第81話 準備も大切だよね
準備期間のあれこれ
ダンジョン探索に必要な物や新たに準備が必要になる物などを確認します。
ー武器や防具類についてー
これは問題ありません。聖剣がありますし戦闘時には勇者の指輪で専用の物を装備出来ます。
聖剣があるので予備の武器は必要ないですし、勇者の指輪の装備だって予備が必要ないように思えます。
まだ、勇者の指輪の装備の破損や故障などの検証はしていないですが、おそらくは魔力で修理・現状回復などが行われていると思われます。
青の勇者様たちとの模擬戦でも確かに被弾したはずですが、装備の不備は見当たりませんからね。
ー食料を確保するー
一日三食を食べるとして一日一階づつ進んでいくと攻略までに三百六十食必要になります。十店舗の飲食店に一店舗三十食分を用意して貰えるので、二日で六百食分の食糧が準備出来ます。
余裕分も考えると六百食もあれば十分ですね。三十人分の予約なら事前連絡していれば作れない事もない量ですしね。
これが百人分とか千人分とかになる事前予約でも引き受けて貰えなかったと思うけど、三十人ぐらいなら普通に飲食店を利用する客の人数ぐらいにはなるはずですから、引き受けられない無理な数ではないですからね。
ー生活道具は何が必要か考えるー
ダンジョンの中で休憩や睡眠は必要になって来るので、テントや宿泊に使うような日用品は必要となるでしょう。
ダンジョンの中でテントを立てるなんてしたことがないので分からないですが、ポールや杭などがダンジョンの床や壁に打ち込めるかどうかも分かりません。
ランクSにもなると探索している冒険者さんもいるはずなので、セーフエリア(安全地帯)にベースキャンプを作っているかもしれません。
ベースキャンプは補給物資などの運ぶ拠点となる場所だから探索中の冒険者などもいると思うし、分からなければ聞くってことも出来そうです。
まぁ、教えて貰えるかどうかまでは分かりませんが(;^_^A
ダンジョンの中は暗いようで暗くないような微妙な明るさなのでランタンとかの光源は必要ないと思うけど一応ランタンを一つぐらいは用意しておきます。
使うことはないと思うけど、暗闇の地帯があるかもしえないですからね。
食糧の次は水です。
人は水が無くては生きて行けません。飲み水以外にもあった方が都合が良いです。手を洗うとかにも使いますしね。
水関係の問題は水魔法があるからコップなどを準備するだけで解決です。魔力がある限り水魔法は使えます。
私には無限に入るアイテムポーチがあるので助かっていますが、普通の冒険者さんなら大量の水を運ぶだけでも苦労しますからね。
水は生命維持に必要な物ですし、水魔法を使える冒険者さんを確保しているかもしれませんが・・・
ポーションの類をどの範囲まで用意するかは検討中です。
聖女アンズ様の力である回復関連は揃っているので回復薬を用意する必要はありませんが、魔力も消耗するので魔力が少ない時に回復が必要な状況に陥らないとは限らないです。
魔力回復用のポーションだけを用意しておくべきか、それとも回復薬も用意しておくべきかは悩む所ですね。
極力消費する魔力は抑えておきたい所なので少なくても各種状態異常回復のポーション類は十本づつは用意しておきます。
一人でダンジョン攻略中に状態異常のトラップや攻撃を受けて石化なんて駄目なんじゃないかな。
やはり、誰か一人は一緒に行くべきかな? 状態異常を助けて貰えるサポート役って必要?
カスミ:
青の勇者様。
状態異常対策にサポート役って必要ですか?
タイチ:
必要ない。
勇者の装備は状態異常に耐性が備わっているからね。
多少、影響が出るぐらいでポーションや状態異常回復魔法があれば十分に対応出来るよ。
ダンジョン探索に用意する道具か?
その考えは面白いと言えるかな。
食糧と寝る場所が確保出来れば他に何も必要ないと思う。
ガリアのクラフトマスターのスキルがあるから、ある程度はカバー出来る。
それに何か足りなくても転移門のポイントを設置すれば日帰りで探索出来るから、テントも必要ないって考えも出来るんだけどね。
カスミ:
日帰りでランクSに挑戦ですか?
タイチ:
アンズの拒絶結界の中に転移門のポイントを設置すれば可能になるからね。
自宅まで寝に帰るって考えると約十二時間ぐらいなら結界も維持出来るから、こんな方法もあるぐらいに考えると余裕が出るかもね。
カスミ:
えっ? 転移門があるから何も用意しなくても問題ないですって!!
そ、そんなぁ~(><)
タイチ:
転移門は最終手段であって常用しなくても良いから普通にランクS攻略を楽しめば良いんじゃないか。
楽したけりゃ転移門もあるけど、それではカスミが自分の力に自信を持つことにはならない訳だし、転移門を使うか使わないかの判断はカスミがするんだし、そう悲観するのはおかしいじゃないかな。
保存食ではない食料を大量に持っていることも悪いことではない。
もし、緑の勇者から救援を求められた状況次第では必要になることだって考えられる。
大多数の冒険者たちがダンジョンで分断されるなんて事態もあり得ない訳でもないしさ。
確かに、ランクSへの挑戦の準備をすることは無駄にはならないですが、何かもっと早く言ってくれればという何とも言えないような気持ちが残ります。
賢者アレク:
それは最初に説明したはずじゃ。
ランクSの中でも緑の勇者様から救援を求められても違うランクSでも転移門はポイントさえ設置していれば転移出来ると言ったはずじゃが・・・。
カスミ:
あっ、確かにそう言われたのは覚えています。
それが日帰りでランクSを攻略出来るってことと何の繋がりがあるのですか?
賢者アレク:
分からんのか?
ランクSの中じゃなくても何処からでもダンジョン内へ転移門を使えば行けるということじゃ。
転移門のポイントさえ設置していればエルフル遺跡群のランクSの中へでも行けるってことじゃ。
転移門の転移ポイントさえ設置していれば何処でも行けるということです。ただし、ポイントを設置していない所へは行けないこととポイントを設置してても転移出来ない所もあるかもしれない。
転移出来ないポイントは(おそらく)神が絡んでいる場所のような特殊な場所に限られそうです。
まぁ、色々とランクS挑戦の準備をしたので無駄にしない為にも、転移門を利用しない自力でランクSクリアに挑戦したいと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




