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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第七章 パルチ山のランクS

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第199話 本気の力

少し短いです。

 神が関わって勇者である私たちを試しているというのはとても厄介なことですの。


 世界の脅威を倒すことが神が望む結果ですが、それを邪魔するという訳でもなく、その資格があるかどうかを試しているとかどれぐらいの力や能力を持っているかを確認しているに過ぎないのです。


 エルフル遺跡群の最下層の「更に下」で神を確認した時に感じた感覚と同じなの。


 ダンジョンの仕様や仕組みを微妙に変更するとか。

倒せるか倒せないか分からないけど、世界の脅威の因子を私にぶつけて来たのも多分神の仕業だと思いますの。


 そういえば緑の勇者様が捕らわれている状況に関して情報の訂正がありましたね。


 緑の勇者様一行は、木で囲まれた魔法の威力が弱まる所で、その檻のような木は固くて壊すことが出来ないんだと。

 外部からの救援を待たないと助かることが出来ないって情報があったと思います。

 

 良~く考えてみると今更ながら不自然でしかないですね。

ダンジョンの一部でそんな不思議な現象が起きるのは神が関与しているからだと今になって気付いたからですの。


 これまで何度もランクSで活動している冒険者さんが冒険者ギルド(上)に報告していたり、地図に「ここは〇〇だから近づくなら注意が必要」と書かれていたするはずです。


 それに、もし罠に嵌って脱出出来ないならその対処方法や安全地帯に待機している冒険者さんが救助に向かえるはずですの。


 情報を知っているから対処出来る訳で、その情報を知らないのであれば仕方ないですが、木に囲まれて脱出出来ないという場所を知っているなら確認とかしていてもおかしくありませんからね。


 それをしないということは後から神が不自然にならないように認識を改めたとしか考えられません。


 あの神ならやりそうですし、幻の百二十一階層という謎の階層で行っていた理由も分からないですしね。

 考えられそうな予感とすれば神の仕業で緑の勇者様が不合格になりペナルティーを受けたのでは? という疑いが真実味を帯びて来たのですからね。


閑話休題(話変わって)


カスミ:

この森を焼き払うなんて出来っこないですよね?


タイチ:

多分な。神が関わっていると分かったから無理だと思うな。

それに緑の勇者やその一行がどんな状況なのか分からない以上は大技は危険だと思うな。


 七十七階層の安全地帯から最初の看板の示す方向に従って進んでいますが、一向に次の看板が見つからないのです。

 看板の指す方向がズレていると次の看板に到着出来ないってことを聞いて知っていますが、看板がズレているのか正しいのかどうかは分からないのです。


 定期的に魔性の微笑み(スマイリー)の方々が修正しているとのことですが、余りにも看板間の距離が長いとは思わなかったのです。

 これが間違いだったら? と考える疑心暗鬼に陥ってしまいますの。


 いつまで経っても次の看板が見つからないので、一掃してしまえば見渡せると考えたのですが、緑の勇者様一行に被害が出ると大変なのです。

 それに看板が指す方向に従って、緑の勇者様が捕らわれたとするなら、このままで普通に進むのも問題が発生しような予感がします。


 おそらく、緑の勇者様一行は神が絡んだ一件を分かっていないはずなので、これまで通りに行動して神の罠に嵌ってしまったと思います。

 それが抜け出せない状況が現状なので、私も地図に書かれたアドバイス通りに進めば同じ目に遭う可能性は捨てきれませんの。


管理者:

そこまで考えるなら力を見せてみな。

君の心配する者たちの身の安全は保障しようではないか。


カスミ:

あなたは誰ですか?


管理者:

もう、忘れたのかい?

ダンジョン管理室で一度だけ出会ったではないか。

これだから、人は・・・

つい先ほどのことの忘れてしまうとは残念は生き物だな。


カスミ:

もしかして、あなたは私たち人が「神」と呼ぶ存在なのですか?


管理者:

そうだと言っているはずが理解も出来ないとは残念だ。

この世界の最大の力とやらをここで見せてみな。

世界の脅威を倒せるだけの力があると判断すれば仲間を解放しようではないか。


(カスミ):

青の勇者様。

全力を出すのはアリですか?


(タイチ):

どう転んでも神には敵うはずがないと思う。

試してみる価値はあると思う。


カスミ:

では、私の全力を見て、合格の判断するなら本当に緑の勇者様を解放して下さいね。


管理者:

あれが勇者だと?

以前の勇者よりも力不足ではないか。

あれでは世界の脅威なんて倒せる訳がない。

あれ以上の力を見せることが出来るというらしいから見せて貰おうか。


カスミ:

青の勇者様、聖女アンズ様、賢者アレク様。

剣神ジョア様、魔王ガリア様。

全力フルパワーの【天地アメツチ】を使おうと思います。

聖女アンズ様は【身体強化ブースト】の二倍をお願いします。

私のサポートを色々とお願いします。


聖女アンズ:

分かりましたわ。

身体強化ブースト


カスミ:

身体強化ブースト

空の【青】

炎の【赤】


 二つに分けた一つ青の聖剣を空に刺します。剣を空に刺すという不思議な行為で刀身は空に刺さったように剣の柄のみが存在します。

 次に赤の聖剣を大地に刺します。こちらは分かりやすく地面に剣が刺さった状態なので地面からは刀身が全く見えなく柄のみが見えます。


カスミ:

【青】は空の力。

【赤】は大地の力。


 そう言いながら青の聖剣と赤の聖剣を引き抜く動作を行います。それに従うように空はゴゴゴゴと言った感じで唸り始めます。

 一方の赤の聖剣は大地から引き抜こうとする動作に合わせて地面が避け、いたる所からマグマが吹き出し始めます。


タイチ:

フルパワーだとこんなにも凄いのか?


賢者アレク:

そのようじゃの。

最初に見た時よりも凄いエネルギーが集ってきておるの。


聖女アンズ:

身体強化ブーストの二倍の重ね掛けなんて本当に大丈夫ですの?

余波をわたくしたちでは防ぎ切れないのではありませんの?


タイチ:

カスミ。ちょっと待て。

僕の力を吸い上げるな。

これ以上は危険だ。

力の抑えるんだ。


聖女アンズ:

わたくしの力までも利用しようというのですか?

力が抜けていきますわ。


賢者アレク:

儂の力もか。


魔王ガリア:

力が抜かれる。


剣神ジョア:

青のタイチさん。

これ、大丈夫か?


タイチ:

もう分からん。

神が何とかすると思うしかない。


かすみ:

見えましたわ。

そこです。


カスミ:

えっ?

身体が勝手に動くのですが、これはどういうことですか?


剣神ジョア:

それはあたしにも分からない。


カスミ&かすみ:

悪即斬なのです。

【天源流奥義 天地創造ビッグバン


 凄まじいエネルギーの奔流に私の目の前は白い光に包まれて・・・

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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