第74話 特別扱い
私だけが・・・
キリが良かったので少し短いですmm
カスミ:
青の勇者様たちとの模擬戦? のように二人に分かれて世界の脅威と戦うことは出来ないですか?
タイチ:
忍者のように分身した状態で戦いたいってことだよね?
カスミ:
はい。
その方が戦術というか必殺技も多方向から攻撃出来るので、より世界の脅威には効果があるんじゃないかと思いました。
魔王ガリア:
あれは戦場では使えない。
それも限界は二人になることまでだ。
タイチ:
あの場所はガリアが作った特殊な空間なんだ。
大量の特殊な魔力を発生されている空間とカスミが飲んだ薬で無理矢理カスミの魔力を引き出したから実現出来たんだ。
ただの戦場であの薬を飲んだのではカスミが大量の魔力を放出して動けなくなるだけだ。
その魔力に僕らの力が加わることにはならない。
そういう特殊な空間だから赤の勇者対青の勇者パーティーなんて夢のような対戦が実現したって訳なのさ。
残念だけど、僕らにはカスミの身体から抜け出して戦う力はないんだよ。
アレクが魔法を使うのはカスミの魔力から、アンズの魔法やスキルはカスミの魔力とスキルから力を得ているから使えたんだ。
思考が二つ以上あるから同時にアンズとアレクが魔法を使うなんて常人には出来ないことが出来たってことさ。
カスミと僕らで六人の多重思考だから成り立ったんだ。
僕らが力を貸すだけなら問題ないんだけど、分身みたいなことは助力することと同じだからね。
それを神は許すと思うかい? 僕は許さないと思うよ。
もちろん、僕らは助力にならないけど、力を貸すってのを狙ってアレクに次代の勇者や世界の脅威の波動を察知出来る者に僕らの力を託せるかを確認にして貰ってたしね。
緑の勇者では駄目だったようだけどね。
カスミ:
どうして、緑の勇者様では駄目だったのですか?
タイチ:
カスミのような特殊な力が無かったからだよ。クラスチェンジの力は特殊な力としか言えない。
この短期間で、戦闘職、魔法職といった戦闘向けのクラスの熟練度を上げることが出来たカスミは凄いと思う。僕らの力をカスミの力としたんだからね。
これが緑の勇者だとまだ熟練度やレベル上げに苦労しているんじゃないかな。
世界の脅威と戦った全盛期の僕の能力値は約一万二千ぐらいが平均の能力値だったはず、確かレベル120ぐらいだったと思う。
カスミは、まだレベル100ぐらいなのに当時の僕の約四倍の能力値を持つ。
そんなカスミなら世界の脅威を倒せるんじゃないかと思うんだ。
カスミ:
どうして、「・・・思う」になるのですか?
実際に世界の脅威と戦った青の勇者様なら相手の力とか・・・もしかして、これも伝えられないってことですか?
タイチ:
すまない。そうなんだ。
僕らからは伝えることは出来ないんだ。
てか、世界の脅威の強さが分からないと言った方が正解だね。
能力値の話に戻すけど、ジョアは約一万で人の中で最高の能力値を持つ者だしね。
彼女はレベル1、000だよ。僕ら勇者と比べるとこの世界の人の限界って感じる値だよね。
いかに、勇者の力が強大なのかが分かるような値だよね。
この世界の人はレベル100で1、000ぐらいの能力値を持つ、レベル200で2、000ぐらい、レベル300で3、000ぐらいの能力値にまで成長する。
エルフの魔力や知恵のように種族特化した能力を除くと殆どがこの値に近くなります。
青の勇者様が人の約十倍です。
そして私が青の勇者様の四倍ぐらいの能力値です。
能力値の変化がおかしかったので確認はして来たけど、私の能力値はたぶん青の勇者様のようにレベルアップでは成長していないと思います。
また、私だけ特別なの?
私は何処でもいつでもクラスチェンジ出来る。
他の人は教会でしかクラスチェンジ出来ない。
私はクラスチェンジしてもレベルダウンしない。
他の人はクラスチェンジするとレベル1になる。
私はクラス対応のスキルしか使えない。
他の人は、クラスとスキルが一致しない。
剣士なのに魔法が使えるなんて人が多数いる。
私は熟練度の上がりが凄く良い。
裏技を使って熟練度を稼いだけど、ここまでの成長は異様だとか。
レベルアップする経験値が少ない。
レベル100までは比較的簡単にレベルアップ出来るが、ここまでのレベルアップは異常。
プチジェルスライムの討伐数が少なすぎるって・・・。
能力値の上がりが他の人と異なっている。
他の人は、レベルアップごとに能力値が成長するけど、私の聖女のクラスの能力値だけが他のクラスとはおかしかった。今は他のクラスでも異常な能力値です。
私だけが、こんなにも他の人よりも優遇されています。
良いのかな? 良いんだよね? 本当に?
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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