第80話 何処にしようかな?
どれにしようかな?
グランドワール王国のランクSは遠いけど緑の勇者様とディーネさんが挑戦するそうです。
もし、なにかあった時に直ぐに対応出来るのはグランドワール王国のランクSです。
グランドツール共和国のランクSはエルフ領から馬車で一日ぐらいなのでエルフ領にある賢者アレク様の屋敷の近い所にあります。
問題だった食料の調達も数軒の飲食店に日持ちしない食料を三十人前ぐらいづつで用意して貰うと直ぐに集まりそうです。
十店舗の飲食店に三十食づつ作って貰うと三百食ですからね。
約十日ぐらい毎日注文すれば一日三食でもダンジョンの中で千日滞在出来るだけの食料を確保出来ます。
時間を指定したりしてお店側に無理のないように三十人前の食事を用意して貰えれば集まる訳ですし、以前サラブ領カワカミ村で食料調達した時に比べると楽に集められます。
緑の勇者様と参加するランクS挑戦に約百人ぐらいの人が必要と言っていたけど、保存食だけでも一日三食食べると三百食。
ダンジョン滞在が百日とすると三万食もの食料が必要になる訳だから、そりゃ人手も物資も足りなくなるのは仕方ないと思いました。
カスミ:
賢者アレク様。
ディーネさんの元へ転移で行くのはダンジョンの中でも大丈夫なのですか?
魔王ガリア:
転移に関しては俺が専門だ。
ディーネ殿の持っている転移門のポイントをダンジョン内に設置すればディーネ殿の元へ行ける。
カスミ殿は、緑の勇者殿やディーネ殿から依頼されるであろうと緊急要請に対応出来るかどうか心配なんだろう?
それに関しては問題ない。大丈夫と言えよう。
カスミ:
「パルチ山近くのランクS」「タイガの大森林にあるランクS」「エルフル遺跡群にあるランクS」と何処がお勧めですか?
賢者アレク:
エルフル遺跡群にあるランクSでどうじゃ。
あそこなら儂の屋敷からも近いしの。
カスミ:
近いからが理由ですか?
出現するモンスターやダンジョンの地形とかで選ばれた訳ではないのですか?
賢者アレク:
そうじゃな。
ランクSの脅威は何処でも同じと思う。
ただただ、面倒なモンスターが出るぐらいの認識しかないからの。
カスミ:
青の勇者様はどうお考えですか?
タイチ:
僕か?
どれでも良いと思う。
今のカスミならソロでもランクSをクリア出来ると思う。
しっかり準備さえしていれば、それで十分と言いたい所だな。
カスミ:
聖女アンズ様はどうですか?
聖女アンズ:
私ですか?
特に何もありませんわ。
あんな暗くて狭くてモンスターが多い所なんて出来れば行きたくありませんわね。
カスミ:
それでは、皆さんはランクSに挑戦しクリアしたという事ですか?
タイチ:
そうだな。
僕たちはランクSに挑戦はしたがクリアはしていない。
ガリアが仲間になる前に少しだけ遊び感覚で挑戦した程度の経験だな。
カスミ:
遊び感覚でランクSに・・・。
タイチ:
そうさ。
魔王領(ガリアの国)へ行く前にランクSのモンスターの脅威がどれぐらいのものか確かめに行った程度。
だから、二日~三日ぐらいで探索出来た範囲だったと思う。
そもそも、僕たちは当時は四人パーティーだったしな。
カスミ:
そうだったんですね。
賢者アレク様の屋敷に近いエルフル遺跡群にあるランクSにしようと思います。
ここだとランクS挑戦に向けての色んな準備を私だけでなく、賢者の一族のエルフの方々も手伝って貰えますからね。
他の所だと私一人で準備から何からまでしないといけないのは大変です。
タイチ:
それでカスミは何の目的があってランクSに挑戦するんだい?
カスミ:
・・・あれ?
タイチ:
忘れたのかい?
カスミ:
たぶん・・・そうです。
賢者アレク:
緑の勇者様から助力を求められた時にランクSに入れないと不都合が生じるからだったと思うぞ。
カスミはランクEをクリアしただけのCランク冒険者だったからの。
Sランク冒険者になったし、ランクSに挑戦可能になったのは最近じゃ。
最初から理由はランクSに入れるだけの条件をクリアするだけだったはずじゃよ。
カスミ:
そうでした。そうでした。
緑の勇者様とディーネさんと今代の聖女アンズ様が心配で私が今後合流した時にランクSに一緒に入れないとなったら困るからが理由でした。
賢者アレク:
緑の勇者様がピンチになったら、ディーネから儂に念話で連絡が来るはずじゃ。
魔王ガリア:
念話が来たら、転移門でディーネ殿の元にすぐに行けると言った。
聖女アンズ:
だから、カスミには安心しなさいと言ったはずですわ。
タイチ:
緑の勇者絡みじゃないとランクSに挑戦する理由が無かった訳か。
それなら良い機会じゃないか。
カスミ一人でランクSに挑戦してクリアしてみるの良いと思うな。
あっ、それと脅威度S以上のモンスターもランクSにはいるから十分に気を付けるんだぞ。
カスミ:
えっ?
どうしてそんな情報を知っているのですか?
タイチ:
ランクSの最深階層は八十七階層とギルドマスターが言っていたがそれは間違いだ。
ジョアの奴がランクSをクリアはしていないが、最深部の百二十階層まで行っているんだ。
百二十階層にはダンジョンボスがいて、百階層以降は脅威度Sや脅威度の判定不明なモンスターがたくさんいたそうだ。
最深階層から戻って来てもジョアが冒険者ギルドに報告しなかった訳だから、ランクSの最深階層や脅威度の判定不明なモンスターの存在などの情報が伝わっていないってだけさ。
カスミ:
剣神ジョア様。
それは本当のことですか?
脅威度不明のモンスターがいるって・・・。
剣神ジョア:
ああ。本当の事さ。
脅威度不明というよりかは脅威度Sのモンスター以上の強さのバケモノがいるのさ。
他のモンスターに見つからないように倒すのは苦労したが倒せなかった訳じゃない。
一対一で戦えば、ぎりぎり何とかなるかどうか怪しいが実際は倒せた訳だからな。
百二十階層の終点には、ボスエリアへの立派な扉があったからな。
ここが終点と思ったから戻って来た訳。
だから、カスミも腕試しにランクSの挑戦してみた方が良いと思うぞ。
ランクSをクリアをしたならカスミ自身も自分の力に自信が持てるようになるからさ。
剣神ジョア様に自分の力に自信が持てると言われた事でランクSに挑戦する覚悟が出来ました。
今まで急激なレベルアップや勇者として覚醒したので強くなったってのは理解してたけど、実際にそれが結果として理解出来なかったので自信が持てなかったんだよね。
ランクSに何処まで私の力が通じるか分からないですが挑戦してみようと思います。例え、それが途中で撤退することになっても悔いはありません。
ランクSクリアに向けて頑張ろうと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




