表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第十章 旅路 ハイグレード豊国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

249/269

第236話 旅路 グランドール帝国 帝都グランドール

帝都で一泊


修正) 転移門ゲートの使用料金が間違っていました。

正しくは、脅威度Bの魔石と500万ゴールドです。

 グランドワール王国からグランドール帝国へと転移門ゲートを使って移動しました。

これまで訪れたことがある首都や王都などと比べるとそれぞれに特徴がある都市造りだなと思いました。


 グランドワール王国は、四つの塔のように目立った建物があり、その奥に王城があるお城と四つの建物を中心とした都市造りでした。

 アズアン聖神国は元の世界の教会を感じさせるような建物が立ち並ぶので、元の世界を知っている人なら色んな宗教上の建物があるなと驚くでしょう。


 グランドツール共和国は武闘大会が開かれるぐらいだけあって都市の中心には巨大な闘技場が存在しています。

 その奥に政治の中心となる行政部があるそうですが、闘技場の存在感が凄く行政部なんて目に入らないです。


 グランドール帝国では、都市造りが整った感じがする街造りです。

都市の中心にお城があり、そのお城を中心に広がるように建物が作られていますが、たぶんですが空から見ると綺麗に図面で書かれたような整った街並になっていると思われます。


 建物の高さも統一されているし、建物の色や広さなども統一されているので、同一規格の建物が立ち並んでいる光景は見事としか言いようがありません。


 出店しているお店も適当に並べられた配置ではなく、都市全体でどの配置に飲食店を設置するとか。ここには道具屋を配置するとか決められたように配置されているので、個人的には似たような建物ばかりで目印がないと迷いそうな街造りですの。


 転移門ゲートを管理している建物から出るとこんな街並みが直ぐに目に入って来ました。


 お金があり遠方からの人ぐらいしか転移門ゲートを使うことはありません。

脅威度Bの魔石が必要なので、五百万ゴールドという使用料を払わないと使用出来ませんからね。


 確か、日本円にすると一ゴールドは百円だったはずなので、一回の使用料金が五億円という価格がいかに高額かが分かります。

 元の世界とはお金の価値や物価も異なるので同じ価値とは言えませんが、日本円で五億円相当だと考えるとどういう訳か分かり易かったですの。


 五百万ゴールド=五百万円で支払っている感覚は同じですの。五百万ゴールドを支払うのに五億円支払っているような感覚はありませんの。

 お金を支払う時の感覚とお金の価値の話の感覚では違いがあって、その時その時で置き換えないと分からないのです。


 大きな国でも軍隊や騎士団などの戦力を有していますの。

進んで戦争を起こそうということはありませんが自衛の為の戦力なのです。


 中小の国では未だに国同士で小競り合いや戦争などが行われていますが、大国では戦争はあり得ないのです。


 それはどうしてかというと転移門ゲートが関係しているのです。

他国が戦争の大国が負けたとすると占領した他国では転移門ゲートは運用出来ないのだそうです。


 転移門ゲートの有用性を知っている国ばかりなので、大国を攻め落として転移門ゲートを我物にしようとしないのです。

 それには理由があって、転移門ゲートが使えなくなっても外からの進入は可能なのです。


 別の言い方をすると他の大国が安全運用するために軍隊を使って攻めて来るのです。四つの国に同時に攻められる形になる訳で政権を握った所で国として存続は不可能でしょう。


 転移門ゲートで繋がっているということはどちらの国からも攻め込むことが出来るので、お互いに不可侵の条約を結んでもいなければ安全な国造りは出来ないってことでしょうね。

 大国が他国へ攻め込めば他の大国に攻め込まれる可能性がある訳で、戦争放棄という形で安定しているのかも。


 丁度、目の前を衛兵さんが通ったので戦争とかどうなんだろうと考えてしまいました。至所に警備兵という監視している役人みたいな人も見かけますし、意外と物騒に感じますの。


 ハイグレード豊国への高速馬車の乗り場は帝都の北部にあります。

帝国の北部に向かう訳ですから都合が良いですからね。南部への高速馬車は南にありますよ。


カスミ:

こんにちは~。

ハイグレード豊国への高速馬車にこれから乗車出来ますか?


女性受付:

はい。こんにちは。こちらは高速馬車の乗車・予約の受付でございます。

誠に申し訳ありませんが、本日の高速馬車のご利用は全て予約で埋まってしまいご利用出来ません。

明日の朝一からの受付なら問題なく予約出来ますがいかがいたしますか?


カスミ:

今日の便はもう終了したのですね。

それなら明日の朝一の便でお願いします。


女性受付:

明日の朝一の便ですね。

確かに承りました。

冒険者カードまたは住民カードをご提示下さい。


 高速馬車は明日の便しか空席が無かったので明日の朝の便にしました。

それまでは宿屋を手配したり、冒険者ギルドで情報を集めたり色々と忙しそうです。


 今夜は大きな都市には必ずあるという「て〇れ〇亭」という宿屋に泊まる予定ですの。て〇れ〇亭はもはや私の常宿と化していると思いますの。


 宿屋をどこにしようかと迷う必要もありませんし、食事も美味しいし安心出来る宿屋なのです。


 それにしても帝都グランドールは他の国に首都や王都と違いが目立ちますね。

どこのお店に行っても冒険者ギルドに行っても、店員さんや冒険者ギルドの職員さんに至るまで、同じ人物ではないかと思うぐらい似ているのです。


 似ているって言っても服装が似ているだけではありませんよ。

容姿も同じ髪型ですし髪色も同じです。女性は女性の背格好や容姿も同じですの。

 

 男性は男性で背丈や筋肉の付き具合までも同じにしか見えません。

どちらかというと帝都に住む帝国の人全てが同じ人物なのではないかと思うぐらいですの。


 聞く所によると冒険者ギルドもお城を中心に左右に一つづつあるそうで、冒険者ギルドが役割を分けずに二つもある都市って初めてではないでしょうか。

 だいたい、冒険者ギルドなどが二つあるような所だと低ランクの冒険者用と高ランクの冒険者用の様に間違えないように配置されていることが殆どでしたが、役割までも同じなんて珍しいのです。


 大きな都市で冒険者ギルドが低ランクと高ランクで分ける理由は依頼クエストの数が多過ぎて、低ランクが無茶をしないように分けられていますの。

 ここでいう低ランクの冒険者というのはCランク以下の冒険者さんのことを差します。


 帝国の人がおかしいのか。それとも帝都がそういう人を集めているのかまでは分かりませんが、街中で出会う人と異なった格好=他国からの人って直ぐに分かりますの。

 小さい子供をまだ見つけてはいないので何とも言えませんが、もし子供まで同じだと何だか怖い国だなと思いました。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ