から数ブロック離れた影の路地裏。 グリム、ネビュロス、ヴェルミリオンの三人が壁にもたれ、無言で演説を聞いていた。


グリム: 「……よう言うわ。枠組みって、誰の都合で決められとんねん。」


ネビュロス: 「秩序という名の下に、自我を切り捨てる。 それは人形になる訓練でしかない。」


ヴェルミリオン: 「まぁ、舞台としては派手でいいけどね。 “正義”という仮面の下の顔が、よく見える場所だ。」


彼らは戦うために姿を現したわけではなかった。 ただ、事実をこの目で確かめに来ていた。


◆正義の“同調圧力”


その頃、集会では“再統合意識アンケート”と称して、 市民に同意を強要するような投票が始まっていた。


「あなたは魔王を排除すべきだと思いますか?」 「正義の側につく覚悟はありますか?」


押し黙る者たち。


だが、空気に逆らえず、ボタンが次々と押されていく。


◆魔王、姿を見せる


広場の端。 グリムがふらりと現れる。


兵士たちが即座に警戒態勢をとるが、 彼はただ立ち止まり、空を見上げた。


グリム: 「……選ばされる自由なんて、なんの意味があんねん。」


会場にざわめきが広がる。


ヴェルミリオンが屋根の上から声を投げる。


ヴェルミリオン: 「“正義”に票を入れれば、安心? そりゃ素敵だ。 でもそれって、命令に従うだけの暮らしの始まりだよ。」


ネビュロスはスクリーンを凍らせ、演説を中断させる。


ネビュロス: 「君たちに必要なのは、恐怖ではない。 選ぶという行為を“自分で決める”ことだ。」


◆ジャスティスの動き


ジャッジレッドが即座に現れ、街に警戒網を展開。


ジャッジレッド: 「魔王たちの行動は明確な妨害行為。秩序の敵。 この場で排除対象とする。」


構える兵士たち。 緊張が高まる。


だが、グリムは一歩も引かない。


グリム: 「自分の世界ぐらい、自分で守るわ。 他人に、正しさなんか決められてたまるかいな。」


正義と悪。 民意と圧力。 その境界が、いま崩れようとしていた。



---


(第22話へ続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ