前へ目次 次へ 37/38 37.書き置き その時、一陣の風が吹いた。 風は木々をザワザワと揺らし、紙に目を落としたまま立ち尽くす三人に吹き付ける。 彼らはまた体が固まったままだ。土に杭でも打ち付けたように動かない。 声も出ない。まるで呼吸まで止まってしまったかのようだ。 いったい、何が起きたのか? それは、紙にこう書かれていたのだ。 「祝! 青春文芸部探偵団 結成」 ようやく、篠崎が声を上げた。 「マジかよ」 曙橋がそれに続く。 「マジみたい」 菊川が二人の顔を交互に見る。 「……ってことは?」