第221話 ダンジョンのルール 検証編
ダンジョンの成り立ち
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
色々と考えながらカートに乗って移動していると時間を忘れてしまえるのは良いことですの。
一階層の移動時間は最下層なので五時間もかかってしまいます。
上層は一時間、中層は二時間、下層は三時間、深層は四時間、最下層は五時間、その先は六時間を一つの階層に最低限必要なのです。
最低限度の時間を使わなくても、何故か辻褄が合うように時間は過ぎてしまっているの。
これはダンジョンの謎の一つなのです。
例えるなら、最下層は五時間必要ですが、実際に三時間で次の階層の階段を見つけても体感時間は三時間だけど、実際に使った時間は五時間といいう結果になるという不思議な現象がダンジョンの中だけ起きるのです。
最下層で六時間以上の時間を使ってしまったら、実際に使った時間が経過したことになるという何とも都合の良いダンジョンの仕様なのです。
あっ、そう言えば「その先」の名称が変わりましたの。
その先だけでは何のことか分からないという意見が多くて「最下層の」という枕詞を付ける必要があるからだそうです。
「最深層」という名称が最下層のその先の正式な呼び方となるのです。
それだとまた最下層と最深層で紛らわしいような気がしますが、冒険者ギルド本部のお偉いさんが決めたことなので、その名称で通じるようになるんでしょうね。
最下層がこれまで文字通りの意味と思われていた訳ですが、私はエルフル遺跡群のランクSを攻略したことで更にその先に階層があることが発覚した結果なのです。
それでどういう名称にしようかと悩んでいた所に最深層という名称となったんだとか。
意味も文字通りのこれ以上の深い階層はないという意味からだそうですが、ランクSの一番深い所は最深層ですが、ランクSSみたいに新たなダンジョンが出来たらどうするのか疑問も残ります。
元々は、ランクEから階層の名称の始まりだそうです。
ランクEはダンジョン新人の練習となるもっとも簡単なダンジョンなのです。
放置すれば大変なダンジョンになりますが、そうでなければ新人向けのダンジョンなのです。
ダンジョンはDランク冒険者さんからしか挑戦出来ない仕組みなので上層しかないランクEが丁度良かったのだとか。
ランクEは特別な仕様のダンジョンだと分かったのは、後から誕生したランクD以上のダンジョンと比較した結果なのだとか。
ランクEは短い階層でモンスターの脅威度が変化しますが、他のダンジョンは二十階層ごとなのだとか。
上層(一階層~二十階層)
ランクB未満は脅威度F、ランクAは脅威度E、ランクSは脅威度D
中層(二十一階層~四十階層)
ランクC未満は脅威度F、ランクBは脅威度E、ランクAは脅威度D、ランクSは脅威度C
下層(四十一階層~六十階層)
ランクCは脅威度E、ランクBは脅威度D、ランクAは脅威度C、ランクSは脅威度B
深層(六十一階層~八十階層)
ランクBは脅威度C、ランクAは脅威度B、ランクSは脅威度A
最下層(八十一階層~百階層)
ランクAは脅威度A、ランクSは脅威度S
最深層(百一階層~百二十階層)
ランクSは脅威度Sや脅威度SS
各ランクとモンスターの脅威度はこんな感じになるのだとか。
表記されている脅威度は、エリアボスや階層ボスの脅威度なので、通常のモンスターはワンランクダウンした脅威度になるのだとか。
ランクSの最下層では、エリアボスや階層ボスは脅威度Sのモンスターとなって、ワンランクダウンした脅威度Aが通常に遭遇するモンスターってことなのです。
私の場合はランクEからすっ飛ばしてランクSですから、ダンジョンの詳しい事情は分からなかったのです。
最深層の確認が出来たのはランクSだけなのです。
他のダンジョンは攻略の報告もあるぐらいなので、報告階層より深い階層は存在しないと見ているのだとか。
ランクEは上層
ランクDは上層、中層
ランクCは上層、中層、下層
ランクBは上層、中層、下層、深層
ランクAは上層、中層、下層、深層、最下層
ランクSは上層、中層、下層、深層、最下層、最深層
ダンジョンの階層を調査した結果で分かったことから規則性があることが発覚したんだと思われます。
その結果で付けた階層の名称が(仮)〇〇みたいな感じが始まりだったんだと思います。
三種類目のランクCに相当するダンジョンを発見した時に上層、中層、下層という名称を名付けたんだと思います。
その後に階層が増えるごとに深層、最下層、最深層と言った感じで追加していく形を取ったんだと思われます。
ランクに関しての記録が無かったので分かりませんでした。
青の勇者様も法則を見つけることが出来なかったので諦めたそうです。
一番最初に発見されたダンジョンはランクEと呼ばれているダンジョンで間違いはないそうですが、それがどうしてランクEと呼ばれるようになったのか分からないのです。
最初に見つけたダンジョンなら「一番目の1」とか最初を示す名称で良いと思いますの。
その後にダンジョンが増えるごとに1→2→3→4のように番号を増やしていけば良い訳です。
それなのにランクEという名称なのです。
最初はモンスターの脅威度と関連があるのかと考えたそうですが脅威度Eではありませんの。
青の勇者様の仮設では、モンスターの脅威度が後から変更になったのではないかという説です。
脅威度Eで通ってたモンスターが脅威度Eでは対応しきれなくて脅威度Fが新設された結果、ランクEと名付けたダンジョンはそのままの名称で継続されたと・・・。
う~ん。これは青の勇者様の完全なこじつけだと私は思いますの(;^_^A
おそらくは冒険者ランクのようにダンジョンの攻略の難しさなどをAやBで表した結果が五段階になったのではと私は思いますの。
ダンジョン街という特殊な場所で五つのダンジョンが存在し、その中から難易度順に上からA、B・・・と言った感じなのかと。
ダンジョン街も特殊な場所なのです。どういう理由でダンジョンが五つも同じ場所にあるのか疑問なのです。
一つにまとめてあるのは助かりますが、神による人へ課せられた試練と捉えても良いのかもしれませんね。
その上のランクSを目指せというメッセージなのかも。
ダンジョンの詳細というか資料を読んだ時に感じたのは、明らかに神によって作られた存在なんだと瞬時に理解出来たのです。
神の手というか自然に出来た存在であるから、こんなにも規則性のある造りなはずがありませんの。
それに元の世界のゲームなどの影響を受けていると思える場所はダンジョンだけなのです。
各国の配置や交通網とかは青の勇者様が関わっているので都市計画や交通が便利になるように配置されているのは仕方ないのです。
青の勇者様とこの世界の人という人の手が加えることが出来ない事情で明らかに人の手が介入したと思われる事情はダンジョンだけなの。
これまでのダンジョンの情報で考えると神が絡んでいないとは言えないですからね。
私の推測の範囲ですが・・・
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




