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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第九章 勇者と聖女

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第218話 最下層 九十階層の安全地帯

今後の主人公は、カスミ・かすみとカタカナとひらがなで使い分けていきます。


修正)八十五~八十八階層が抜けていました。

何事もなく進んだということで・・・


 おはようございます。今日も元気なカスミールです。

今日の予定は八十五階層と八十六階層を突破することです。


 聖女かすみーるが私と対になる聖女だったことが判明しました。

聖女と勇者の関係で私の能力値が十倍になって理由でしたの。


 聖女かすみーるのお陰で力も制御出来るようになりました。

まだモンスターと戦うには十分は制御は出来ませんが生活する上で苦労することは無くなりましたの。 


カスミ:

青の勇者様。

本当に最下層を超えるんですか?


タイチ:

その予定だが何か問題でも?


カスミ:

力の制御が出来るようになったのに、これ以上ダンジョンの深い所に行く必要ってあるのかなと思いまして・・・


タイチ:

カスミの力が制御出来るようになったからと言っても普通の生活出来るようになっただけじゃないか。

僕らは世界の脅威を倒すことを目的としているんだ。

この前のように全力フルパワーを使っても、その後も問題ないように準備しておく必要があると覆うだ。

そのためには人のいないエリアで、いつでも全力フルパワーが出せるようにすることが理想だと思うな。


 そう言われるとそうなのです。

能力値が上がった状態で普段の生活は出来るのですが、まだ戦闘に於いて力を制御しきれるかどうかを聞かれると自信はありませんの。


 モンスター相手なので滅茶苦茶にしても問題ないのですが、ゾウさんがアリさんを踏み潰すような戦闘は好ましくありませんの。

 戦闘というより気にも留めなかったモンスターが勝手に死んでいくのと同じですからね。


 後は、かすみちゃんという仲間が増えたので、聖女アンズ様と聖女かすみーると聖女カスミールの三人の聖女による身体強化ブーストもどれぐらいの出力になるのかも確認しておく必要もあるんだとか。

 仮に、二倍の二倍の二倍は元の能力値の八倍ですからね。上手く使いこなせないと身体が持ちませんの。


 青の勇者さあのパーティーの方々のように聖女かすみーるの力と私の力を同時に使うことはまだ出来ませんが、将来それが出来るようになると凄い力を出せることになりますの。

 そのためにも基礎の身体作りや力の制御などを訓練する必要があるのだとか。


 聖女三人による身体強化ブーストが可能になれば更に強くなれるでしょうね。

その反動で私の身体に負担が大きくかかるので軽減するための基礎身体作りは必要なのは理解出来ます。


 ですが、一体どんな訓練になるのか今から心配なのです。

青の勇者様と剣神ジョア様が訓練に参加するだろうからきっと厳しい訓練になるんだろうなと思うと気が気ではありませんからね。


 【天地アマツチ】の改良版も視野に入れなければならないのかもしれません。

この前に使用した【天源流奥義 天地創造ビッグバン】にも不備を発見してしまったのです。


 大袈裟に不備という程の内容ではありませんが、全力フルパワーに至るまでに溜めが必要である点。

 このことは前々から気付いていたことですが、より強い力になればなる程 エネルギーを溜めるだけの長い時間が必要になって来るのです。


 全力フルパワーで使う以外に応用出来ない点。

エネルギーの溜めが必要なので簡単に連打出来ませんの。


 モンスター一体に使ってしまえば、モンスターが複数いれば次のエネルギーが足りなくなります。

 短期決戦に向いてはいますが、長期の消耗戦に持ち込まれるとどうしようもありません。


 そういうモンスターが出て来ることが前提ですが、省エネが必要になる長期戦に対応出来ないのです。

 

 えっ? それだけの力があればモンスターなんて一層出来るのではって意見もあると思いますが、そうではないのです。

 世界の脅威の因子を覚えていると思います。その因子が強くなれば強くなった私でも長期戦に持ち込まれる可能性だってあるのです。


 世界の脅威に対して、圧倒的な強者になれるのであれば不安は消し飛びますが、何せ世界の脅威に関してのデータが一切ありませんの。

 私や青の勇者様たちの予想でしかない世界の脅威の強さと神が判断した私の力を合格を貰ったからと言っても、それを何処まで信じて良いのか分からないですし、それが世界の脅威に何処まで通じるのか分からないのですからね。


 世界の脅威に関して徹底して記録や記憶を残さないというのも和脚からすれば不自然極まりないのです。

 本当にこの世界の脅威となる存在を管理者として倒して欲しいなら、敵である存在の傾向や対策が必要なことぐらい分かるはずです。


 それを一切自力で見つけ出せまらは理解出来るのですが、記録や記憶までも消去してしまうのは違うんじゃないかと思うのです。

 強ければ世界の脅威を倒せると思いますが、強くても相性が悪ければ駄目と思うのです。


 色々と考えながら進むと時間の経過が早かったのです。

八十五階層と八十六階層は無事に終え、八十七階層と八十八階層も翌日には突破出来ましたの。


 八十八階層の安全地帯で休んで八十九階層と九十階層に備えようと思う今日このごろです。


閑話休題(話変わって)


 おはようございます。今日も元気なカスミールです。

今日予定は八十九階層と九十階層の安全地帯にいる冒険者さんにどうお話するかです。


カスミ:

いますねぇ~。


タイチ:

そうだね。いるね~。


カスミ:

そうするのですか?


タイチ:

隠密で抜けられないかな?


カスミ:

たぶんですが、無理と思いますよ。


タイチ:

そうだよね~。

明らかにこちらを警戒しているよね~。


 八十九階層の安全地帯には待機している冒険者さんがいたのです。

私は九十階層のエリアボス直前で待機している冒険者さんは不在と予想していました。

 

 それが予想を外れて普段通りの巡回をしていたのです。

こちらを警戒しているので、おそらくは魔力の問題と思います。


 安全地帯に冒険者がいると思ってもいなかったので私の方が警戒していませんでした。

 人影が見えて慌てて隠密を使ったので急に魔力や気配が消えたので何かあると判断した結果が警戒という行動なのでしょうね。


カスミ:

堂々と出て行くとどうなりますか?


タイチ:

良い行動とは言えないけど正面から堂々と行くのも良いかもしれないね。


 周囲への警戒を解いた冒険者さんの姿が見えなくなると私は隠密を解除して八十九階層の安全地帯へと進みます。


カスミ:

こんにちは~。

ここ使って大丈夫ですか?


男性冒険者:

?????

お、おっ、おう。使っても構わねぇぜ。


カスミ:

ありがとうございます。

あっ、私カスミールという冒険者です。

カスミと呼んで下さい。


カイル:

俺はカイルというんだ。

宜しくな。

おい。誰かハインさんを呼んで来てくれ。


ハイン:

カイル。

俺に何か用か?


カイル:

ハインさん。来てくれたんだね。

攻略の幼女(リトル・ガール)が来ているんだ。

対応を任せても良いか?


ハイン:

攻略の幼女(リトル・ガール)がか?

上からの情報では、ここの攻略パーティー以外は誰も来ねえはずだが・・・


カスミ:

すみません。

私がここに来たことは秘密にして貰えませんか?

ちょっと事情があって内緒でここに来ています。


ハイン:

どうやってここに来たのかは聞かねえが、それは無理だな。

上の冒険者ギルドは端末を調べれば、探索申請していない冒険者が入り込んでいることは直ぐにバレる。

俺たちが秘密にするだけなら可能だが、冒険者ギルドの端末までは欺けねえと思うぞ。


カスミ:

それの辺は大丈夫です。

ランクS探索申請はしています。

少しだけ各階層を飛ばして来たので、ダンジョンの中にいるのは知られても問題ないんですが、ここまで来たことを秘密にして貰いたいだけなのです。


ハイン:

それなら俺たちだけが何も知らないと言えば良いって訳か。

それなら構わないぜ。

それでこの先に行くってことは、タイガの大森林のランクSも攻略ってことか?


カスミ:

いえ。深い所で訓練をしようと思いまして・・・


ハイン:

訓練だって?

何処でも出来ることじゃないか。

態々、最下層まで来る必要はないんじゃないか?


カスミ:

その辺も理由は言えないんです。


ハイン:

そうか・・・。

なら、先に行け。

俺たちは何も見なかったし、聞かなかったで済ませるか。

おい。野郎ども。

このことは絶対に秘密だぞ。

もし、誰に言えば・・・分かるよな。


男性冒険者たち:

へい。わかりやした。


 九十階層の人は私がここに来たことを内緒にして貰えるようで助かりました。

明日はエリアボス戦なので今日はここで休んで明日に備えようと思う今日このごろです。


 それでは、おやすみなさいmm

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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