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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第七章 パルチ山のランクS

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第196話 深層 エリアボス戦

深層 エリアボス戦

 おはようございます。今日も元気なカスミールです。

今日の予定は深層のエリアボスの挑戦します。


 エリアボスは脅威度Aのモンスターですの。


 ー脅威度Aー

黒虎ブラックタイガー、グランタートル、ランドタートル、コボルトマスター

スケルトンナイト、ナイトスケルトン、レッドオーガ、ブルーオーガ、

ジャイアント、砂漠の虎(デザートタイガー)砂漠の殺人兎(デザートラビット)影犬シャドードッグ大牙猪ブレードファング


 ー脅威度A+ー

黒虎ブラックタイガー(特殊)、砂漠の大蛇(デザートバイパー)


 私がこれまでに倒した経験のモンスターたちですの。

まだ見たこともない同じ脅威度のモンスターもいるでしょうが、深層が森林エリアなので砂漠にいそうなモンスターは除外しても問題なさそうですの。


 砂漠の虎(デザートタイガー)砂漠の殺人兎(デザートラビット)砂漠の大蛇(デザートバイパー)とかはモンスター名に砂漠が付くので出て来ないでしょうしね。

 砂漠仕様のモンスターには出る幕はありませんからね。森林の中では目立ってしまいます。


 エリアボスの部屋は森林ではありませんでしたの。

どちらかと言うと草原と言っても良いぐらいで背の高い植物が茂っています。


 私は背が低いので背の高い植物でも視界を奪われてしまいますの。

周囲の音や気配を探った感じでもエリアボスは近くにはいないみたいなのです。


 こんな背の高い植物が育っているエリアで生息しそうなモンスターはワニさんのモンスター。

 ワニキング(仮称)とかヘビキング(仮称)とかあり得そうですよね。これでも特殊個体なら脅威度Aに届きますからね。


 急に何かの背物の気配を感じることが出来ました。

エリアボスがエリアに登場したのでしょうか?


大鶏オオニワトリ

コッケー。


 何処からかニワトリさんの大きな鳴き声が聞こえて来ました。

音量の大きすぎて鳴き声とは呼べないです。こんなに大きな鳴き声なら叫び声と言っても良いと思います。


 モンスターの鳴き声が聞こえて来る方向を見ると、そこには大きなニワトリさんがいました。

 最初は私も睡眠鶏コッコーが巨大化したモンスターと思っていましたが、どうやら違ったようですの。


 エリアボスは、大鶏オオニワトリというモンスターなのです。

大きなニワトリさんですが、真っ白の身体に赤い鶏冠の睡眠鶏コッコーと比べると身体の色が異なっていますの。


 大鶏オオニワトリは脅威度Aのモンスターで身体は緑色で周囲の植物と同じ色をしています。

大きな鶏冠は赤色で、睡眠鶏コッコーの鶏冠よりも立派に見えます。


 ニワトリさんのモンスターなので鳴き声が状態異常を引き起こす可能性がありますの。睡眠鶏コッコーは催眠を誘う鳴き声でしたからね。


 大鶏オオニワトリは大きいだけのニワトリさんであって欲しいのです。

突かれる程度なら大きくても小回りの利く私なら容易に避けてしまえますもの。


 ニワトリさんのエリアボスは私にとって好都合なのです。

お肉をドロップするモンスターであり、脅威度Aと高いので良いお肉が手に入るということに期待してしまいます。


 元の世界で普通に食べられている動物と同じモンスターはお肉をドロップするモンスターですからね。

 さぞ美味しいお肉をドロップするに違いませんの。


 ただ、先程の叫び声のような鳴き声は私を威嚇するためのものだった訳ではなく、仲間を呼び寄せる鳴き声だったようです。

 私の周囲には大鶏オオニワトリが鳴き声によって集まって来ていますからね。


 その数はおよそ二十体ぐらいです。

たくさんの巨大なニワトリさんに囲まれている光景は、まるでニワトリ小屋の中に紛れ込んだエサと錯覚されてしまいそうなのです。

 

 私はエサではありませんよ?

美味しくないので食べない方が良いと思うのです。


 こういうのには理由があります。


 ニワトリさんたちは本当に私のことをエサと勘違いしているのか食べようと嘴で突っついて来るのです。

 私の身長の何倍ものある大きなニワトリさんが地面を突っつく訳ですから、かなりの衝撃が地面から伝わって来ますし、ザッザッという凄い音もしていますからね。


カスミ:

面倒だから焼き鳥にしちゃいますね。


タイチ:

それは止めた方が良いぞ。


カスミ:

どうしてですか?


タイチ:

周囲を良く見てみろ。

火魔法のような魔法を使うと周囲まで燃えてしまうじゃないか。


 確かに、青の勇者様の言われるように周囲の植物や燃え広がれば大変な火事になりそうですね。

 焼き鳥どころのお話ではなくなってしまいますの。焼野原は出来上がっても誰も喜ばないのです。

 

カスミ:

悪即斬のしがいがありますの。


 ニワトリさんには悪いですが、私の邪魔をするモンスターは悪即斬なのです。

それに私をエサと間違えるなんて許せないのですと。プンプン


カスミ:

天源流 双刃


 双刃は俗にいう二倍速です。

二本の聖剣を使ってニワトリさんと戦っていますが、一振りで二度美味しい? って感じで一回聖剣を振る毎に二回斬り付けたのと同じ効果がある天源流の剣技なのです。


剣神ジョア:

技を勝手に作るなよ。

右手と左手の聖剣を同時に振れば、そうりゃ一回で二度剣を振ったのと同じ結果を得ることになるが、それだと意味がない。

高速の剣速で剣が振れて、それが誰もマネ出来ないなら技となる。

だが、双刃はどうだ? 二刀流の者がいればマネ出来るのではないか?

それでは駄目なのさ。


 剣神ジョア様が【双刃】とするならとお手本を見せて貰いました。

右手と左手が別々の行動を取ると言った感じの技でした。


 剣神ジョア様が取った行為を例えるなら、鉛筆を両手に持って右手では日本語の文章を書き、左手では英語の文章を書くみたいな感じで右手と左手がそれぞれ無関係な行為を行うのです。

 日本語と英語で例えましたが、国語と数学のような関係と同じとも言えますの。


 右手は右手で意思を持ち、左手は左手で意思を持った行為なんて私には出来ませんの。並列思考というのですか、魔法と剣技を同時に使う行為は出来ませんの。


 青の勇者様たちの力を借りることで出来るようになりましたが私単独では出来ないのです。

 ここまで出来て天源流 【双刃】という技にまで昇華するのだと言われました。


 まぁ、普通の人にはこんな行為はマネ出来ませんからね。

他人にはマネ出来ない技。すなわち、剣神ジョア様の言う処の天源流の技となるんだとか。


 剣の道? 天源流は奥が深いと思ったのです。

 

 エリアボスの大鶏オオニワトリを倒したので次の階層を目指そうと思います。


 そうそう、中級クラスの鳥肉を一キロをドロップしていました。

久し振りのお肉のアイテムドロップは嬉しいのです。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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