第247話 依頼達成の報告
待ち人から連絡が・・・
青い風と一緒にグレードへと戻って来ました。
アロマ村の端末の調子が悪いと冒険者ギルドへ修理依頼というか技術職員さんの派遣を依頼していた件ですが、これは昨日の内に解決したそうですの。
冒険者ギルドがある街や町なら直ぐに対応して貰えますが、冒険者ギルドがある町から遠い村の支部では定期的に端末が調子が悪いぐらいでは依頼出来ないのです。
修理や交換が必要な時や何かの依頼があって近くに来るとか。村に行く予定があるとかじゃなければ端末の調子を見るぐらいでは技術職員さんは来ないのです。
今回は村からの依頼で畑を荒らす大猪の討伐依頼と同じタイミングで端末の調子を見て貰うことも依頼されたということらしいのです。
アロマ村の端末ももう古いので誤作動の関係から、新しい端末と交換ということになったそうです。
馬車で新しい端末を運んで来ているので古い端末と新しい端末とを交換するという作業で済みましたの。
修理した方が時間がかかるのと古い端末だから今後何度も修理依頼を受けて、アロマ村へ行く手配をするとかを考えると新しい端末に交換した方は費用や経費が安くなるというものです。
新しい端末代金は不要なのです。修理になっても無料ですの。
これは冒険者ギルドだけではなく、商業ギルドなど他のギルドも使用する端末なので、各地に無料で設置しているのです。
各ギルドが費用を出し合って設置している端末だから村人が濃いに破壊すると言った暴挙でもなければ修理依頼や新しい端末と交換は村に費用負担なく対応して貰えるということなのです。今回は冒険者ギルドが対応しましたが他のギルドが対応することもあるそうですの。
アロマ村の協会で依頼が完了したという報告と同じ内容を冒険者ギルドに報告をしましたの。今回の依頼は無事に完了しました。
私の方も二日や三日ぐらい日数を稼げる依頼でしたので丁度良かったのです。
事前に聞いてた情報だともう少しぐらい依頼が完了するには日数が必要かもと構えていましたが思ってたよりも早く終わって良かったのです。
ギルマスには世界の脅威の因子についての報告はしてしませんが、森の奥に脅威度の高いモンスターがいて、ギルマスの心配は間違いではなかった&脅威度の高いモンスターは倒したと報告しましたの。
脅威度の高いモンスター=黒虎と思わせておけば良いのです。
ハイグレード豊国で世界の脅威の因子が発見されたなんて情報が出回ったら世界中が大変な騒ぎになりますからね。
私も世界の脅威の因子を発見した事例も数回ですので大騒ぎにならないで欲しいのです。緑の勇者様と聖女キャロル様のレベルアップは完全ではありませんの。
おそらく、青の勇者様と同じレベル帯には追い付いていないはずですの。
聖女キャロル様も聖女アンズ様のような経験豊富な聖女様となっていませんの。
まだ、緑の勇者様と聖女キャロル様の勇者と聖女としては実力に不安が残りますの。それだけ世界の脅威や世界の脅威の因子は強力な敵と思いますの。
世界の脅威の因子だけでも倒すのは面倒ですし、更にその上の世界の脅威になるともっと強力な存在であるはずなのです。
だからこそ、大騒ぎにならないように情報は秘密にしておかなければならないのかも。
おそらく、世界の脅威の因子とは断定されていませんが、とてつもなく凄く強いモンスターがいるぐらいは確認されており、冒険者ギルドや各国の上層部とかは知っているのではないかと思います。
その中には、青の勇者様を慕う会も含まれていると私は思いましたの。
ここに来て、もしかすると世界の脅威の因子を私に倒して貰いたいが青の勇者の一族からの依頼かもという疑いが生じて来ましたの。
世界の脅威の因子と戦わなければ気付く要素はありませんでしたが、世界の脅威の因子と戦ったことでそのことに気付かされたようにも感じますの。
宿屋に戻れば、そろそろ勇者の一族の方からの連絡があるはずですの。
あれから二日経過しましたし明日になれば三日経過したことになるので、そろそろ連絡が届いてもおかしくはありませんの。
宿屋に入ると受付の女性の方から「カスミール様宛てに伝言を承っています」ということを言われましたの。
それは待ちに待った勇者の一族の方からのメッセージでした。
勇者の一族の方からは待たせてしまって申し訳ないと謝罪の言葉と明日の朝に迎えに来るとのことでした。
やっと勇者の一族の方からの依頼を受けることが出来そうですの。
もし、これが世界の脅威の因子を倒すことが目的の依頼であったら、お礼の「世界の脅威の因子を倒して貰ってありがとう」みたいことで終わりなんてこともあるのではないでしょうか。
グランドワール王国からハイグレード豊国まで来て、依頼の内容を聞かずに依頼が完了したとか笑えるお話でしかありませんの。
それなら攻めて、依頼の内容を賢者の一族を通して教えてくれても良かったのではないと思うのです。
攻略の幼女というランクSを攻略したというSランク冒険者であれば、ダンジョンの中で世界の驚異の因子を戦って勝利または生き残った冒険者かもしれないと思ったのかもしれませんの。
世界の驚異の因子との戦闘経験があれば、もし戦闘に勝利したという実績があれば、ハイグレード豊国で確認された世界の脅威の因子を倒すことが出来るかもしれないという期待からの依頼かもしれません。
単純に、賢者の一族に伝手があり、ランクSを攻略したという理由だけではないのかもしれないのです。
アロマ村で見つけた黒いライオンの世界の脅威の因子を力を制限したまま【身体強化】だけで倒してしまえたのは力の制限が十分の一しか出来ないからなのです。
能力値が四万の時の十分の一は四千という能力値になりますが四十万の十分の一は四万なのです。
能力値が十倍になる前の能力値と同じなのです。
ランクSで見つけたゴブリンの世界の脅威の因子を倒した時と同じなのですから、黒いライオンも力が制限されてる状態で【身体強化】の重ね掛けで対応出来たのです。
力の制限を解除していないのに黒いライオンの世界の脅威の因子を楽に倒したと思われるのは嫌なのです。
タイチ:
カスミ。それは独り言か?
それにしては声が大きいと思うな。
カスミ:
・・・
青の勇者様。私の頭の中を覗き過ぎですよ(;^_^A
アロマ村の件を冒険者ギルドへの報告も済みましたし、勇者の一族からの連絡も来た訳なので、明日に備えようと思いますの。
勇者の一族の方がいつ宿屋を訪ねて来るかと分からないので、朝から起きて準備してようと思いますの。
少しばかり早い休息になると思いますが、しっかりとご飯と睡眠を取ることが私の楽しみにしようと思う今日このごろです。
それでは宿屋に戻るので、おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




