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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第八章 不思議な夢

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第205話 ハンターとハンター協会

一周年記念のお話です。

 ハンター協会の建物の中へ入ると冒険者ギルドのような感じでした。

異世界むこうには冒険者ギルドがあってハンター協会は冒険者ギルドそのものです。 


 カウンターには数名の女性の受付の人がいて、ハンターの登録や依頼クエストの受付・要請・処理などの対応をしている様子がまさに冒険者ギルドって感じです。


 隅っこの方に申し訳なさそうに役所の総合案内用と手続き用のカウンターがありますが、簡易的な役所の手続きは一階で事足りるそうです。

 ハンター協会は役所の元支店や元出張所ですからね。必要であれば役所の方へ行くだけですから。


 屈強なハンターの方がいるから役所の方へ行っているのかもしれませんけどね。

結構、大柄で強面の男性が多いので、気が引けるというか一般人なら怖いなと思うんじゃないかと私は思いました。

 

 ハンターのルールについて詳しい説明は『このルールブックを見てね』と言われルールブックを貰いました。

 『分からないことはネットでも調べられるから、それでも分からない時は聞きにきてね』ぐらいでハンターの新規登録には寛容でした。

 

 ハンター登録の仕事って手続きだけで詳しい説明をするのは職員の業務ではないそうです。


 ハンター協会や役所で働く人は公務員なのです。ハンターや能力者に詳しい専門家ではありませんの。

 ハンターのスキルは多種多様でどれぐらいのスキルが存在しているのか把握するに至っていないのです。


 そんな中心である世界ハンター協会 日本支部が把握出来ない内容を末端の公務員が説明出来るはずがありませんもの。

 基本的なルールはルールブック(ガイドブックと呼ぶ人もいる)を見れば分かるように作られていて、ネットではその補足として詳しい解説が掲載されているんだとか。


 それを見ればハンターや一般人でも誰でも分かるような内容だそうです。

ルールブックに沿って説明するより「まずは自分で読んでみよう」が方針なのだとか。急にスキルに目覚めても大丈夫なように一般人も分かるようにしているんだとか。


 ハンタ養成所(訓練所)という学校も開校されているそうで専門の学校で学ぶことも出来るそうです。

 ハンターとして活動はルールブックを読んでルールを守ればOKということらしいです。


 法律で決められたルールなので守らなければ罰則があります。

私たちが知る法律も学校とかでは教えて貰わなくても違反すれば罰則があるのと同じなのだとか。


 全ての法律を知らなくても法律に定められた内容に違反すれば法的に裁かれる訳ですからね。

 『不正競争防止法案』なんて高校を卒業するまでに習うような法律ではありませんからね。


 ハンターのルールは基本的な内容が書かれていました。


 ハンター同士で町中だけではなくダンジョン内や異空間ゲート内でも殺し合うことがないようにとのことです。

 ダンジョン内や異空間ゲート内では管理出来ないので人殺しが可能であることを示唆しています。


 ハンターのルールブックという冊子まで作って、ハンターが守るルールは人殺しが出来る力を手に入れたけど監視されていないからと言って無闇に人殺しをするなってこととハンターだからと言って法律が適応されなくなる訳でもないってことの注意事項が書かれているだけでした。


 後の内容はハンターのランクやダンジョンや異空間ゲートのランクなど細かい内容が書かれているだけでした。

 細かい内容はその都度確認すれば十分な内容なので特にハンターになったからって説明する必要はなさそうです。


 ダンジョン内や異空間ゲート内では武器が使えるようになり、スキルを持つハンターの中には魔法が使えるハンターもいます。

 こうしたハンターが人を殺して所有する武器やアイテムなど奪うような行為を、もし目撃してしまってもやり過ごして問題がありません。

 

 殺されそうになったら反撃しても構わないのです。

それが監視出来ないけど人殺しが可能と示唆する本当の意味なのです。


 下手に手助けすると殺されてしまうかもしれませんからね。

仮に死体や遺体を見つけたら、速やかにハンター協会や警察などに届け出るようにとのことです。


 ハンターはレベル(強さ)によってランク分けされています。

ランクによって受けられる依頼クエストが異なりますし、挑戦出来るダンジョンや異空間ゲートの種類が異なります。


 異空間ゲートやダンジョンもハンターのランクと同じように分けられています。

モンスターの強さや攻略の難しさなどが考慮された基準でランク分けされています。


 一説にはエネルギーの保有量の違いで分けられているとの噂もあるそうです。


 確か、ランクとレベルの表がありますね。


 Fランク(新人)  :ハンターであれば誰でも挑戦出来ます。

 Eランク(新人)  :レベル15以上のハンター

 Dランク(一般)  :レベル20以上のハンター

 Cランク(一般)  :レベル40以上のハンター

 Bランク(ベテラン):レベル60以上のハンター

 Aランク(ベテラン):レベル80以上のハンター

 Sランク(判定不明):レベル100以上のハンター


 これはハンターのランクとダンジョンや異空間ゲートのランクです。

 

 レベル15のハンターはEランクハンターであり、Eランクダンジョンに挑戦出来るってことです。

 レベル15でもBランクダンジョンに挑戦出来るのか? と聞かれますが現状では挑戦出来ないのです。

 

 ハンターの強さはレベルが目安だからだそうです。

スキルが凄い強いものを持っていてもレベルが低いと能力値ステータスも低いので危険な行為と判断するんだそうです。


 今の所は不具合なく対応出来ていますが、問題があれば随時ルールが変更されていくんだとか。

 ここまで聞くと異世界むこうの冒険者やダンジョンの仕組みと本当に同じなんだなと感じてしまいますの。

 

 ハンターの日々の仕事・業務は異空間ゲートの消滅させること。

異空間ゲートを消滅させないで放置すればダンジョンになってしまいます。


 ダンジョンにまで成長してしまうと現状ではどうすることも出来ないそうです。

ダンジョンコアの破壊=ダンジョンの消滅を知らないってことはそこまでダンジョンの奥深くまで探索出来ているハンターはいないのでしょうね。


 ダンジョンを探索し始めてハンターの世代は第二世代か第三世代ぐらいなのだと思います。

 第二世代だった人がそろそろ引退するぐらいの時期で現役さながら後輩の育成・指導に頑張っているのでしょう。


 ハンターは長い期間続けられる職業ではありません。

人は歳を取ると若い頃と比べて身体が動けなくなります。


 本人の意思とは関係なく、思うように動けなくなるのです。

これはハンターに限ったことではありませんが、ハンターもアスリートに近い立場なので歳を取る=現役引退もある得るのでしょう。


 三十歳ぐらいからハンターを始めると五十歳ぐらいが引退するには十分な年齢と思います。

 その関係で、これまで一緒に活動していた人が急に引退すると活動範囲が狭まるのです。


 新たにハンターを増やして力をつけた頃に年長者が引退と同じことを繰り返すのです。


 異世界むこうでは私たちは歳を取らなかったというのはそういう関係で意図的に年齢が操作されていたのかもしれません。

 召喚した本人が誰かまでは分かっていません。現地の人から見て私たちは異世界むこうの人という判断でしょうからね。


 ハンターのお仕事はダンジョンや異空間ゲートだけではありません。

スキル「狙撃」を持つハンターなら殺し屋とかも出来る訳です。


 武器登録しないで不法に銃器を持って、その銃器で依頼クエストを達成するという裏家業もないとは断言出来ません。

 また、医療系のスキルを持っている能力者やハンターが回復薬ポーションを作って人々の治療するというのもあるんだそうです。


 薬機法や医師法の関係で本来なら駄目な行為ですが、Dツールや鑑定のスキルなどで医療に関わるなら例外的に問題ないと判断したんだとか。

 医療関係のスキルを持つ能力者やハンターの裏家業もあるんだそうです。


 能力者やハンターが持つスキルは本業(ハンターのお仕事)以外には副業や裏稼業とか稼げる場面もあるので年齢的に厳しくなってもスキルが有効なら生きては行けるんだそうです。


 現役ハンターを引退した元ハンターが裏稼業で逮捕されたというニュースも見かけない訳ではないそうです。

 凶悪な犯罪は逮捕されるが、理由次第では裏稼業だからと言って逮捕されない場合もあるんだとか。


 能力者やハンターは新たな職業の可能性を示しているのでしょうね。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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