第197話 緑の勇者様 捜索編
緑の勇者様の捜索の考察
七十階層のエリアボスを倒して七十一階層に降りて来ました。
魔性の微笑みのゲーテさんに教えて貰ったライトの魔道具を利用して進んで行こうと思います。
カスミ:
まさか、光の道を作ってその通りに進もうとする魔道具を開発するなんて意外でしたね。
タイチ:
ああ。そうだね。
こっちの世界の人がこんなことを考えるとは思ってもいなかったね。
カスミ:
そうでよね。
ライトの魔法を照明(明かり)として使う利用方法の方が有名ですからね。
光の道を作ろうと考えたのは誰でしょうかね。
緑の勇者様が絡んでいるのでしょうか?
タイチ:
いや。それはないと思うな。
元の世界から仕入れた知識と考えそうだが、こっちの世界の人の知識と思う。
カスミ:
その理由は何ですか?
タイチ:
僕たちのいた元の世界の知識は勇者を介して取り入れなければならないんだ。
青の勇者の僕と緑の勇者の彼女ぐらいしか知識を得られる情報源は存在しないって訳さ。
カスミはこっちの世界の人だし、赤の勇者として知れ渡っていないから含まれない。
カスミ:
そうですね。
私の勇者の力は秘密にしていますし、緑の勇者様のお陰で勇者が二人なんて状況を誰も想像しませんからね。
タイチ:
そう考えるとこっちの世界の人も考えでしかないんだ。
神が関与して情報を広めたとは思えない。
こんなことを神が行う理由が検討つかないからね。
そうなるとランタンや光魔法を工夫して考え出したと考えるしかないんだ。
ランタンから燃料を使わないように光魔法に置き換えるとか。
その光魔法を魔石でカバーするとか。
こんな感じに発展した結果がライトの魔道具と思う。
このライトの魔道具を迷わないように進むことに使います。
迷子になる心配がなくなるのは良いことですからね。
カスミ:
賢者アレク様。
緑の勇者様やディーネさんは何処に居るか分かりますか?
賢者アレク:
ディーネたちが通過してから何日も経過しているから魔力の痕跡を辿ることから探すことは出来ないが探してみるとしようかの。
カスミ:
それではお願いしますね。
賢者アレク:
七十七階層にいるようじゃな。
カスミ:
やはり、どのような状況かは分からないですよね?
賢者アレク:
そうじゃな。
近くまで来れたから居場所が具体的が分かったが、そうじゃなければ分からなかったってことじゃから神が仕業じゃと思うぞ。
神が絡んでいる以上は用心しておいた方が良さそうじゃなな。
カスミ:
また神ですか。
普通、神は私たちの干渉しないんじゃないのではなかったですか?
タイチ:
僕や緑の勇者やカスミをこっちの世界に召喚させた神は例外と思うな。
カスミ:
確か、双子のような存在と言っていましたよね。
タイチ:
ああ。僕が召喚された時に出会った神とエルフル遺跡群のランクSで出会った神とは違う存在だからさ。
おそらく、今回の仕業もエルフル遺跡群で出会った方の神だと思う。
カスミ:
面倒な神の方が絡んでるってことですよね。
タイチ:
そうなるな。
世界の脅威を倒せない僕たちでは決して手を出さない方が良いと思える存在だしな。
青の勇者様の力が世界の脅威にどれぐらいまで届いていたのか分からないのです。私の本気のフルパワーで挑んで世界の脅威を倒せるだけの力があるのでしょうか。また、もし神に手を出したとして私の力が通じるのでしょうか。
私の予想では世界の脅威は倒せると思います。
封印するしか出来なかったとはいえ、封印が出来るってことはある程度の力は通じていると考えるからです。
その青の勇者様の力を私は引き出せますし、純粋な力としても青の勇者様の数倍もの力を出せますからね。
青の勇者様パーティーの力を借りることが前提ですが、世界の脅威だけなら何とか出来そうだなと予想しております。
私の予想が当たるかどうかは分かりませんが・・・
緑の勇者様が七十七階層にいるってことが分かっただけでも収穫があったと思います。ライトの魔道具を利用して七十七階層まで進もうと思います。
一日で二階層分しか進めないから七十七階層までは三日必要ですの。
七十六階層まで降りて、七十七階層の入り口側の安全地帯で休んで万全の状態で七十階層に挑もうと思います。
無理をすれば二日で行けますが、どのような状況かも分からないので平常通りで良いと考えた結果なのです。
急いで行くのも疲れを残すかもしれません。体調を整えながら進んだ方が良いに決まっていますからね。
ー三日経過ー
七十一階層&七十二階層の一日
七十三階層&七十四階層の一日
七十五階層&七十六階層の一日
ライトの魔道具の示す進路に進むだけでした。
モンスターや動物の鳴き声が近くから聞こえますが、モンスターや動物そのものに遭遇することなく七十六階層の終わりの方の安全地帯まで何事もなく進めましたの。
七十六階層の安全地帯は七十七階層の安全地帯と繋がっているので階段を降りるだけで七十七階層の安全地帯で今日の疲れを取ることが出来るのです。
カスミ:
賢者アレク様。
目的の七十七階層まで降りて来ましたが何か変化はありますか?
賢者アレク:
ここまで来ても詳しい情報を得られないとは神の力の影響はさすがとしか言えんのぅ。
この階層に緑の勇者一行がいることは間違いないが詳しい居場所までは分からん。
緑の勇者様御一行が七十七階層の何処かにいるのは分かりますが詳細が分からないで、用心して行動するしかありませんの。
カスミ:
魔王ガリア様。
力の制限をこの階層だけは制御しないようにして貰えますか?
何だか嫌な予感がするので力の制限が無い方が良いように感じました。
勇者装備で行った方が良いですか? 大丈夫な気もしますが・・・
魔王ガリア:
ああ。分かった。
力の制限は解除しておこう。
タイチ:
大丈夫と思う。
装備して備えていると魔力を消費してしまったら困るからね。
魔力を消費してしまって動けなくなると困ります。
魔力は回復すると言っても勇者装備の魔力消費の方が大きい値ですから、ずっと魔力が減り続けることになるのです。
聖剣は刀を装備するように腰に装備しておきます。
これで私の行動を封じられても困ることにはならないはずです。
魔法が使えない階層のように私の力が出せない状況や聖剣が使えない状況などに陥ると大変ですからね。
緑の勇者様が勇者の力を発揮出来ずに捉えられてしまった可能性がありますからね。用心するに越したことはありませんもの。
大方の準備は出来たので食事と十分な睡眠を取って明日に備えようと思う今日このごろです。
それでは、おやすみなさいmm
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
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