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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第九章 勇者と聖女

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第224話 大戦の足跡

数日経過

 世界の脅威が世界を滅ぼそうとモンスターと共に・・・


タイチ:

世界の脅威が率いる軍勢の中に幹部と呼ばれるモンスターがいたのかも分からないんだ。

あんなに大量のモンスターを各地に送り込むには指揮官となる人物の存在が必要なはずさ。

多分だが、指揮官クラスはいたんじゃないかと思われる。


カスミ:

やはり覚えていないってことですか?


タイチ:

すまない。覚えていないんだ。


カスミ:

本当に神は徹底していますね。

世界の脅威を封印した後はどうなったのか分かりますか?


タイチ:

それはモンスターのことかい?


カスミ:

はい。たくさんのモンスターが人や国を襲っていたなら世界の脅威という将が打たれたとなると敗軍のように散り散りになったとかありそうですからね。


タイチ:

その辺は分からないね。

僕がいた付近ではモンスターが弱くなった気がしたんだ。

他の地域で戦っていた冒険者たちが残りのモンスターを倒したと思う。

僕の目の届かない所までどうなっているのかまでは分からないからね。


 大規模の戦いでしたが、各地で戦いが起っていたという感じのようでした。

グランドワール王国付近でとかアズアン聖神国付近でとかのように各地でそれぞれが戦っていたから、世界の脅威が封印された時も各地の情報は各地でしか分からないんだとか。


 元の世界のように情報伝達手段が発達している訳でもありませんし、戦闘の混乱で情報が上手く伝わるとも限らないですからね。

 当時の通信の魔道具も通信可能な範囲がどの程度までかも分からないですからね。


魔王ガリア:

通信の魔道具なら国家単位までなら通信が可能だが、魔道具を持っていないと通信出来ないから、当時は国家=王城のような場所でのみ通信が可能だったのではないかと予想する。


カスミ:

通信が可能な距離って結構遠くまで可能だったということですね。


魔王ガリア:

ああ。そうだな。

現在の国名で挙げるとグランドワール王国とグランホーク王国ぐらいまでは通信が可能なはずだ。


カスミ:

そんなに遠くまで可能なのですか?

国家単位の話ではないと思いますが・・・


魔王ガリア:

通信出来るだけのエネルギーが確保さえ出来ればどんな距離でも通信が可能。


タイチ:

カスミが考えているよりも遠い距離まで通信は可能だが、対になった通信の魔道具同士じゃないと通信出来ないんだ。


カスミ:

元の世界の電話のように相手を指定して通信が可能という訳ではないのですね。


タイチ:

僕も電話の仕組みまで詳しくないからガリアにも説明が出来なかったんだ。


カスミ:

魔王ガリア様が通信の魔法具を作ったのですか?


魔王ガリア:

昔からあった魔道具を青の勇者殿のアドバイスで改良しただけだ。


カスミ:

驚きました。そんな昔からあったのですね。


タイチ:

うん。そうだよ。

色んな所と通信したいなら、エルフル遺跡群のランクSで見た冒険者のようにたくさんの通信の魔道具を所持していないと通信出来ないんだ。


カスミ:

対応する通信の魔道具同士でしか通信出来ないっていうのも意外と不便なのですね。


タイチ:

元の世界の電話のようにはいかないよ。


 電話やスマホや携帯電話のような仕組みは青の勇者様が召喚される前よりも通信の魔道具として存在していたようですの。

 それを青の勇者様の時代でも多少ですが改良した物が利用されて来たんでしょうね。


 どの程度の改良が加えられたのかや古い通信の魔道具がどんな物だったのとか気になりますの。

 

タイチ:

大きかった通信の魔道具を小さくするように伝えただけだよ。

今のでもすごく大きいと思うけど、通信の魔道具を小さく出来たのはガリアの功績さ。


カスミ:

元々の通信の魔道具ってそんなに大きかったのですね。


魔王ガリア:

魔石を本体内に入れる形を取っていたからな。

エネルギー供給を外部から出来るようにすることでエネルギー効率が良くなったのと魔石を入れるはずだった空間(場所)を失くしたことで小さく出来たのだ。


カスミ:

一度、魔王ガリア様に聞いてみたいことがあったのですが大丈夫ですか?


魔王ガリア:

うん? 何を聞いたいんだ?


カスミ:

各国に設置している転移門ゲートは魔王ガリア様が作ったと聞きます。

世界の脅威の封印後に設置されたと聞きますが、世界の脅威の封印に何か関係していますか?


魔王ガリア:

あれから長い年月が経過しているので、現状がどうなっているのかは分からないが、世界の脅威の封印の効力を延長するような細工はしてある。

分かり易く言えば、世界の脅威の封印を封印している装置のエネルギー供給装置だ。


カスミ:

うん?


魔王ガリア:

世界の脅威の封印を封印している装置のエネルギー供給装置だ。


 魔王ガリア様の言われている内容が理解出来ませんでした。

封印を封印しているように聞こえましたが・・・


タイチ:

カスミには難しかったかもな。

世界の脅威の封印を金庫に預けていると想像するとカスミには分かり易いかもな。

その金庫を維持するのに転移門ゲートの魔力を利用させて貰っているんだ。

実際に世界の脅威の封印は異空間の中にあるから、そう簡単には封印が解けて世界が再び脅威に晒されるようになる訳ではないはずさ。

神が何かをしていなければが前提の話だけどね。


カスミ:

それはこの世界で世界の脅威を封印しているということですか?


タイチ:

まぁ、そういうことにはなるね。

厳密に言うと違うんだけど・・・説明しても分からないと思うから説明は省くね。


カスミ:

そうして貰えると助かります。


 以前、私が考えていた内容とは少し違っていましたの。

世界そのもので世界の脅威を封印していると考えていましたが、世界の脅威を封印した物を世界を使って封印しているって何のことか分からないぐらいなのです。


 金庫の例で何となくですが理解出来るのですが、封印を封印と言われただけでは全く理解は出来なかったですね。

 

 今は、青の勇者様が封印した世界の脅威の封印そのものは、封印した地にはありませんの。

 神が世界の脅威の封印ごと何処かへ移動されているようです。何処かまでは誰も分からないのです。


 色々と考えながらダンジョンの中を進んでいるので時間の経過が凄く早く感じてしまいます。

 気が付けば百十階層の安全地帯にまで来ているって・・・何処まで考えることに集中していたのか驚きましたの。


 今日は遅くならない内に休もうと思う今日のこのごろです。


 それでは、おやすみなさいmm

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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