第200話 合格
神の試験
祝)200話達成です。
ありがとうございますmm
閑話含めない200話目です。
真っ白になった視界が元に戻ってどんな結果になったのか確かめることにします。
私の背後には天源流奥義 天地創造の影響が無かったので木々が残っていますが、私の正面は何も存在しない? 木々が残っている訳でも大地が抉られた訳でもありませんでしたの。
工事現場が更地というか砂漠になったと言えば分かり易いのかもしれませんの。
ここがダンジョンの中なのでダンジョンが破壊されるようなことにはならないはずですが、もしダンジョンじゃなければ国を一つぐらいは消滅させてたんじゃないかと思いますの。
青の勇者様がカズンワールの国境の砦付近の地形を変えてしまった技の数倍の威力がありますからね。
身体が勝手に動いた結果は何も無い砂漠を作り上げたのです。【天地)】の【ソード】を天源流の剣技を合わせた結果がこうなった訳なのです。
こんな力は世界の脅威に向けてでないと使えないと改めて思いましたの。
カスミ:
はあ。はあ。
凄い疲れました。
タイチ:
そりゃそうだろうな。
跡地を見てごらん。
もう、笑うしかない。
剣神ジョア:
これがカスミの全力の結果か。
面白いな。
聖女アンズ:
これでは、私の結界では防ぎきれませんでしたわ。
賢者アレク:
儂らの力までも使こうてしまった訳じゃからこうなるのは仕方ないと思っておったが、まさかここまでの威力が出るとは思わなんだ。
私の全力なのですから、凄い結果になるとは思ってはいましたが、ここまで盛大な結果になるとは予想外の出来事なのです。
能力値が40、000の二倍の身体強化を更に二倍で身体強化した能力値は160、000という値となったのです。
普段から力の制限を受けている私からするととてつもない値な訳ですが、神が大丈夫や問題ないと言った結果がこれですからね。
もう、全力の影響に驚かない訳にはいかないのです。
管理者:
ハハハハハハ。これは驚いた。
先の勇者よりも強い力を持っているとはね。
これなら世界の脅威を倒せそうだ。
勇者が世界の脅威を倒せるだけの力を持っているなら安心だな。
君は【合格】ってことだね。
カスミ:
緑の勇者様は解放して貰えるんですよね?
管理者:
あの勇者か?
前の勇者よりも弱い勇者は必要ない。
今頃、何処かの国で救助されているだろうよ。
こことは違う国だったはずだ。
カスミ:
何処の国かは教えて貰えないんですか?
管理者:
それは無理だ。
何処に飛ばしたのか分からないからだ。
次に会う時は世界の脅威を倒した時だと良いな。
では、また何処かで会うかもしれんが・・・
神がそういうと神がいたという気配も痕跡さえも無くなってしまいましたの。
何れにしても緑の勇者様一行が無事で良かったのです。
カスミ:
これをどう報告すれば良いのでしょうか?
タイチ:
パルチ山のランクSに行方不明となった緑の勇者様が何処かの国で保護されたってことだよな。
カスミはその情報がこの国に伝わるまでは緑の勇者様は見つかりませんでしたというしかないと思う。
下手に神が何処かへ転移させてしまったというよりマシなはずさ。
カスミ:
はい。そうします。
ここはどうなるのでしょうか?
タイチ:
看板は新たに設置する必要が出て来ると思うが、森林はダンジョンの一部だから元に戻るはずさ。
これからどうするかだな。
カスミ:
このまま八十階層へ行くっていうのは駄目ですかね?
緑の勇者様を探しても見つからなかったことは八十階層で待機している冒険者さんに伝えた方が早いと思います。
タイチ:
まぁ、そうなるよね。
では、八十階層を目指して進もうか。
七十七階層から八十階層まで二日ほどで行ける計算です。
全力を出して疲れてしまったので、次の安全地帯で休んで、七十八階層と七十九階層の移動に一日を費やして八十階層の安瀬地帯へと行く予定ですの。
どうして、先にある八十階層の安全地帯を目指すのかと言うと八十階層の方が近いからですの。
現在地は七十七階層です。ここから目指す地上への転移魔法陣は七十階層か八十階層にしかありません。
深層の一階層を進むのには約四時間必要で、七十階層まで戻るとなると三日必要となりますの。
八十階層まで進むとなると二日なので八十階層の方が近いのです。
転移魔法陣は七十階層のエリアボスを倒した後の部屋にあります。
七十一階層から戻った方がエリアボスを倒す手間や時間が短縮されて魔法陣を使いやすくなりますが、魔法陣まで戻る日数まで含めて考えると八十階層へ向かった方が時間が僅かですが早くなりますからね。
それに、八十階層の階層ボスの部屋の前で待機している魔性の微笑みの方々に報告をしておきたいのです。
通信の魔道具があるので何処で報告しても伝えたい内容は伝わりますが、私が顔を出さずに地上に戻ったというのも何かが違うと思いましたの。
直ぐそこまで来ていたなら、少しぐらい顔を見せても良かったのではないかと思われてしまいます。
私の行動の報告は七十七階層で緑の勇者様が見つからなかったから戻って来たでは中途半端ですしね。
依頼されてた通りの七十階層から八十階層で緑の勇者様一行を探したが見つからなかった。
その後に何処かの国から緑の勇者様の保護が報告されたらOKとしたのです。
七十七階層で切り上げたら、私の動きがおかしいと思われてしまいますからね。
こういうのも含めて八十階層を目指そうという判断をしたのです。
神がいなくなったからか使えなかったスキルも使えるようになったので、下への階段のある安全地帯も簡単に見つかりそうですの。
砂漠のような更地と化してしまった森林エリアもカートを使えば楽に進めると思います。
凸凹した地面だとカートも上手く走行出来ませんが、こんな状況ならカートでも無事に進めそうなのです。
本音を言うと砂漠のような地面だからカートを使うのではなくて、全力を使ったことで凄く疲れたので出来るのであれば歩きたいとは思わなかったからが理由なのです。
制限のしていない能力値での行動。
私と聖女アンズ様がそれぞれ使った身体強化は二倍。
青の勇者の力、聖女の力、賢者の力、魔王の力、赤の勇者の力、剣神の力を全てを【天地】に使った技なのですから・・・疲れるのは仕方無かったのです。
歩くのすら面倒になって来たのでカートの利用方法を見つけてカートでの移動しようって訳ですの。
七十七階層から次の階層への階段のある安全地帯を見つけたので今日は休もうと思います。
それでは、おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm




