第284話 次の目的地へ
新章。始めました。
私はピィーリスの楽園から次の新しいクラスを覚えることが出来る場所へと旅立つことを決心しましたの。
次の予定はグランドツール共和国の獣人領ですの。
グランドツール共和国のエルフ領の賢者アレク様の屋敷から近いという理由だけで選んだのです。
単純に直ぐに行けるという点とピィーリスで覚えた新しいスキルの熟練度上げをエルフ領で行うことも出来る点の二点が理由なの。
細剣やムチなどの武器を使ったクラスの熟練度はプチジェルスライムで熟練度を稼いだ方が早いですからね。
柔術や武踊に関してはまだまだ熟練度稼ぎが必要ですが、プチジェルスライムでは熟練度を稼げそうにありませんもの。
獣人領の「ライアン=G=ラオネ」という獣王様がどんなクラスやスキルを教えて貰えるかや試練みたいなことがあっても並行して行えそうな近い距離だからですの。
グランドツール共和国は、エルフの作る自治区「エルフ領」、獣人の作る自治区「獣人領」、ドワーフの作る自治区「ドワーフ領」、人が作る自治区「人領」、竜人が作る自治区「竜人領」と五つの自治区と中央自治区という国の中心となる所がありますの。
私がいつもお世話になっているのはエルフ領の賢者アレク様のお屋敷=賢者の一族のエルフ領の拠点ですの。
今回は獣人領の獣王様の所へ行く訳ですが青の勇者様を慕う会とは関係はないようですの。
一応、勇者の一族のファブルスさんの紹介ですが「新しいスキルを覚えるのは何処が良いですか?」という内容で勧められた場所ですから獣王様を紹介された訳ではないですからね。
グランドツール共和国の中央自治区で行われる闘技大会(私も回復役で参加)も今は開催されていない時期なので時間の余裕があるから丁度良いタイミングなのかもしれません。
手が空いているなら引き受けて貰えるかもしれませんね。
賢者の一族の方からお話を通して貰えればのお話ですが・・・
グランドツール共和国の獣人領まで転移で直接行ける訳ではありませんの。
転移ポイントを設置していないですし、勇者の一族が設置している転移ポイントの魔道具もありませんの。
賢者アレク様の屋敷へ転移してから飛竜で移動するかグランドツール国内を馬車で移動するしかありません。
馬車で移動となると結構な移動日数が必要なのです。
高速馬車も運用されていないので短期間で行くには飛竜を使うしかないのです。
馬車で移動するとどれぐらいかは分からないのです。
この国では飛竜を長距離移動の手段としているので、馬車で移動すると何度か乗り換えが必要ですし、エルフ領から中央自治区へ馬車で行くだけでも約一ヶ月以上の移動の覚悟が必要なのだとか。
飛竜だと数時間で移動出来ますが少し高額ですの。
馬車か飛竜かどちらを選ぶかは予算や時間の都合で選ぶのだとか。
私は馬車で行くぐらい時間に余裕が無いので飛竜を使いますの。
一度、飛竜や高速馬車や転移の便利さや快適さを覚えてしまうと戻れないのです。
通常の馬車移動だと獣人領まで約二ヵ月ぐらいかかりそうなので馬車での移動は耐えられないのです。
幸いにもお金に困っている訳でもありませんからね。飛竜で獣人領まで行こうと思いますの。
ー閑話休題ー
エルフの女性:
カスミール様。私はエルフィナと申します。
カスミール様が獣人領へ行くと聞きました。
これを獣人領のルードさんに持って行って貰えませんか?
カスミ:
これは何ですか?
エルフィナ:
獣人領にいるドワーフのルードさんに依頼された【魔力の水晶】という物です。
獣人領の鍛冶場にルードさんが何処かにいるので渡して貰えると助かります。
カスミ:
それは構わないんだけど【魔力の水晶】ってどんな物ですか?
エルフィナ:
さぁ? 詳しくは分かりません。
ドワーフのルードさんから【魔力の水晶】に魔力を込めて欲しいと依頼されただけで、これがどんな物に使う物なのかも分かっていません。
カスミ:
そうですか。
それでは、ルードさんの特徴を教えて貰っても良いですか?
エルフィナ:
ルードさんですか。
背は低くて一般的なドワーフよりちょっとスリムな感じがします。
鼻から下が髭だらけで、結構豪快な笑い方をするぐらいしか分かりません。
カスミ:
・・・エルフィナさんの名前を出せば分かって貰えそうですか?
エルフィナ:
たぶん、大丈夫だと思います。
ルードさんが覚えていれば・・・のお話ですけどね。
カスミ:
えっ? 覚えていないかもしれないのですか?
エルフィナ:
はい。時々覚えていないことがああるそうです。
私の場合は覚えていなかったことはなかったのですが、他のエルフがルードさんに会った時には依頼のことをすっかり忘れていたそうです。
そんなに頻繁に忘れていたという訳ではないので、たぶん大丈夫と思いますが・・・
私はエルフィナさんから魔力の水晶の入った箱をアイテムポーチに入れました。
魔力の水晶がは壊れやすい物だそうで取り扱いに注意して欲しいと言われたのでアイテムポーチなら安全&安心なのです。
(カスミ):
魔王ガリア様。
魔力の水晶ってどんな物ですか?
(魔王ガリア):
魔力を蓄えることが出来る水晶だな。
(カスミ):
魔石とどう違うのですか?
(魔王ガリア):
魔力を蓄えるという点では同じ物だ。
ただ、人の魔力を蓄えることが出来るので高価な魔石を買う必要がない。
魔力の保有量の多いエルフに願い出て、魔力を蓄えて貰った方が安く済む場合もあるし、直ぐに手に入れることが出来る。
必要な時にランクの高い魔石が容易に手に入るとは限らないからな。
(カスミ):
脅威度Aのモンスターが持つような魔石と同等のエネルギーを人の魔力で蓄えるってことですか?
(魔王ガリア):
そうだな。そう理解しても問題ない。
脅威度B以上の魔石なら魔力の水晶で魔力を集めた方が金銭的に安くなるはずだ。
ランクSの下層やランクAの深層からでしか脅威度Bの魔石は手に入らないからな。
研究用に大量のエネルギーが必要なら魔力の水晶の方が安上がりだからな。
脅威度Bの魔石が五万ゴールド、脅威度Aの魔石は十万ゴールド、脅威度Sになると百万ゴールドという大金になりますからね。
魔力を貯める依頼をした方が安く手に入るらしいです。
脅威度Aの魔石はランクAの最下層(八十一~百階層)かランクSの深層(六十一~八十階層)でないと手に入らない魔石ですし、脅威度SとなるとランクSの最下層でしか手に入らないですからね。
魔力の水晶のようなアイテムに需要があってもおかしくないと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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