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ちっちゃな聖女は伝説の勇者様? ~TS勇者の異世界冒険禄~  作者: エグP
第四章 継承と覚醒

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第73話 必殺技の名前を考えよう

ネタばれ注意?

 【天地アメツチ】で発生されたエネルギーに方向性を持たせるとエネルギー砲が出来ると思います。

 では、どうやって方向性を持たせるのかって手段が必要になって来ます。今のままだと天と地の空間を歪ませて作った膨大なエネルギーでしかありません。


 その出来たエネルギーを集めて敵に向かって放たなければ技としての完成はないように思えます。

 だからと言って、この膨大なエネルギーを放出する方法やどういった形で放出するのかも決まっていません。


 【火球ファイヤーボール】なら火属性のエネルギー(火属性の魔力)を球形で正面に投げるや飛ばすイメージが魔法となっている訳です。

 その火属性の魔力エネルギーを多くして、赤い炎を高温にすることで青白い炎にして矢の形で弓を放つイメージで飛ばした魔法が【神炎の矢(メルギド)】となる訳です。


 では、天地アメツチではどうでしょうか。膨大なエネルギーが至るところに発生し、そのエネルギーを集める方法やエネルギーの形も球や矢のようにありません。

 大きな砂漠の地上から上がるモヤをどうやって集めるのかと似ているように思えます。容易ではないことも窺えます。


カスミ:

賢者アレク様。

何か良い方法はありませんか?


 青の勇者パーティーの面々を私からの呼びかけで応じて貰えるようになりました。これは全員の力を私が手にすると出来るようになりました。

 全員が揃うまでは私からの呼びかけは通じていなかったから応じられなかったそうです。これまでの一方的な勇者様方々の行動が解消されたって訳です。


賢者アレク:

そうじゃのう。

新しく魔法や技を生み出す時は、ひらめきが大事じゃ。

今は、思い付かないのなら他の方法を考えた方が良いと思うぞ。


カスミ:

ピンときたひらめきがないと成功しないってことですか?


賢者アレク:

そうではないの。

上手くいかないってだけじゃな。

魔法の呪文を見て、その呪文を詠唱すると魔法として成立する。

これはレシピを見て料理を作るのと同じじゃ。

どんな味か、どんな食感かなどの情報がない食べられる物と分かっているだけの物をどうやって食べるか悩んでいる状態は今の状況じゃ。

食材が、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、柔らかい、固いなどなどいろいろとあるじゃろう。

天地アメツチという食材を手に入れただけなんじゃよ。

それが何に合うかやどのように使用するかは料理する者次第ってことじゃ。

儂のアドバイス程度では何も変わらんよ。

この技はこうだという考えがなければ作れんと思うぞ。


 賢者アレク様の言うことは確かだと思います。例えば、火球ファイヤーボールを最初に作った人は、火(ファイヤー)という魔法には無駄が多いので、塊にすれば良いのではと思い付いたから作られたそうです。

 火球ファイヤーボールが重宝され始めてファイヤーは生活魔法の点火という形に姿を変えたと聞きます。


 属性魔法(火、風、水、土、光、闇)とは呼ばれなくなってしまった魔法も生活魔法の一部として今でも使われている魔法もありますが、無駄が省かれ強力な魔法となったのが火魔法などになったのだとか。


 その昔の名残で火魔法を属性魔法という人もいて、属性魔法と呼ぶ人から習った人も同じように属性魔法と呼ぶから、属性魔法という名称は消えてしまわないそうです。

 まぁ、属性魔法と言った方が分かりやすいですから仕方ない部分もあるのかもしれません。


 火球ファイヤーボールのように火(ファイヤー)の魔法には無駄があるから塊にしようという考えこそが今の私に必要な考え(発想)なのだそうです。

 天地アメツチのエネルギーをどういう形にするのは他人がアドバイスするとその人の考え(発想)の魔法になってしまうということでもあるそうで、私自身が形にしなければ意味がないのだとか。


 他の人のアドバイスが不要な部分となって技や魔法の不具合になる可能性を否定出来ないんだとか。魔法の暴走や技の暴走はこのようなことから起こりやすくなるそうです。

 他の人からのアドバイスが本人の考えとは違うので成功する時もあれば失敗する時もある諸刃の剣と同じのようです。


 今はエネルギーをどうするのか決まらないので天地アメツチの利用については考えないでおこうと思います。おいおい、良い形になると信じて・・・。


魔王ガリア:

それなら良いイメージがある。

確か、青の勇者殿の知識とカスミ殿の知識から得たアニメというものから、実際の原理とは異なるが、カスミ殿がイメージする技や魔法に近いものがあると思う。


 そういうと私の頭の中に某アニメの技の部分だけの映像が流れ込んで来ます。それは、某アニメの主人公がエネルギーを集めて放つ技でした。

 もう一つは某アニメのロボットが巨大なエネルギーを剣のように使って地球を斬るような場面です。


魔王ガリア:

この二つはカスミ殿が名付けをして完成させると良い。


カスミ:

ありがとうございます。

私のイメージした通りの技が二つも作れそうです。

エネルギー砲の方は【キャノン】と名付けます。

剣のようにする方は【ソード】と名付けようと思います。


タイチ:

また、ベタな名付けだよね。

何となくだけど言いたいことは分かるしね。

それ良いんじゃないかな。

ただ、完成した時の破壊力と余波がどうなるのかという心配は残るけどね。

対世界の脅威には使えそうな技と思うよ。

使える場所が限定されるってことが弱点と言えるのかな。


剣神ジョア:

【ソード】の方はあたしの天源流の奥義と組合わせられるし更に強化出来ると思うぜ。


タイチ:

これ以上に強力にするのはどうかと思うな。

ただでさえ、天地アメツチのエネルギーを処理するだけでも大変だったのに、これ以上となるとこの世界が壊れるんじゃないか?


賢者アレク:

それは大丈夫じゃと思うぞ。

世界の脅威を倒すという目的が神の楽しみのはずじゃ。

この世界と世界の脅威が共倒れ(引き分け)では望んだ結果ではないはずじゃ。

更に、ここまで築いたこの世界という土台を失う訳にはいかないだろう。

もし、次の機会を作ろうにも新たな世界を一から作り直す必要がありそうじゃ。

世界を作り直すというよりは、世界の設定そのものをやり直しになるはずじゃ。

人を作り文化や歴史はそう簡単には作れない。

勇者や世界の脅威という存在が人々の文化などをより発展させるはずじゃ。

この世界はクラスやクラスチェンジといったシステムが荒廃してしまったが、文化は青の勇者様の時代に比べるとかなり発展しておるしの。

そういうのを失ってしまうのは、きっと神だろうと惜しいはずじゃからの。


カスミ:

魔王ガリア様はどうして私の考えていそうなことが分かったのですか?

賢者アレク様が言われたように他の人からのアドバイスは良い結果に結び付かないって・・・。


魔王ガリア:

それは青の勇者殿とカスミ殿が生活していたという世界に興味があったからだ。

カスミ殿に力を貸すことでカスミ殿の考え方や知識を知ることが出来るようになった。

その知識の中に「アニメ」という面白そうな情報を色々と探っていただけのこと。

この情報が次の発明に繋がったりする。

青の勇者殿から聞いていた話の時もそうだがカスミ殿と青の勇者殿との趣味や興味の違いも面白いからな。


聖女アンズ:

わたくしの乙女の秘密はガードしておりますわよ。


カスミ:

それって、もしかして・・・。


タイチ:

そうだよ。

僕らの考えや知識などもカスミが知ることが出来るってことの肯定って意味さ。

どうやら、アンズは覗かれないように独自でガードしているようだけど・・・。

カスミの場合は、元の世界の記憶や情報が薄れていっているのでガリアも焦っているのかもな。

この世界に文明などに比べると僕らがいた日本という国は技術や知識が豊富ってことらしい。

僕が言って、こんなのもあったな程度の記憶と知識しか思い出せないだろうけど記憶が失われた訳ではないから悲観はするな。

実は僕も友人や知人や家族などと言った元の世界の人の記憶なんてないからな。

いつの時代の僕なのかも分からないが、僕が僕であることだけは分かる。

カスミと話した内容次第では僕も知っている内容もあるからね。

思い出せないだけで知らないってことではないのが救いだと思ってるよ。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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