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32.暗号解読(その4) 続き
全員の視線が集まる中、曙橋が淡々と解説を始める。
「『ななほゆんで』と『はちほまて』で閃いた。これ、反時計回りの渦巻き状に読む」
篠崎が身を乗り出して、ひらがなを読み始めた。
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なてまきむたれ
なふそりよきほ
ほとねつにれた
ゆきがきうのし
んいとうろにの
でなりのやねほ
はちほまてよん
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「ななほ ゆんで はちほ まて よんほの した ほれ……。あああっ! 本当だ!」
「スタートは、ど真ん中の『き』」
「オーケー。行くよ」
篠崎が、眼鏡の位置を人差し指で直しながら、全文を読み上げた。
「きつねが とうろうに よりそふとき いなりの やねにのれ きたむき まて ななほ ゆんで はちほ まて よんほの した ほれ」
篠崎が、両手をパンと叩いて立ち上がった。
「つまり、キツネが灯籠に寄り添うとき、稲荷の屋根に乗れ。北向き、右手方向に七歩、左手方向に八歩、右手方向に四歩の下を掘れ! 九段下さん! この近くにキツネ、灯籠、稲荷神社とかありますか!?」
ニッコリ笑った九段下は、右手を真横に向けて「あっちにある」と指差した。




