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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第十章 旅路 ハイグレード豊国

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第248話 時間潰しに・・・

朝市で買物

 おはようございます。今日も元気なカスミールです。


 今日は勇者の一族の方と面会する日です。

グランドワール王国で受けた依頼クエストの内容を確かめる日でもありますの。


 昨夜の勇者の一族の方から伝言を預かった時は私は不在だったので伝言を預かる形となりましたが、朝早く宿屋のロビーに降りて来たはずですが、もう既に勇者の一族の方からまた伝言を預かっているそうですの。


 寝ているなら起こして貰っても良かったのに・・・と思ったのは私だけでしょうか。親切なのか不親切なのか分からない場面ってこのようなことなのでしょうね。


 今回の勇者の一族の方からの伝言はお昼十二時に冒険者ギルドへ出向いて欲しいということでしたの。

 待ち合わせ場所が冒険者ギルドなので今度こそ勇者の一族の方に会えると信じていますの。


 比較的朝の早い時間なので、お昼の時間に待ち合わせと言われても結構ありますの。この街では朝市があるそうなので、見に行ってみると時間が潰せそうなのです。


 宿屋から少し遠いですが冒険者ギルドの前を通って、市場のある方へと歩いて向かいます。

 ハイグレード豊国の首都なので街の中でも馬車が走っていますが、馬車に乗ったのでは時間が潰せないから馬車には乗らないのです。


 普段なら馬車に乗って市場へと行くと思いますが、今日は時間を潰すことが目的なので歩いて街中を散策しながら市場へと行くことを選びましたの。

 冒険者ギルドの前を通ったので、戻りの市場から冒険者ギルドまでの時間も計算しておきますの。


 朝早い時間なので冒険者ギルドも割の良い依頼クエストを求めようとたくさんの冒険者さんとすれ違いましたの。

 高ランク冒険者ぽい方は見かけませんでしたが、CランクやDランクの冒険者さんや新人ぽい冒険者パーティーの方々が急ぎ足で冒険者ギルドに向かう様子は久し振りに見ました。


 私のっ場合は常設依頼を数で熟すタイプなので、朝早い時間から冒険者ギルドへ出向くことは低ランクの時以来ですの。

 ヤマギワ村で子供パーティーで活動してた頃は朝早い時間から出掛けていたのです。


 アルフレン領でランクアップ目指してた時も朝早くに冒険者ギルドに出向いていましたよ?

 Sランク冒険者になってから朝早くに冒険者ギルドに行かなくなっただけですの。


 依頼クエストの集合時間が朝早くは含んでいませんの。

依頼クエストを受注する目的で朝早くに冒険者ギルドに行った回数のお話ですの。

 

 朝市では、野菜やお肉が売られていました。

この世界のお肉ってモンスターからのドロップが主だと聞いてしましたが、モンスターからのドロップ以外は珍しいと思いました。


女性店員:

お嬢ちゃん。朝から買い物かね?

お母さんと一緒かい? それともお父さんと一緒に来たのかい?


カスミ:

私は一人で買物に来ました。

ここでは、どうしてお肉がこんなたくさん売られているのですか?


女性店員:

お肉かい?

牧場で育てている動物のお肉だと聞いてるよ。

どんな動物かは見たことが無いから知らないけど、美味しいと評判で他国からも良く観光客がこうしてお肉を買いに来るんだよ。


 そういうと店員さんは周囲をみてご覧という様子です。

言われた通りに周囲を見ると観光客と言っても良いのか分からない人たちがこぞってお肉を購入していました。


カスミ:

観光客かどうかはどこで判断しているのですか?

私にはさっぱり分かりませんが・・・


女性店員:

ああ。それかい? 観光客というかお金持ちなんだと思う。

お肉を買っている連中をお肉をマジックバッグに入れて持ち帰るんだ。

ここらではマジッグバッグは高価でねぇ~。

マジックバッグ持ちは他国の人かここらのお金持ちかのどちらかだね。


 ハイグレード豊国ではマジッグバッグは高価な物だそうです。

観光客というのは他国から来たマジッグバッグ持ちの人でお金持ちというのはこの国に住んでてて貴族や身なりの良い人を指すんだそうです。


 お肉は長期保存出来るような物ではないので時間停止のマジッグバッグか近くに住んでいてもマジッグバッグで大量に購入するかのどちらかなのだとか。

 時間停止と量が入るマジッグバッグは確かに高額になる理由ですからね。


 大量のお肉をマジッグバッグに入れているなら観光客と思っても不思議ではありませんものね。


 どうして、ハイグレード豊国ではマジッグバッグが高いのでしょうか。

聖銀の矢の方とかたくさんのマジッグバッグを保有していましたし、ダンジョン街ではレンタル用もあったぐらいですから、そんなに高額な物と思ってもいませんでした。


カスミ:

どうしてマジッグバッグが高いんですか?


女性店員:

お嬢ちゃんは冒険者さんかい?


カスミ:

ええ。どうして分かるのですか?


女性店員:

冒険者ぐらいしかマジックバッグが高いことに驚かないんだよ。

ここでは普通の人にはマジッグバッグは高額なのさ。

あっ、余所の国の事情までは知らないよ。

冒険者がダンジョンで見つかった物を売った物が出回っているけど差が激しいんだよ。

良い物は冒険者は手放さないし、機能を付与して貰わないと商売には使えないのさ。

機能を増やすと高額になるし、大量に入ると言っても十キロや二十キロぐらいじゃねぇ。

量もそんなに物も入らないとなると不便なんだよね。


カスミ:

どこかの工房で作っているとか聞きますが・・・


女性店員:

それは十キロや二十キロのを作っているのさ。

それか十キロと二十キロを合わせて三十キロにしているとかさ。

マジックアイテムのマジックバッグを改造しているのはメイドールの工房さね。

普通のマジッグバッグなら、少し荷物が多く持ち運べるのとコンパクトに運べるぐらいさね。


 朝市で、ちょっと予想外の情報を頂けましたの。

お肉を大量に購入したのは秘密ですの。これで暫らくはお肉に困らないぐらいは買えたと思いますの。


 女性店員さんが私がお肉を大量に購入したのに驚きもしなかったのです。

この朝市では、私が購入したような量のお肉は普通に良く売れる量だそうです。


 三十キロのお肉が普通に売れるって・・・ちょっとばかり驚きましたの。


 他の店も見て回りましたが、面白そうな物は売っていなかったのです。

お肉ばかりでは駄目だと思い、野菜も購入しましたが後で宿屋の方へ届けて貰えることになりました。


 野菜一つ一つが大きいので私では持ち運べそうになかったからお願いすると引き受けて貰えましたの。

ここの朝市のトマトは直径三十センチぐらいもある大きくて立派なトマトでした。


 他の野菜も買おうと思いましたが、たくさん持てないので一緒に運んで貰うことに。

 

 えっ? マジッグバッグで運ばないのかって?

あんな話を聞いた後でマジッグバッグを使ってなんて買えませんよ(;^_^A


 そろそろ待ち合わせの時間も近くなったので冒険者ギルドへ向かおうと思いますの。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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