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誕生!青春文芸部探偵団【前編】(改訂版)  作者: s_stein & sutasan


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32/38

32.暗号解読(その4) 続き

 全員の視線が集まる中、曙橋が淡々と解説を始める。


「『ななほゆんで』と『はちほまて』で閃いた。これ、反時計回りの渦巻き状に読む」


 篠崎が身を乗り出して、ひらがなを読み始めた。


-----------------------


 なてまきむたれ

 なふそりよきほ

 ほとねつにれた

 ゆきがきうのし

 んいとうろにの

 でなりのやねほ

 はちほまてよん


-----------------------


「ななほ ゆんで はちほ まて よんほの した ほれ……。あああっ! 本当だ!」


「スタートは、ど真ん中の『き』」


「オーケー。行くよ」


 篠崎が、眼鏡の位置を人差し指で直しながら、全文を読み上げた。


「きつねが とうろうに よりそふとき いなりの やねにのれ きたむき まて ななほ ゆんで はちほ まて よんほの した ほれ」


 篠崎が、両手をパンと叩いて立ち上がった。


「つまり、キツネが灯籠に寄り添うとき、稲荷の屋根に乗れ。北向き、右手方向に七歩、左手方向に八歩、右手方向に四歩の下を掘れ! 九段下さん! この近くにキツネ、灯籠、稲荷神社とかありますか!?」


 ニッコリ笑った九段下は、右手を真横に向けて「あっちにある」と指差した。

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