第291話 獣王様とバーチャルバトル
そのままです(;^_^A
こんなことになるのなら最初から獣王様のお名前で確認しておけば良かったと思いましたの。
人違いで本当に会うべき人物と会わないとか失敗でしかありませんからね。
ライアン=G=ラオネという人物は先代の獣王様だったのです。
何でも獣王様は今期を以って引退することを決めていて、次回の獣王選出武闘大会は参加しないと既に関係各所には伝わっていたそうですの。
今回の獣王選出武闘大会に優勝すると直ぐに獣王という立場になれるのです。
本来なら先代の獣王様と武闘大会の優勝者で最後の勝負に勝利した者が新しい獣王になる訳ですが、今回は不戦勝で獣王の立場になると既に決まっていたのです。
新たな獣王様になった人物は、クリスティーナ=L=オーリフという女性の獣人さんです。
人の名前がここまで長いのはこの世界では初めてでしたの。
ライアン=G=ラオネという名前も長いですが、本名はライアンさんというそうですの。
現獣王のクリスティーナ=L=オーリフさんの本名はクリスティーナさんというそうです。
GはグリズリーのGだそうで熊の獣人さんですの。
LはライオンのLだそうでライオン(雌)の獣人さんですの。
ラオネとオーリフというのは獣人さんの集落というか出身地だそうですの。
ライアン=G=ラオネという名前は、ラオネという町出身のライアンさん(熊の獣人)という意味だったのです。
獣王様のお名前が長いのはこんな理由があったのだと初めて知りましたの。
新しい獣王様と交代したのは約一ヶ月ぐらい前だそうですの。
クリスティーナさんが新獣王様になることが正式に決まったのは丁度二ヵ月ぐらい前だそうですの。
前任と新任の間で業務の引継ぎや関係各所に挨拶周りなどに約一ヶ月ぐらいかかったそうです。
現在は引継ぎが終了して新獣王様が政務を行っているという段階なのだそうです。
先代の獣王様は獣王様ではなくなったので、ライアン=G=ラオネという獣王様の活動期間は終了したのです。
現在は元の本名になっただけですが、獣王としての任期を終えたので本名で呼ばれるようになるのは至って普通のことですの。
獣王を引退した人は地元へ戻ると言った傾向があるようですの。
元の世界だと「地元に凱旋」ぐらいあり得るお話なので、ライアンさんもラオネの町へ戻ったのかもしれませんね。
先代の獣王様が引退してから、もう一ヶ月も経過していますの。
一ヶ月もあれば地元に到着していてもおかしくない期間なので、もしライアンさんに会うならラオネの町へ出向くしかないのかもしれませんね。
ちなみにですが、獣王選出武闘大会の決勝戦はバスケのスリースローだったそうです。
無重力か水中みたいな身体を自由に動かせない環境でシャボン玉や風船みたいな空気抵抗の影響を大きく受けそう球を使ったフリースロー三本勝負だったのだとか。
タイチ:
バーチャルバトルの元ネタは僕が考えたんだよ。
対戦する者同士が剣の達人同士で剣での戦いではなくダーツで勝負するとどうなるんだろうとか。
料理で勝負するとどうなるんだろうとかが原案なんだよ。
得意なことや少しぐらい経験したことではなく、全くの未知の分野同士で戦わせると面白いかなと思ったからね。
カスミ:
どのようにしてそういう方法が選べるのですか?
タイチ:
それは簡単だよ。
神の恩恵(ステータス)を利用するだけだよ。
熟練度が発生しているスキルは人よりも経験があることを意味しているんだ。
お互いに何の熟練度も得ていない競技となりそうな内容で戦わせると良いんだ。
普段の生活でも本人の気付かない内に熟練度を得ているかもしれないからね。
細かな部分までは教会の神の恩恵(ステータス)では確認出来ないんだけどね。
バーチャルバトルの原案は青の勇者様で、賢者アレク様と魔王ガリア様が神の恩恵(ステータス)を利用する根幹となる装置を作ったのだそうです。
バトルの内容に関しての調整などは何度も改良されて現在に至るということなのです。
獣王選出武闘大会の初期の頃は実際に戦っていたそうですが、怪我や死亡とか後遺症などで獣王様の政務に支障が出るや再選出なんてこともあったそうなの。
本来の戦闘の部分は中央自治区の武闘大会の方で行われるようになって、怪我をしない現在のバーチャルバトルの基本方針が考案されたそうですの。
バーチャルバトルの初期の頃は怪我をしないだけの武闘大会と同じだった訳ですが、中央自治区と内容が重複するという理由から現在のような競技に変更になったそうです。
観客がいるので地味な競技は大会を取り纏めている部署が操作しているとか操作していないとかの噂もあるそうですの。
噂されるぐらい観戦するとして地味な競技はが行われたという記録はないそうなのです。
二時間や三時間もお魚さんが一匹も釣れない魚釣りを見せられても観客は盛り上がらないですからね。
バーチャルバトルは同じ人物が同じ競技を再度体験することはあり得ないそうですの。
これはどういうことかというとスキルとして発生するかどうかは別として熟練度が1になるからだそうです。
熟練度が1になる=経験がある行為と認定されるらしく同じ人が同じ競技で対戦することにはならないのだとか。
直近の獣王選出武闘大会の決勝戦で戦った新獣王様と勝負に負けた獣人さん(名前は不明)は今後はバスケのフリースローのバーチャルバトルは選ばれないってことなのです。
一度、バスケのフリースローを経験して熟練度が1になってしまいましたからね。
私の神の恩恵(ステータス)のように(1/1000)や(1/100)と言った感じで熟練度が1になると経験ありと判断されるようです。
賢者アレク様が私のは見えるようにして貰えましたが普通の人は熟練度の経験値なんて見えないですからね。
獣王様となるにはどんな競技にも勝利出来るという理屈だそうです。
実際に武闘系で戦うのと違うので、どんな獣人さんでも公平に勝負が出来ると思いますの。
武術の長けている人だと反射神経や瞬発力。知識に長けている人だと戦略の要素などが一切関わらない競技が選ばれるのでしょうね。
能力値も関係のない平等な勝負が出来ているのかもしれませんね。
そこまで技術に詳しくないので、抜け穴があるかどうかまでは分からないのです。
ライアンさんの行方がラオネの町へと戻ってしまっていたならラオネの町への行く方法を調べたり準備が必要なのです。
飛竜で行くのが良いのか馬車で行くのが良いとか乗り物なども検討しなければならないですからね。
まずはラオネの町の情報集めから始めようと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




