第253話 新たなクラスの情報 その1
一つ目の旅先は?
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
今日の予定は、勇者の一族の方に私が所有していないクラスの達人の方がいないか聞くつもりです。
武術の達人って剣だけではないはずですからね。
その中からムチを使う人や私が知らない武器を使う人とかいれば助かるのです。
勇者の一族の方から転移ポイントを頂いたので、転移で行ける範囲も広がっています。多少遠い所でも構わないと思っている次第ですの。
本当はグランドツール共和国で行われていた武闘大会に出場するような人も対象にしていましたが、武闘大会が開催されている期間が残念ながら終わってしまいましたの。
確か、前に武闘大会が開催されていたのは私の誕生日付近でしたので、私の誕生日は過ぎてしまったので思い付いたタイミングが遅かったのです。
武闘大会が開催されるのは一年に一回と聞きました。
現時点で約半年ぐらい経過していることを考えると後半年も待たなければならないですからね。
世界には、まだまだ私の行ったことがない国がたくさんあるのだから、知られていないクラスとか私が得られそうなクラスはあるはずですからね。
カスミ:
あのう。私は色んなクラスに就けるようになりたいのですが、勇者の一族の方で知っている情報が欲しいのです。
ファブルス:
クラス解放条件ですか?
どうして、そのような情報が必要でしょうか?
カスミ:
色んなスキルが使ってみたいのです。
新しい技の参考になるような情報が手に入ると助かります。
クラスチェンジする訳ではありませんが、クラスチェンジ候補がたくさん集めたいなと思いまして・・・
ファブルス:
勇者様というお方 少し変わった方が多いようですね。
確か、青の勇者様はスキルやクラス条件など色々と知りたいと研究されていたと聞きます。
そして、今度は赤の勇者様は青の勇者様が発見出来なかったクラス条件や知らないクラスを体験したいという・・・とても私たちでは考えないようなことを考える方だと理解出来ました。
勇者の一族の方から教えて貰った情報をまとめると色んな国や村や町など様々でしたの。
転移ポイントを使って到着した町から馬車で二十日移動するや高速馬車で移動が必要だったりと本当に色んな地域を紹介して貰えました。
そこには、勇者の一族や賢者の一族の方々のような青の勇者様を慕う会の方ではありませんが、関係協力者と言っても過言ではない人たちなのだそうです。
賢者の一族の方と言ってもグランドツール共和国のディーネさんたち賢者の一族とはまた別の賢者の一族の方ですの。
世界中に青の勇者様を慕う会の人たちや関係者の方々がいるそうで、勇者の一族=〇〇に拠点を構えている訳ではなさそうですの。
これではヘタすると冒険者ギルド並の世界規模の組織ではないでしょうか。
世界の裏で暗躍する組織って聞くだけでワクワクして来ますね。
タイチ:
あのな。カスミ。
慕う会は各国家に公認された組織だから、暗躍する組織でも何度もないぞ。
大きな組織だけど、どちらかと言えば冒険者クランに近いな。
冒険者では通常達成出来ないような依頼を受ける。
それを解決するだけさ。
カスミがクランについて分からないなら、たくさん冒険者パーティーが集合した組織とでも思ってくれ。
カスミ:
そうなのですね。
私はてっきり裏で暗躍する組織と思ってました。
ー閑話休題ー
ファブルスさんからの情報を分かり易くまとめてみました。
・クルトア村の釣り師
グランドワール王国とグランドール帝国の丁度中間ぐらいに位置する辺境にある漁村だそうです。
ここには『釣り師』と呼ばれる魚釣りの達人が住んでいて、その人から魚釣り関係のスキルを授かるかもしれないってお話でした。
ただ、漁村というだけあってクルトア村まで行くのは凄く大変で、グランドール帝国から高速馬車に乗って二十日。
そこから馬車で移動すること約三十日~四十日ぐらい行った先にあるボルタン郡という辺境に行かなけれならないそうです。
転移ポイントを使ってボルタン郡の手前のノートル郡ノートルまでは行けますが、そこから馬車になるので短縮出来るのは高速馬車の移動日数とその後の馬車の二十日ぐらいだそうです。
直接ボルタン郡まで行ける転移ポイントはないそうですの。
ボルタン郡ボルタンに着いた所で、クルトア村までの行路はまだまだ先は遠いらしく、更に馬車を乗り換えて行くのだそうです。
クルトア村の正式名称はニンジク郡クルトア村というらしくボルタンからでも馬車で三十日もかかるんだそうです。
馬車で三十日ぐらいの距離は高速馬車で十日ぐらいの距離ですが、高速馬車の航路ではありませんの。
魚釣りの達人(釣り関係のクラス)と美味しい魚が食べられると思うと言ってみたい気もしますが、移動距離が凄く遠いので迷いますの。
参考までにグランドワール王国から行くとすればどういう行路になるのかも聞いてみましたが、聞かなかった方が良かったと思いました。
大型の客船で海を渡ってトポテ領トポテまで行く海路を使う必要があるそうです。トポテ領トポテには王都グランドワールから高速馬車で四十日行った先にあるそうです。
そこからトポテ領サイハテ村から向かって、近くにあるサイハテ山という山を越える必要があるそうです。
この山越えしかない行路だとグランドツール共和国の方から迂回した方が早いかもという山と海に囲まれた所なのだとか。
その上に山越えや海路では何日必要かまでは分からないらしいのです。
海流の問題や山越えするなら季節の問題とかが関係するらしく、特に冬の山越えは危険だから春まで待つとかも視野に入れなければならないらしく時間に制限がなければ一度は行ってみると良いそうです。
山の山頂から見る景色は春や秋に訪れると絶景だそうです。
転移ポイントでトポテ領トポテに行けるそうですが、クルトア村まで行くのは大変な旅路のようです。
〇〇郡という名が付く町や村はグランドール帝国の国内で、〇〇領と付く町や村はグランドワール王国の国内の町や村です。
結構な距離が王都から離れていますが、一応お互いの国内なのだそうです。
最初に教えて貰った所はお魚料理とか魚釣りの達人さんに興味はありますが、長距離の旅となるとどうしようかと迷う所ですの。
高速馬車で早めに行けない点や転移ポイントで行けない点を考えると厳しいかなと思いました。
クルトア村の釣り師さんの件は今回はパスかなと思う今日このごろです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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