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第91話

時合いなのか鈴は鳴りまくり延々と釣れて行く。

ゲストで根魚のカサゴなども来るがたいてい良いサイズのマアナゴが釣れている。


今の所、王妃様が4匹、ビャクが6匹、俺が3匹だ。

皆にアナゴ料理を提供するにはこの倍は釣りたいところだね。


俺は魔道車から数本釣り竿を降ろし護衛の方にも少し協力要請をした。

そうするとどうやら釣りをやりたかったようで交代で釣り参加してくれると協力を了承してくれた。

釣りの楽しさが勝り最初の恐怖心が消えた王妃様とビャクが楽しそうに釣りしてるので大丈夫と思ったのだろう。


護衛の方型ももう見て釣り方はわかっているのですぐにマアナゴを釣り上げていく。


たも網かかりも護衛の方が受け持ってくれ、王妃様が”さっきと同じようなサイズですね、もっと大きいのが”や、ビャクが”また釣れたのだ!もっと大物釣るのだ”という声が聞こえてくる。


時は進み、当たりも徐々に少なくなってきて時間も遅くなってきたし準備してた切り身エサものこり少ない。

王妃様はまだまだ元気そうだがビャクの方は少しボーットしはじめ少し眠そうだ。


俺は王妃様の元へ出向き

一【王妃様、ビャクもそろそろ限界が近そうですし今日はここまででどうでしょう?】


王妃様はビャクの方を見て少し照れながら


王妃【あ、あら、そうですわね、少し夢中になりすぎました】


と、まだまだ釣りたそうだが了承を得たので少しずつ片づけを始める。


一【ビャクもう片付けるよ】


ビャク【ん~わかったのだ・・・】


やはりもうビャクは限界だな。

俺、護衛、ビャクの順番に道具を片づける。

さて、後は王妃様なのだが・・・俺の視線をあからさまに避けている


一【あの王妃様・・・また別の釣りにでもこられたら良いのできょうはもう・・・】


王妃【う~~~・・・・わかったわ、でも最後に一匹釣ったら終わるわ】


一【わかりました、一匹だけですよ】


と、納得してもらったので力尽きそうなビャクをおんぶして次のアタリを待つ。

しかしこういう約束をするとなかなかアタリが来ないのだ。


エサが尽き最後の投げ込みをして10分ほど経っただろうか?

今までちょい投げの方にばかりアタリがあったのだが足元におとしてる竿の鈴がリンリンと鳴った。


マアナゴではないのかスズのなり方は激しく竿も引きずり込もうとするぐらい引いている。


王妃【ヤァ!】


とすぐに合わせを入れる王妃様。

竿はグンと曲がりすごい抵抗力にリールが巻けないようだ。

マアナゴ釣りではリールのドラグはかなり閉めた状態なのだがジージーと糸が引っ張り出される。

これはマアナゴではないな・・・・エイとかが来ちゃったのかな?と考えてると


王妃【一さん、巻けなくなってしまったのですがどうすれば・・・】


重すぎてどうにもならなのかな・・・やっぱエイかな?と竿を受け取りどうなってるのか探ってみる。

糸の先には生命感があり何かがかかっているのは間違いない。

しかしどうやら根に潜られてしまってるようだ・・・・こうなると根競べなんだよなー。

俺は王妃様に竿を戻し説明していく。


一【どうやら岩の隙間などに潜られて引っかかってる状態と思われます】

 【まずは糸を張った状態に竿をかまえて魚が出てこないか待ちましょう】

 【糸の針の変化などがあったら竿を立ててリールを巻いてみてください】


王妃【わかりました】


釣り上げたいという意識がすごいな、竿先をジーっと見て動きを確認している。

何度も何かが動き糸の張りの変化のたびに竿を立て隙間から出てきてないか確認している。


しかし何度やっても出てきてないようでガックリとする王妃様

もう20分ほどは頑張っただろうか?諦めて強引に引っ張りましょうと提言しようと思ったら


ビャク【母様、がんばるのだ!】


さっきまで寝そうだったビャクだったが王妃様へ声援を送り、それを聞いた王妃様はニッコリ笑ったのだ。

この母子は諦めてないのだ・・・・これは止められないね~と苦笑してしまう。


一【王妃様、今度は今の状態からかなり糸の張りを強めて竿の反発力で引き抜けるようにして待ってみましょう】


わかりましたとリールを少し巻き糸の張りをかなり強めその時を待つ。

これは魚が暴れると糸が擦れて切れやすくなるが、魚が岩からでてきたらすぐわかるので対処がしやすい利点がある。


そしてその時はきた。

魚がモゾモゾうごいて糸が張ったまま竿先がグイグイうごいていたのだが、その張りがフッと消え竿の曲がりが消えた。

もしかしたら糸が切られたかとも思ったが


一【王妃様、今です!竿を更に立てて一気に巻き上げてください!】


王妃様は竿を立てリールを巻き始める。

これで重さを感じなければ糸が切れたか針がはずれたと言う事だが、竿はしなりギュンギュンと引いている。

よし!ウマくいわばから出てきてくれたみたいだ。


一【抵抗がはげしいですがとにかく潜られない様強引に巻き上げてください!】


いs路地路なお王妃さまが真っ赤な顔をし、フヌ~~っとうなりながら強引に巻き上げる。

足元に落としただけのところなので少しすると海面でバシャバシャあがれる音が聞こえてくる


そしてたも網をしていた護衛の方が救い上げ見せてくれた魚は黄色なボディに黒い斑点がとぐろを巻いている。

王妃様はキャーーーと叫びまたズサーと離れ、ビャクはおれの頭にしがみつき髪を掴む。

痛いよ・・・・ビャク・・・・。


王妃様が釣り上げたそれは大型のウツボであった。

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