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第8話 秘密にしたい内緒なお話

カスミール(主人公)は登場しません。

お仲間同士のお話です。

レイラ:

カミスちゃんが村に残るってこと聞いた?


ジン:

ああ。薄々、そんな気がしてた。


レイラ:

ライムくんも気付いてたの?


ライム:

ああ。俺も気付いてた。


レイラ:

どうしてか分かる?


ジン:

あの娘は、自分が足手纏いだって感じてたからな。


レイラ:

足手纏い? どうして、そう思ったのかな?


ライム:

一般人のクラスのままだし、スキルも覚えない自分が情けないって。


ジン:

俺達の中で一番のとどめ役なのにさ。


ライム:

ジンには剣術のスキルがあるのは知ってるだろ?


レイラ:ええ。


ジン:

剣術レベル2で、やっと一角兎ホーンラビットの首が狩れるほどだ。

あの娘はスキルがないのに、レベル1から出来ているんだぜ。

レベルアップの影響で剣速が早くなってタイミングが合わなくなった。

だから、重い戦斧バトルアックスを持たせたんだが・・・。


レイラ:

あの厳つい大きな斧のことだよね?


ジン:

そうだ。あの戦斧バトルアックスは大人が両手で使う武器だ。

それをあの娘は片手で軽々と振り抜くんだ。


レイラ:

大人が両手で使うってウソでしょ?

カスミちゃんは余裕の片手だったよ。


ライム:

ウソじゃない。その余裕の片手がおかしいんだ。


ジン:

覚えてるかい?

戦斧バットルアックスを渡した当初は両手持ちだったのを。

   

レイラ:

ええ。最初は重そうに大きな斧を持ってたのを覚えているわ。


ジン:

俺とあの娘の力の能力値は同じなんだ。

俺には両手でも持てない戦斧バトルアックスを片手で軽々と振り回すことなんて出来やしねぇしな。


ライム:

だから、俺たちはカスミの足手纏いになりたくなくて大きな町へ行くことにしたんだ。

今後、魔の森で剣術スキルを持ったカスミが剣を振り回す姿を想像してみろよ。

    

レイラ:

・・・。


ジン:

なっ、怖すぎるだろ?

   

ライム:

レイラは、どうしてカスミを学園に誘ったんだい?


レイラ:

東の大きな町の魔術師ギルドで登録して、領都アルフレンの魔術師学園に行こうと思ったからなんだ。

あんた達は男同士でカスミちゃんは女の子だから、同性の私となら気軽に行けるかなと思って、一緒に行こうと誘ったんだよ。


ライム:

それ、絶対カスミはOKと言わないと思うぞ。


レイラ:

どうしてよ?


ライム:

カスミが魔術師ギルドに登録出来るとでも思ってるのかい?

スキルもない一般人のクラスのカスミが悲しい思いをするだけじゃ・・・。


ジン:

俺だったら、魔法使えないのに魔術師学園になんてか行きたくないね。


レイラ:

どうすれば良かったのよ!


ライム:

レイラがカスミと一緒に冒険者を続けるか。

レイラ一人で学園に行くかのどっちかしかないだろ。


レイラ:

やっぱりそうなるよね(;^_^A


 レイラ、ジン、ライムの話は夜更けまで続いた。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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