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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第八章 不思議な夢

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第206話 そうだ。お店を開こう。

一周年記念のお話です。

 建物の二階へ行くと武器や防具や道具が購入出来るショップがあります。

三階は武器や防具の修理、ダンジョン内とかで手に入れたアイテムの売り買いが出来る場所となっています。

 

 持ち込んだアイテムの査定は三階で行って、他のハンターに見られないように個室で査定するんだそうです。

 誰がどれぐらい稼いだかを他のハンターに知られる訳にはいきませんからね。

 

 大金を稼いだハンターさんが狙われるなんて事件を起こされると世間のハンターに対する偏見が強まってしまいます。

 二階ではアイテムを購入したり、必要無くなった武器や防具の買取も行っているので端末があるんだそうです。

 

 武器の方は鉄で作った鉄刀てっとうです。

出来るだけ刀に似たような武器を選びました。 

 

 丈夫で殴れれば良いので棍棒でも構わないのですが、それだと剣術のスキルが反応しないので剣である鉄刀を選んだのです。

 

 その鉄刀でも価格は十万円もしました。

武器が高いのは仕方ないですが、武器を用意して登録しないと怪しまれてしまうので必要最低限の武器で構わないのです。


 私には聖剣がありますからね。でも、聖剣を普段使いには出来ません。

高い能力値ステータスを持つ私が気軽に聖剣を振るえば大変なことになるからです。


 武器はその危険性を考えて町中をそのまま持ち歩くことは法律で禁止されています。ハンターという新たな職業が生まれたことで、法整備も整えられたのです。


 武器専用のマジックバッグを利用して武器を持ち運ぶんだとか。

ダンジョン内や異空間ゲート内で武器を初めて取り出すことが出来るようになります。


 町中で武器を取り出すことは違法とされていますが、緊急時には武器の使用も認められています。

 緊急時にも武器の使用が禁止されているならば、殺傷沙汰が起っても武器を使って身を守ったり、一般人を守ったりが出来ないと武器の所有する意味がなくなりますからね。


 本人や周囲の人々の生命に危険が及ぶ場合に限り、武器の使用が認められていますの。ただし、使用する武器は必ず届け出されている武器に限られます。


 勝手に護身用に武器を所有し武器を使用することは、いくら緊急時であっても禁止されているのです。

 私ならその辺に落ちている鉄パイプでも十分な武器になりますが、そう都合良く鉄パイプは落ちていないですからね。


 ハンター協会の二階のショップで取り扱っている商品を見た限りでは私がダンジョン内で仕入れて来て販売しても問題なさそうなのことを確認したのです。

 常にお店を開けていると商品の仕入れが出来ないので、雑貨屋&何でも屋という形を取ったお店を開こうと思います。


 ショップの店長さんと交渉の末にショップの一部のスペースを貸して貰えるそうで、売上の一%が販売代行手数料として支払って貰えるなら構わないとのことです。

 他のハンターさんも同じことを考えているようでショップではハンター用の商品展示スペースが用意されているのだとか。


 これでお店を開くことが出来そうです。


 高校卒業後の私の進路は決まっていませんでした。

大学へ進学するために一年間予備校で勉強して来年度の大学入試に合わせて勉強しようと考えていました。


 スキルに目覚めたハンターとしての活動とダンジョン産のアイテムを販売する何でも屋として生きて行くことにしました。

 まずは、ダンジョンでアイテムを仕入れるのと困っているハンターさんがいれば手助けするぐらいから始めようと思います。


 ハンターさんを手助けしながら、ダンジョンや異空間ゲートで売れそうな物を持ち込んでハンター協会の二階のショップで販売します。


 人には依頼出来ない、達成出来そうにない依頼クエストを裏稼業というか副業にと考えているの。

 もちろん、裏稼業の方は法律に反する行為な場合もあるけどバレなければきっと大丈夫なはず?


 だって、私がやろうと考えているのは合法の範囲ギリギリセーフ? ギリギリアウトな行為ですからね。

 ギリギリでも法的にアウトなら駄目じゃないかって? それは政府がどう判断するか次第なの。


 今の所は法的には合法の範囲と思っています。

私が知らない間に法律が変わってしまった場合もあるので何とも言えませんが、たぶん法的に問題ないはずです。


 異空間ゲートやダンジョンの間引きを行おうと考えてはいます。

このまま異空間ゲートが放置されてダンジョンが発生し過ぎると日本はダンジョンだらけになってしまいますの。


 そうならないように異空間ゲートを間引きしつつ、可能ならばダンジョンも消滅させてしまおうかと。

 現行の法律ではランクに合わない異空間ゲートやダンジョンに進入することは禁止はされていないのです。


 ハンター協会の対応としてはランクと異なる異空間ゲートやダンジョンには挑戦出来ないってことなの。

 挑戦出来ないってだけで法的に禁止されたり罰則があるとは言われていません。


 バレないように進入して依頼ミッション完了クリアしてしまえば問題ないと考えています。

政府としても異空間ゲートやダンジョンが減るのは好都合なはずだから咎めるようなことにはならないと思うの。


 日本以外の海外の国がどうしているのかまでは分からないですが、日本では異空間ゲートは出来るだけ解放してしまおうと努力している範囲なのです。

 ダンジョンに関して消滅さえも出来ていないのが現状なの。


 幸いにもAランクダンジョンやSランクダンジョンの発生は確認されていません。

 Bランクダンジョンぐらいならダンジョンコアの間まで六十階ぐらいなので比較的早く片付けられそうですの。


 これでは報酬を得ることが出来ないので、ダンジョン産のアイテムを極秘で売り捌こうと考えてもいます。

 さすがに、ランクの低い私が高ランクのダンジョン産のアイテムをショップの方で売るのには問題があると思うからですの。


 医療系のスキルもなく回復薬ポーションなどを販売するのは違法ですからね。

回復魔法も使えますが裏稼業にしないと見つかると大変ですからなの。


 人殺しも請け負うこともあるかもしれません。ただし、これは私が理由に納得した場合に限ります。

 私ならアリバイを完璧に人殺しが出来てしまうのです。秘密にしているスキルがあるので、そのスキルや力を使えば可能なのです。


 行方不明者を探すことも出来ます。

ただ、遺恨が残りそうなので出来ればやりたくないお仕事ですね。


 何でも出来るから何でも屋さんを開業するのです。

ハンター協会のショップでアイテムや武器の販売とは別口でネットの掲示板を利用して募集しようと考えています。


 適当なことをネット上にアップして、信じる者は救われるなんてことをやりたいの。さすがに公然と人殺しは宣言出来ないですからね。


 それってお金のやり取りでバレるのでは? と思われるかもしれません。

私とのやり取りの記憶だけを偽装・改ざんのスキルを使って変えてしまえます。


 例えば、依頼主さんには『草むしりを依頼して1000万円を支払った』とかのウソの依頼をしたと思い込ませるの。

 こんなあり得ない金銭のやり取りの記憶を残すだけですからね。


 将来的にはハンター協会のショップ以外にも本当のお店を持って稼ごうと考えています。

 そのためには生産職系のスキル持つ能力者さんと繋がる必要があります。


 お店で売る物が生産職の方に作って貰ったり、金銭の管理などは専門家にお任せするとかしたいなと思っています。

 それにはまずお金が必要なの。今の私は高校を卒業したばかりの年齢ですから信用がありませんからね。


閑話休題(話変わって)


 ハンター協会のショップの店長さんに将来はお店を持ちたいななんて話をしていると開業の手続きを行ってくれると言われました。

 ハンターが開業することに関しては優遇されていて、簡単な手続きで開業出来るのだとか。


 ハンターや能力者の持つスキルの有用性が認められたからなんだとか。

『スキルを使って稼ぐ。』これまでに無かった商いの方法ですからね。 


 それに『ここは役所だぞ』と言われてしまいました。

そうでした。忘れていました。ハンター協会は役所だから手続きに関しては専門家でした。

 

 昔だと手続きに色んな所へ行く必要がありましたが、今ではハンター協会でいつでも色んな手続きが出来るようになっています。


 労働局、法務局、保健局、税務局など公共の建物はハンター協会に建て変えられて業務は何処でも可能となったのです。

 複数の業務を熟す必要があるので建物は大きくなっています。


 公的機関の建物の数を減らしたけど、建物の大きさはかなり大きくなったのでどちらが良かったんでしょうね。

 私たちハンターは普段は三階までしか利用しませんが、三階より上の階はそう言った部署があるんだそうです。


 婚姻届けなどもハンター協会で出来るってことですね。

結婚には憧れるけど、今の所は出会いもありませんし、結婚する予定もありませんよ?


 在り来たりのクラスメイトというパターンもありません。

元の世界(こっち)には誰もいないですからね。


 お店の売上はお店のアカウントみたいな感じで追加されるだけでほぼ共有するみたいな感じです。

 これだと草むしりに1000万円なんてことをしなくても、私に依頼した代金が高額だったってことで処理が出来そうです。


 ハンターのお仕事は命がけの場合もあり得ない話ではありません。

そのハンターの命が高額であっても文句は言えませんからね。


 だからこそ、高額の個人取引があっても政府は何も言わないのです。

税金さえ支払って貰えれば問題なしとして静観するようですの。


 それにスキルを使った犯罪行為が含まれていても現行法では証明出来ない=犯罪として取り締まることが出来ないってことからそう判断されたらしいです。


 例えば、『転移』のスキルを持つ人が依頼で海外へ行って戻って来た場合です。

海外への渡航は手続きが必要ですが、スキルを使うと無断で入出国が出来てしまいます。


 ですが、無断で入出国したという証明が出来ないのです。飛行機を使っても船を使っても必要最低限の時間が必要です。

 スキルを使えば日帰り出来てしまいますが『いつ海外へ行ったのか』『海外の何処へ行ったのか』を本人の自白なしに証明するなんて出来るはずがないのです。

 

 こういうのは仕方ないのかなと私は思います。いつかは取り締まれるような時代が来るのかな?

 犯罪行為であっても取り締まれないのが現実なのかもしれませんね(;^_^A

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ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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