第252話 新たなクラスを探そう
新章。始めました。
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
今日はディーネさん私が宿泊している宿屋に来て貰っています。
ディーネさんと再会した時にお話というか相談がありますみたいなことを言われていましたの。
それがハイグレード豊国の王宮での誕生日会から数日経過した日になってしまいましたの。
誕生日会が終わったと言って直ぐにでもグランドワール王国に戻る予定でしたが、色々と事情があって戻るようなことにはならなかったのです。
勇者の一族の方などから誕生日会とは別に挨拶やらがあって、やっとディーネさんとお話する機会が出来たのです。
ディーネ:
カスミ様も緑の勇者様の所へ行きませんか?
一緒に世界の脅威を倒す準備をしませんか?
カスミ:
それは出来ないのです。
ディーネ:
それはどうしてですか?
カスミ:
まだ、そのタイミングではないと思うの。
緑の勇者様とはいつかは一緒に戦うことになるでしょう。
でも、まだ世界の脅威がどんな存在なのかも分からないのです。
仮に十年後に世界の脅威が封印から解けて出現したとしても、それまでの十年を緑の勇者様と共にいる必要ってないと思うの。
たぶんですが、あの様子だと私の方が緑の勇者様よりも強いと思います。
ディーネ:
・・・それは神の試練に認められなかった緑の勇者様と神の試練に認められた赤の勇者様ということですか?
カスミ:
それは否定出来ないのです。
緑の勇者様のレベルアップで、対応する側のディーネさんの能力値が何れは追い付かれる。
そこで力の差がある私にという意味も含まれていると思いますの。
それでも私を追い越すことは緑の勇者様には出来ないと思いますの。
いつか共闘する時が来るまでは緑の勇者様だけでレベルアップして欲しいのです。
青の勇者様と同じレベル120やレベル100になった時に手合わせするだけなら問題ありません。
実力差があることを思い知ると思いますが・・・
ディーネ:
はい。分かりました。
緑の勇者様がレベル100やレベル120になった時に再度連絡しますね。
それでは・・・失礼します。
緑の勇者様がレベル100になっても、緑の勇者様の身体強化(二倍の効果)と聖女キャロル様の身体強化(二倍の効果)を合わせて、やっと私の十分の一に抑えている力に届くぐらいなの。
確か、緑の勇者様はレベル56ぐらいなので、能力値が十倍になったとしても5,600ぐらい。
それを身体強化の重ね掛けで四倍にしても22,400ですからね。今の状態では緑の勇者様が文句言うだけにしかならないと思いますの。
緑の勇者様がレベル100になって漸く10,000の能力値になりますの。
この10,000を二倍の更に二倍にすると約40,000の能力値になるのでディーネさんたちで対応しきれないですからね。
上手に身体強化の倍率を調整を行える範囲内では誤魔化しが利きますが、何れはディーネさんたちだけが身体強化で強化しても追いつけないようになってしまいますの。
今後の緑の勇者様のレベルアップ次第ですが、対応する側にも限界が訪れるでしょうから。
何重にも身体強化を重ね掛けすると、その能力値の急激な変化に身体の方が悲鳴をあげてしまいますの。
身体強化は重ね掛けの四倍ぐらいまでにしておいた方が良いのです。
一時的に四倍の能力値にするだけでも身体への負担は大きいですからね。
四倍でも段階を踏んで徐々に身体を慣らす必要はありますよ。
急激な変化は身体が耐えられませんの。
それを体験している私が言うのだから間違いないのです。
400,000の四倍の1,600、000という能力値になった時には、その差に大変な思いをしたのです。
身体強化で能力値がアップした時だけではなく、身体強化の効果が無くなった時の差も身体に負担がかかりますからね。
私の能力値はクラスが増えると基礎となる能力値が増えることです。
緑の勇者様のようにレベルアップでは能力値は上がりません。
だからこそ、一緒にレベルアップを目指しましょうと言われても困るのです。
クラスの数で能力値がアップするのはさすがにディーネさんにも言えないのです。
スキル:クラスチェンジの時もあれだけ驚いていた訳ですし、クラスチェンジ出来るクラスが増えるごとに能力値が増えるなんて知ったら大変なのです。
緑の勇者様に関してはディーネさんや青の勇者様を慕う会にお任せして、私の方はと言うと色々とクラスを増やすことに挑戦することから始めようと思いますの。
能力値を増やすだけではなくて、色んなことが出来るようになるにはクラスを増やすしかありませんからね。
魔法系のクラスは殆ど集まったので、それ以外のクラスを探しましょうって感じですの。
ムチのスキルの対応するクラスがあるはずなので、一番の苦手なムチの練習からかも。
私がムチを使うと絡まってしまって、熟練度稼ぎ処ではないのですが、ムチの上手な人に教えて貰うのも検討中ですの。
クラスに目覚めれば、後はプチジェルスライムで熟練度を揚げるだけですからね。
「料理人」や「鑑定士」のクラスの人がいることも分かっていますの。
不動産鑑定というスキルを使った王都の商業ギルドのギルドマスターのクラス。
パルチ山のランクSで魔性の微笑みさんたちから聞いた料理スキルを持つ冒険者さんのお話。
これらを考えると他にもクラスがの持つスキルが活かされている職業はあると思いますの。
こういう情報は何処で聞けば入手出来るのでしょうか。
カスミ:
ディーネさんに聞けば良かったですかね。
タイチ:
そういうクラスや職業の人を紹介はして貰えると思うけど、不審がられるんじゃないかと思う。
アイテムポーチがあるし、今まで出来立ての料理を準備して貰っておきながら、今更、料理人を紹介してくれと言っても、何か不備があったと勘違いされそうだしな。
カスミ:
それなら賢者の一族の料理担当に人に料理の仕方やコツとかを聞くのはどうでしょう。
タイチ:
それは大丈夫だろうね。
最近はランクSのダンジョンばかりなので、それ以外での活動も考えています。
モンスターを倒す=レベル上げぐらいにしかならないですし、レベルアップで私の能力値は上昇しないので他の方法を探すしかないですからね。
のんびりと釣りでもして熟練度が稼げると嬉しいと思う今日のころです。
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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